大したことないと軽んじていたヤツの底力を見た。
またまた夏っぽい献立です。
枝豆といえばビール、ビールといえば枝豆という切っても切れないゴールデンコンビが確立されたのは、一体いつの頃なのでしょうか。瓶ビールをダースで飲み干していた実父が好んでつまんでいた古い記憶があるので、昭和40年代にはすでにコンビは結成されていたはずです。
しかし今、枝豆の地位はどんなものなんでしょうか。
確かによきビールの友ではあるけれど、お通しで雑に出されたらなんとなくがっかりしませんか。大人数での宴会ゆえに仕方なしに選んだ大箱チェーン居酒屋の放題プランで最初に出されたら、ちょい切なくなりませんか。
私は、なります。
枝豆ごはん、豚肉とほうれん草のからし和え献立。
- キャベツの味噌汁
- ぬか漬け
- 豚肉とほうれん草のからし和え
- 枝豆ごはん
キャベツの味噌汁
和えものの下ごしらえに使ったゆで汁でざく切りのキャベツを煮て味噌汁に。ねぎをたっぷりのせました。
ぬか漬け
本日のぬか漬けは、キャベツ、なす、ゴーヤ、オクラの豪華4点盛り。
豚肉とほうれん草のからし和え
ゆでたほうれん草と豚薄切り肉を和からし、粗塩、ごま油で和えます。
枝豆ごはん
枝豆はさっとゆでてさやから出しておきます。洗った米に塩と出汁昆布を入れ水加減し、枝豆を入れて普通に炊きます。
冒頭でブツブツ文句を垂れていることでお察しですが、枝豆にはさほど強い思い入れがありません。というか、美味しい枝豆を上手にゆでて、熱々のところに塩を振ってはふはふしながらぷりん、そしてビールぐいっ!という一連の正しい儀式を執り行うチャンスにとんと恵まれていないのです。
いやいやチャンス伺わずに自分でゆでて勝手に食えという感じですが、わざわざ買っては食べようとしない、そんな食材なんですよね、私の中での枝豆って。
そうです、今回の枝豆は、いただきものであります。これがめっぽう旨くてひっくり返りました。
大したことないと軽んじていたヤツの底力を見た。
「出てきても全然うれしくない」なんて言ってごめんなさい。枝豆ってこんなにふくよかな味わいかつ香り高い豆でしたっけ?ひっくり返ったまま目を白黒させて、夢中で食しました。
塩味つけただけなのに、めちゃくちゃ美味い。いや、塩味だけだからよかったのか。それとも、枝豆自体が力を持っていたのか。とにかく、恐れ入りました。
豆類全般好きな方だし、中でもそら豆は好物でよく食べているけれど、枝豆ごはんなんて作ったことあったっけ…?と、過去記事を漁っていたら、ありました。3年前の夏も、いただきものの枝豆を炊き込んでいました。
休肝日ごはん 枝豆ごはん、三つ葉やっこ献立
2019年バージョンのほうが、海老が入っててちょっと豪華ですね。でも、今回の方が衝撃が大きかったみたいです。
たくさん作った枝豆ごはんの残りは、塩昆布とチーズを混ぜ込んでおにぎりに。これまた驚きの旨さでひっくり返ったのでした。
調べたところ、ビールと枝豆がコンビを結成したのは昭和40年頃。冷蔵庫の普及によってビールが大流行した時期だそうです。ということは父がビールをダースで空けていたあの夏の記憶は、まさにコンビ売り出し新人時代だったのだな。それはそれは。
関連記事
-
ゴーヤと油揚げの炒めもの、なすそうめんで家飲み。
夏っぽい。 意識したわけではないけれど、売り場で目に付いたものを手に取って気づけばかな
-
肉団子と春雨の煮込み、小松菜の梅海苔和え。
大鍋にドン、と具沢山の汁物などを作って日々消費していく、というスタイルが苦手です。 ラ
-
白菜重ね蒸し、炒め大根のスープで家飲み。
白菜が安く出ていました本当にありがとうございます。 いや、安いといってもこの時期の激安
-
牡蠣のオイル漬けとカヴァで家飲み。
大雪が降るって予報だったじゃないですか。 そっちがそのつもりなら私にだって考えがある。
-
家飲みおつまみ 焼き大根、分葱の梅しらす和え。
野菜を焼くだけ。 そういう料理とも言えない料理が好きです。 作るのが楽だから、と
-
鯖の梅蒸し、ほうれん草としいたけの吸い物。
鮮魚売り場で鯖と目が合う。 一人暮らしの身としては半身で売られているのがベストなんだけ
-
こんにゃくステーキ、豚汁で家飲み。
おなかがぶよぶよだから整腸のために、というわけではないけれど、こんにゃくです。 こんに
-
冷麺定食と辛さ耐性。
たくさん作ったポッサム活用レシピ、第三弾です。積極的に何もしたくないので連休に煮る。といっ
-
豚肉とにんじんのにんにく焼き、納豆汁で晩酌。
存在感のあるサイズで調理するにんじんのつまみが好きです。例えば、牛肉の出汁で煮る、など。に
-
菜脯蛋、トマトと新玉ねぎの黒酢和えで晩酌。
先日友人から急に声がかかり飲みましょうということになり、何食べたい?と聞けば餃子、という返答
- PREV
- 髪サラサラの呪いと白髪のその後。
- NEXT
- スニーカーの癖と寿命と捨て時と。