外野が何を言っても響きはしない。

公開日: : 読書

とにかく髪が多くて乾かすのが疲れるけれど、まあありがたいことではあるのかなと。

関連 くだらない毎日を積み重ねたその先に。

頭皮関連の問題は遺伝によるところが多いと聞きます。

しかし私の記憶の中にある祖父に毛髪らしきものは殆どなく、父は40を過ぎた頃から大胆に額まわりを拡大させ、母も何かを被せるほどではないにしても若い頃から薄毛かつ細毛に手を焼いている。

はて、この多毛はどこからどう遺伝したものなのでしょうか。




その悩みは本人にしかわからない

他者の身体的特徴を批判、攻撃するのは人としてあるまじき行為である。という風潮が昨今かなり強くなってきているにもかかわらず、毛髪関連に関しては未だ寛容な雰囲気が漂うのはなぜでしょうか。

個人的には別にハゲでもズラでもいいじゃないか、と思うのだけれどそれは私が薄毛の悩みとは縁のない多毛人だから言えること。最近あんまり見なくなったけどこうサイドパーツをぐいっと強引に引っ張っててっぺんをカバーするようなスタイルも他人にどう思われようがなんと言われようが本人にしてみれば大いに意味のある行為なのでしょう。

そんなカバーの仕方はヘンだよ、とか、そのヅラ不自然だよ、とか、気にすることないよ別にそのまんまでいいじゃん、なんて他者の言葉はおそらく何の気休めにもならない。

確かにねえ、私だって他人に何か言われたとかじゃなくても、自分が気になるからあれこれしちゃってるわけだし。

関連 白髪を染めないという選択肢。

そう考えれば人は他人の目を気にしてせっせと隠したりかぶったり塗ったりしているようで、その実自分自身がどれだけ納得のいく対策を取れているかどうかのみを考えているに過ぎない、という気もしなくはありません。

ハゲとブスの北新地

そういえばかれこれ5年くらい前のこと、夜中に大阪の北新地を歩いていてすれ違ったサラリーマン風の男性に絡まれました。泥酔状態でなんだかんだとしつこく付きまとってくるのを徹底的に無視し続けていたら相手が

「調子のってんじゃねーぞこのブスが!」

とまさかの逆ギレ。やれやれ、酔っ払いってヤツは往々にしてこういう失態をやらかすものよなあ明日起きたらすっかり忘れてんだろうね、と同じ酒飲みとしてトホホな理解を示しつつも念のため

「黙れこのハゲ」

と返しておきました。全然ハゲてなかったけど。

関連 その出来事に意味を持たせるのは誰だ。

千鳥足のサラリーマンはビクッとして即刻私から遠ざかりながらも小声でブス、ブースと念仏の如く繰り返す。夜の新地に消えていくその姿がなんだか哀れを誘ったので一応礼儀としてこちらもハゲ、ハーゲと止めを刺し、しかし女性を侮辱する意味合いで使われるブスの対義語としてハゲを用いるのは不適切ではないかと考える。

「ハゲ」は薄毛を指す言葉とは無関係の単語として既に一人歩きをしている感はある。しかし咄嗟の判断とはいえこのチョイスはいかがなものかと少々反省しながら夜道を急いだのでした。

他者からすれば特段気にならない、けれどその痛みや悩みは本人にしかわからない。

関連 片付けられない私とファサーの心理学。

それでもハゲまわりには他のパーツイジリのそれとは明らかに異なる妙な朗らかさのようなものがあるのだから、この世知辛いご時世でもあんまりギスギスしたくないなあ。なんてのんびり思うのはやっぱり私も当事者じゃないからかしら。

というようなことを昼から部屋でワインを飲みつつ読んだ「青豆とうふ」冒頭のハゲの話で考えたのでした。リレー方式執筆によって話題が数珠繋ぎになっていく様がとても楽しい。

 






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