あけましておめでとうございます。
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一人飲み
「あけましておめでとうございます」
ダメな大人たちと、祝いのメッセージをやり取りしました。
明けたとはいえ手放しでヤッホー!とはしゃぎ倒せるような状況ではありませんが、やっぱりうれしくはなる。
何しろこの数ヶ月間は、色のない世界で生きていたのだから。
なんの楽しみもない、中年の暮らし。
奥さん、10月です。
あけましておめでとうございます。
わざわざ解除開け初日の、しかも金曜日に行かなくてもよくない?
楽しみにし過ぎて周りに呆れられたりもしましたが、夜になれば台風も過ぎるし雨も止む。ここで景気付けしなくていつするのだという気持ちでおりました。
悩ましいのは、「元日」をどこで祝うべきかという問題。
今の住まいに移ってからはここという特別な場所や馴染みの店主のいない、完全フリーランス状態。ゆえに、こういう日にパッと思い浮かぶ店がないのです。
でもやっぱり、あそこかな。長引くアレに耐えきれず、近隣店が徐々にのれんを出していく中で、悩みに悩んでじっと沈黙を貫き通した、あの店かな。別に我慢がエラいとか正しいとかではないけれど、なんだかんだであの店には一番世話になっているし、久しぶりに蒸れたキャベツがいっぱい入ったとん平焼きに七味を振って、ビールが飲みたい。
なんてことを、豪雨の朝から考えていた週末でした。あけましておめでとうございます。
東京の片隅で、新年を祝う
少し長引いた打ち合わせが終わり、勇み足で駅に向かう。予報通りに雨は止んだが風は冷たい。ああ、今夜はビールじゃ寒いかな。でも、あの店はジョッキじゃなくて瓶がある。瓶ビールってのは、真冬ですら案外いいんだよね。
久しぶりの高揚感を味わっている私の前に立ちはだかったのは、微動だにしない山手線であった。高田馬場駅で線路に傘が落ちたとかなんとかの安全確認のため、内外回り運転休止中。
事故じゃないし、傘だし、こういう時の山手線は案外すぐに動き出す。焦って迂回ルートを選択せず、このまま運転再開を待とう。そう決意したがしかし、動かざること山の如し。運転再開した時には、もうとん平焼きには間に合わない時間となっていたのでした。
ああ、これも運命、致し方なし。しかし元日、されど新年。このままとぼとぼ帰るのは、切なすぎるし違う気がする。最寄駅の改札を出た瞬間そう思い返し、駅前の路面系蕎麦屋に駆け込み、ビールとかき揚げ蕎麦をオーダーしたのでした。
この時時刻、19:49。ギリギリセーフ、滑り込み。
椅子はあれどいわゆる立ち蕎麦系であるこの店では、全員がひとり客であり、何のルールに則ったものでもなく自動的に黙食となる。一番奥の席に陣取って、別盛りで出してもらった野菜かき揚げに塩を添え、冷えたビールを流し込むよろこび。メガネを曇らせながら熱いつゆをすすり、ああ今日はこっちで正解だったかもね、となる都合のよさ。あけましておめでとうございます。
シェアハウスは居酒屋に似ている。
やっぱり、外で飲む酒と家で飲む酒は別物だなあ。そして私には、どちらも必要だなあ。必要なんですよ。
何ヶ月ぶりかの外飲みにホコホコしながら、もう訪れることはないかもしれないかつてのいきつけや、飲食店を経営する古い友人知人らに、心の中で挨拶しました。あけましておめでとうございます。
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