足るを知る、が幸せのカギ?それでも私は贅沢がしたい。
足るを知る者は富む、ということわざがあります。
人間の欲望にはきりがないが、欲深くならずに分相応のところで満足することができる者は、心が富んで豊かであるということ。(故事ことわざ辞典)
分相応のところで満足する。
ちなみに「分相応」とは個人の能力や地位にふさわしいこと。
こうして改めて紐解いて見るに、「足るを知る」という考え方は持たない暮らしにも通じるところがあるような気がします。
今を楽しめる人と楽しめない人
昔、とあるテレビ番組で男子大学生2人がこんなやりとりをしていました。
A「俺は今あんまり楽しくない。同年代の奴が喜んでやっているような生活じゃ満足できないんだよね。こんなところで燻ってちゃダメだ、って思うし、いつだってもっとビッグになってやるって考えてる」
B「へー、そうなんだ。僕は結構楽しいこと多いけどな。例えば昨日も自転車乗って駅前行ったら向こうから僕と同じ帽子被った奴が自転車で走ってきてさ。『うわ、同じ帽子!!!』って一人でめっちゃ盛り上がって楽しかった(笑)」
A「…そういう感覚、全然わかんねーわ」
この会話、結構印象に残っています。
一見B君はちょっと心配になるくらい喜びのハードルが低いですが、毎日がすごく楽しそう。A君は向上心を持っているのは素晴らしいけれど、毎日を楽しみながらでもビッグにはなれるはず、と思う。
まあ、A君もまだ大学生ですからね。ちょっと拗らせてると考えればそれも若さの特権としては微笑ましいエピソードです。
この会話だけで判断すると、A君は常に身の丈以上の生活を求め、B君は目の前で起こることをいちいち楽しんでいる。私自身もどちらかと言えばB君タイプだと思います。
こういうのを「足るを知る」と表現するのであれば納得できるのですが、それでも私はやっぱり贅沢がしたい。
贅沢の定義
さて、改めて言葉の意味を調べてみると「贅沢」とは
必要な程度をこえて、物事に金銭や物などを使うこと。金銭や物などを惜しまないこと。(goo辞書)
とのこと。
あれ、私、言葉の解釈を間違っていたかもしれません。贅沢とは本来「お金」や「モノ」に対して用いられる表現だったのですね。「時間」や「心」にも使う言葉だと思っていました。
となると本来の意味とは少々乖離があるかもしれませんが、やっぱり私は贅沢がしたい。
モノを持たない生活をしている人は贅沢なんて考えないのかもしれないけれど、そもそも私は煩悩にまみれた俗っぽい人間、やっぱり豊かさに強く心惹かれるのです。
さて、私の考える贅沢な暮らしとは
- 日々元気で過ごせること
- 機嫌よく暮らせること
- やりたいことがある、そしてできること
- 収入を得るためだけの仕事をしないこと
- 自由な時間があること
- 快適な住まいがあること
- 魅力的な友人がいること
- ファッションを楽しめること
- 旅に出ること
- 新しいことを学んだり、チャレンジすること
- 体が喜ぶ食事ができること
- 美味しくお酒が呑めること
考えているとまだまだあるかも。
改めて書き出してみると、なんて欲深いんでしょうか。
贅沢、というと高級外車を所有するとかブランドショップで値段も確認せずに服を買うとかそういうイメージがあるかもしれません。そしてそれもまあまあ楽しそうではありますが、私にとってはベンツを乗り回すよりも晴れた日の昼酒のほうが大切だし、よっぽど贅沢。いや、ホントに。
現状に満足する「足るを知る」もいいけれど、明日が今日より1ミリでも愉快で贅沢なものとなるように日々の工夫を重ねたい。
幸いなことに、自分が考える「贅沢な暮らし」はかなり実現できている今日この頃ですが、もっと楽しい日々にできるよね、などと考えるのであります。
とはいえ、新車でベンツ貰えるんだったら貰いますけどね。で、すぐ売りますけどね。売ったお金で鰻でも食べましょうか。
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