片付けられない子がミニマリストになった5つの理由。

公開日: : 最終更新日:2017/04/26 ミニマルライフ

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今でこそ多くのモノを所有しない生活をしている私ですが、40余年の歴史を紐解いてみれば、決して生まれついての片付け上手でも、捨て上手でもなかったなあと感じます。

ええ、几帳面という言葉とはかなり縁遠い子供でした。

それなのに現在は明確に意識を持って持たない生活を送っている不思議。

別にある日突然シンプルな暮らしを送りたい!と目覚めたわけではなく、これまでの人生で持たない生活にシフトするいくつかのきっかけがあったのです。

 

典型的な「片付けられない子」だった

身の周りの整理整頓や簡単な掃除など、自分のことを自分でできるようになるのは小学校に入学するあたりからでしょうか。

しかし私の場合、自宅の学習机はいつもぐちゃぐちゃで引き出しの中はまるで整理されておらず、もはや何が入っているか把握できないような状態でした。自室がなかったので汚部屋とまではいきませんでしたが、今考えれば自分の部屋がなかったことはかえってよかったかもしれません。

家でそんな具合なので、学校の机の中も同じく壊滅的で、配布物のプリントや大事な提出物を失くすなんてことは日常茶飯事。ランドセルの中身も全く整理されておらずカオスな状態でした。

特に決まったものを集める収集癖はなかったのですが、なにしろものを捨てられずなんでも取っておくタイプ。

お菓子のおまけとか、子供雑誌の付録とか、サンリオショップの包み紙あたりはまだ可愛いもので、給食で出る牛乳瓶の紙キャップまで後生大事に机に押し込んでいました。

当時牛乳瓶の紙キャップで面子遊びをしたり、レア銘柄のキャップを集めるのが学校で流行っていたからとはいえ、臭いとか考えるだけでゾッとしますね。

同じくため込むタイプだけれど整理整頓好きな母に整理整頓できないことでよく小言を言われたのを覚えています。

 

最初の大きなきっかけは、地震

それまで小さな揺れすら経験したことがなかったのに、働きだしてすぐのある冬の日に、震度7の大地震に見舞われました。

幸い、家族全員怪我もなく無事で、家の倒壊は免れたのですが、家の中は当然めちゃくちゃ。

もともと狭い部屋に荷物を押し込んで暮らしていた我が家は、どこから手をつけて片付ければいいのかと途方にくれる有様でした。

関連 持たない暮らしともしもの備え。災害時の備蓄を考える。

それまでガラクタ含め多くのモノを大事に貯め込み続けてきた母親がパニックになり、

「モノなんか持ってたって、こんなことになったら全部壊れちゃうんだから、もう何にもいらない!」

と叫びながら役に立たなくなった家財道具や汚れた洋服をゴミ袋に詰め込んでいたことを昨日のことのように思いだします。

この時初めて、モノを所有することに価値を見出す生き方に疑問を感じました。

 

旅は好きだけど、準備はキライ

carrybag

20代後半になって転勤や出張が多い部署に配属になり身の回りのモノだけ持って移動を続ける生活を経験しました。

もともとめんどくさがりで片付けベタな私は旅の準備も苦手。

移動は好きだけど、旅の準備にワクワクなんて一切しないので、どうやったら短時間で簡単に準備できるかばかりを考えていました。

引越す度にモノを減らせる

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20代半ばまで生家で暮らしていたのですが、出張や転勤が多くなったことで自動的に引越しを繰り返すことになりました。

最初こそ憧れの一人暮らしですっかり舞い上がり、インテリア用品や調理器具をあれこれ買い漁りました。でも、あまりにも引越しが多いので

「荷物が多いと引っ越す時の面倒が増えるだけ」

と悟り、だんだんモノを増やさない暮らしにシフトすることに。

 

スーツケースひとつで、海外へ出る

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40過ぎてひょんなきっかけから、スーツケース1つの荷物だけを手に日本を離れて暮らす生活を経験しました。

この数年間、それまでに使っていた家財道具や洋服などは東京のレンタル倉庫に保管していましたが、それらがなくても生活が成り立つことに気づき、ますます所有することへの執着が薄れていったのです。

参考 断捨離に効くトランクルーム活用法。

 

シェアハウスは最高の断捨離環境

sharehouse

そして現在。

帰国してまずやろうと思ったのはモノを最小限まで減らすこと。今考えるとシェアハウスに入居したのは大正解だったと思います。

最初は正直あまり乗り気ではなかったのですが、シェアハウスを選んだからこそ、冷蔵庫や洗濯機など大型の家財道具を手放すことができ、かなり身軽になりました。

参考 快適に過ごすせるシェアハウスの上手な選び方。

 

モノを減らすならば思い切って、引っ越す?

この中で、地震は経験しないほうがいいことなのでもちろんおすすめなんてできません。でも、最小限のモノだけ持って旅に出てみるのは自分にとって必要最小限のモノとは何かを知るきっかけになるのでおすすめします。

そしてモノを減らしたいけどなかなか減らせない…という方は、状況が許すならば「引越し」が一番現実的で効果的な方法だと思います。
引越し準備ってホントに手間がかかるし面倒なので、やっているうちに

「こんなに整理に時間かかるんだったら、捨てちゃったほうが早いかも」

という気持ちになってきますからね。

但し、新しい環境になるとつい浮かれて、新居に合わせてあれもこれも欲しくなる危険性があることをお忘れなく。

いっそのこと「更新時期には引越しする」と決めてしまえば、不要なモノを増やすことも防げます。この際、満足の行くシンプルな生活が手に入るまで引越しを趣味にしちゃうのもいいかもしれません。

※2016年秋、引っ越しました。
関連 捨てる引越し、捨てない引越し。




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