一人で酒を飲むならば 一人飲みの店選び ’18SS。
久しぶりに昼から泡をざぶざぶ飲もうよ。この季節、やっぱりテラス席がいいよねえ。
友人からそんな提案を受け、早速希望を叶えるべく店を検索し始める。
路上の簡易テーブル(土台はビールケースなど)で生が飲みたいとのリクエストならば自分の中に山ほどストックがあるけれど、テラスで泡となるとなんだかパッと店が出てこない。おしゃれ系飲みするならばエリア的には恵比寿とか代官山あたりが狙い目か、しかしあの辺りは管轄外だからな、最近めっきり疎いんだよね、などと我が引き出しの少なさを恥ながらの鬼検索。
しかし、ない。なかなかない。テラス席があるレストランやカフェは山ほどあるけれど、週末の昼、ランチのセットメニューではなくそれなりのアラカルトをオーダーできて、酒をがぶ飲みできて、時間を気にせずゆったりできる通し営業の店、となると結構難しいのでした。
一人で酒を飲むならば
ところで今年のゴールデンウィークはやたらと楽しく過ごせました。
楽しかった、と言ってもやったことといえば昼夜徘徊して酒を飲む程度だけれど、とにかく楽しかった。テラスで泡の店は出てこなくとも、天気のよい休日に一人いそいそ出かけたい店のリストにはいろんなタイプがズラリと並んでおり、そこから本日の気分にぴったりくるものをチョイスする技術も流石に身についてきました。
店選び。誰かと一緒の時であれば、私は案外こだわらない。
もちろんせっかく行くならいい店がいいし、美味しいものも食べたい。でも、友人らと時間を共にするならば、食事自体は主役には成り得なくて、メインは人であり会話。よって、ちょっとイマイチの店を引いちゃっても笑ってやり過ごせるし、ごめんね、今日は子供が一緒だからファミレスでもいい?とか言われても全く気にしません。満面の笑みでハンバーグを頬張る小さなお友達と一緒に過ごせるならむしろウェルカムであります。
が、一人の時は完全に酒と肴と自分の三つ巴なものですから、失敗は許されない。というか、失敗したくない。そして、私の主観によってしか店を選ばないので当然めちゃくちゃ偏りが出てくる。
突然ですが本日現在、私が一人で外食する際に店に対して求めている、こだわっているポイントを改めて棚卸ししてみようではありませんか。ちなみに飲酒を伴わない一人外食には全く興味がないので、以下は全て飲むことを前提とした思い切り個人的な意見です。
一人飲みの店選び
- 家から近い
- 通し営業である
- ちょうど良いお通し
- 料理の量が少なめ
- 空いている時間がある
- 距離を取ってもらえる
- 外気が入る(季節限定)
家から近い
人との会食であれば電車に乗って出掛ける労力は決して惜しみませんが、一人なら近所がいい。近所の圧勝。どれくらい近所かと言うと、基本徒歩圏内であって欲しい。
わざわざ電車を乗り継いで目当ての店に行くのも、それはそれで楽しいものです。
だけど、それはお出かけ込みのお楽しみであって、純粋にフラッと飲みに出るだけならばハードルが高すぎる。私に電車は難しすぎる。行きはいいけど帰りがイヤ。寝るし。
以前兄さんも似たようなことを言っていて、当時はえー、もっと一緒にあちこち行こうよーとか思ったものだけど、今ではその気持ちがよくわかります。私も大人になったもんだ。
通し営業である
冒頭の店探しのくだりでも触れましたが、ランチでもディナーでもない空いている時間、具体的には14時、15時あたりに入って普通に飲める店がいい。
人気店であってもランチタイムを外したらすんなり入れることが多いし、お待ちが出てるのを気にしながらそわそわ飲むのも落ち着かないじゃないですか。まあ一人の時ってそんなにゆっくりしなくてちゃっちゃと飲んでさっさと店出ちゃうんですけども。
ちょうど良いお通し
最近は出さない店も多いがちょうどいいものが出ればすごく役立つ。でも、コンビニのお惣菜みたいな味つけのきんぴら辺りがお出ましになると心底がっかりする。それがお通し。
とりあえず野菜っ気を食べないと落ち着かない体質なもので、居酒屋であればこう、おひたしとかごま和えとか煮浸しあたりのシンプルな、でもちゃんと美味しい小鉢など出されると、それだけで野菜メニューがクリアできるという小さなよろこび。よいお通しがあれば、以降はスムーズに肉や魚系に手出しできるというものです。
