ドミニック・ローホー シンプルを極める 成熟した自我とは。

公開日: : 最終更新日:2020/05/13 ミニマルライフ, 読書

mostsimply

ドミニック・ローホー氏。
シンプルライフを目指す人にはすっかり御馴染み、でしょうか。以前も著書を紹介したことがあります。

参考 リストは心を導く道具。ドミニック・ローホー「ゆたかな人生が始まるシンプルリスト」

今回は彼女の「シンプルを極める」を読んでちょっと考えたことをシェア。

この本は前回ご紹介した「ゆたかな人生が始まる シンプルリスト」の第2弾という位置づけのようです。

ドミニック・ローホー シンプルを極める

ringnote

“シンプルに生きる”という新しいライフスタイルを提案した前著書は、フランスで45万部、世界36カ国で翻訳され、日本でも30万部を超える大ヒットを記録。その続編にあたる本書は、より深く、心豊かに人生を過ごすための心と行動の哲学を紹介。ものがあふれる時代に、ものを持たない暮らしを送る技術を伝授します。

副題の「余分なモノを捨て、心に何も無い空間を作る」が表す通り、この本では実際にモノを持たないシンプルな暮らしに移行するヒントやテクニック、モノを減らした後に「リバウンド」しない方法などが具体的に記されています。
が、読み進めていてふと考え込んでしまったのは「自我を葬るための基本練習」という部分でした。

まず、自分の人生に貼られている正札をすべて剥がしてみます。そして自分という人間を、数行で書き記してみましょう。
そこには年齢、性別、今まで実行してきたこと、持ち物、経験、財産、地理的情報は含めないとします。

ちょっと考えてみて下さい。
これ、書けますか?

私にはさらっと書くことができません。既に多くのモノも、立派な肩書きも持っておらず、部屋も心も比較的シンプルかつ身軽に暮らしているつもりでいても「全てを剥がした本来の自分」を語れるほどには自分をわかっていないようです。

関連 女性が一人で生きていくのは大変、という勘違い。

この方法はいささか極端ではあると思いますが、人間、自分(または他人)を表現するためにいかにモノや肩書きに囚われているかを思い知らされた気分です。

人生がシンプルになれば、日常が創造の行為になる

blueskyandgrass

自分の本質についてまだまだわかっていないのかもしれないな、と思った反面、捨てること、変わることへの不安はかなりうまく手放せるようになっていると感じました。
まあ、私の場合今以上に失うものはないので、変化への恐怖も少ないのかもしれませんが。

関連 失うモノがない人生。

そして

自分でコントロールできない物事から潔く手を引くことこそが、唯一安らかに生きるコツ、将来への不安を紛らわせる唯一の方法です。

この一文にもとても共感できました。

以前の私は自分の力の及ばないところまで首をつっこんであれこれ心配したり、人のやっていることの結果を気にしてやきもきしたりしたものですが、今となってはそのような行為からは一切足を洗うことができました。
これはモノを減らすことと直接は関係ないかもしれませんが、「人生をシンプルにする」という意味ではとても大事なこと。友人や家族を思いやる気持ちはとても大事ですが、自分が一緒になってオロオロしたり怒ったりしても何も解決しないばかりか、問題をさらに複雑にしてしまうことも少なくありません。私は私の人生をしっかりコントロールし、今できることを全力でやるのみ。今はそう考えることができるようになりました。

そんな風に考えられるようになったからこそ、新しいことや外側からの刺激ばかりを求めずとも「生活自体が趣味」といえる楽しい毎日を過ごせているのかもしれません。

参考 モノを持たないミニマルな生活で「節約」できるのか。

毎度書いていますが、私が求めているのは

「何が自分の本当の望みなのかを知ること」

です。

モノを減らし、考え方も変わったことで、私の人生は以前よりもかなりシンプルなものになりました。
さらにこの先、あらゆる正札を剥がした自分を説明できるようになった時には、もっと本来の自分の姿に近づいているでしょうか。

関連 モノを減らしても、残念ながら人生は変わりません。




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