料理の量が少なめ
一人飲み最大の難関は料理の分量。特に最近は量が入らなくなってきているものですから、一皿のボリュームがたっぷりあるサービス精神旺盛な店はチャレンジし辛いのが悲しいところです。串ものも2本縛りを課せられると以降オーダーの組み立てが難しくなる。最近はハーフサイズとか、お一人分の量お出ししますよ、なんてうれしいことを言ってくれる店も増えてきましたけどもね。
ところで目下の悩みは、近所の蕎麦屋のカツ煮が旨そうなこと。
ああ、あのカツ煮。今の時期ならビールでカツ煮だよなあ。でも、そうなると確実に蕎麦が入らない。お腹が張らないようにビールを日本酒に替えて頑張ったとしても、カツ煮の後にもり行くと味としては単調になっちゃうから、リズムを考慮するならどうしても野菜系を1品挟みたい。あの店で野菜選択肢はおしんこだけか。うーむ。
気がつけばこんなことばかり考えて生きています。
空いている時間がある
これも先ほどの通し営業と通じる要素で、確実に入れる店がいい。どんなにいい店でも並んでまでは飲みたくないし、予約必須の店には一人では行かない。通し営業じゃなくても、例えば16時オープンの店なんてのも狙い目ですね。開店時間に行けば確実に一周目に滑り込めるという安心感があるから。
程よい距離が取れる
一人で飲みに行ったらお店の人や他のお客さんと仲良くなれるかも?そんな新たな出会いやコミュニケーションを求めて酒場に出向くことはなく、純粋に酒が飲みたいだけの私。よって、初見で店の人からやたらめったら話しかけられたり体良く他のお客さんとマッチングさせられるのは苦手です。
もちろん、自然発生的な会話は大いにありだけど、たまに不自然なまでに構ってもらえてしまうお店があるので。いや、ご親切心はありがたいのですが、とりあえず、飲ませてください。毎度根暗ですみません。
外気が入る(季節限定)
昼飲みでも、夜飲みでも、風に吹かれて飲む酒ってのは格別ですね。
ただ、風に似合う酒の種類というものがあり、ウィスキーやら日本酒やらは室内で飲んだ方がいい気がするし、カクテルを飲むなら絶対に照明暗めの店のどっしりしたカウンターがいい。となれば、外気にあてる選択肢はビール、ワイン、チューハイあたりになるでしょうか。焼酎水割りでギリ。私は全く飲まないけれど、ホッピーも外気に似合うか。もちろん、季節限定ですよ。冬は外でなんか飲むものか。
店に求めるもの。まだまだありそうな気がするけれど、書けば書くほど気持ち悪くなっていきそうなので今回はこの辺で。
求めるものは、どんどん変わっていく
方向性は大きく変わらないものの、数年前に絶対条件として挙げていた「小瓶のある店」のプライオリティは下がった。というか、全くこだわらなくなっていました。
生より瓶が好きなのは相変わらずだけど、ビール飲みすぎるとつまみが入らなくなるゆえに小瓶推しだった頃を経て、最近では大瓶しかないならアテを減らせばいいじゃない、という考えになって参りました。いいか悪いかで言ったら、確実に悪い変化ですな。
などとだらだら書いてきましたが、そして以前も似たようなことを書いていますが、さらに冒頭では「店選びの技術は身についた」などと偉そうに述べましたが、もちろんハズレも引きます。大いに引きますとも。
でも最近は失敗したくないなりに、気になる店は果敢に新規開拓するようになりました。だってさ、1回失敗したらもう次からその店のことを考えなくて済むじゃないですか。ああ、あそこ行こうかな、行ってみたいけど外すのヤダな、というもじもじとした選択肢からさっくり外せるじゃないですか。
失敗からも、得るものはあるのだ。
話は戻って。結局友人とは麻布十番のピッツェリア「ストラーダ」にて昼からボトルで泡をじゃぶじゃぶ飲みました。
生憎の雨でテラス席が使えなかったのは残念だったけど、ビスマルクはよかった。最近一人でもやたらピザ食べてる気がするなあ。気軽で旨いピッツェリア、増えたよねえ。
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