魚に鶏に麺に芋 徳島で食べたもの 高速バスで行く徳島の旅 その5

公開日: : 旅人への道, 食べること ,

naruto_29

神戸から高速バスで出かけた徳島の旅記録。最後は滞在中に行ったお店、食べたものをまとめます。

徳島の旅2018・秋

今回食事をしたのは鳴門駅と徳島駅周辺のごく限られたエリア内でしたが、おかげさまで魚に鶏に麺に芋、あれこれ満喫。

特産品がある地方は強いな、としみじみ感じた次第です。



鳴門の後悔、あそこ食堂

1st_fuda_10

鳴門駅で電車を待つ間にランチを取ろうとラーメンの店を探したのだけれどうまく見つけられずに焦る私たち。

1st_fuda_6

そこにちょうど食堂があったので、ここでうどんでも食べるかと入ってみたのです。その名も「あそこ食堂」。あそこってどこ?ここ。

あそこに入った瞬間、後悔しました。

JR鳴門駅から一番札所・霊山寺へ。高速バスで行く徳島の旅 その2。

だって、引き戸をガラガラっと開けたら、目に飛び込んできた景色がこんなですよ?

1st_fuda_7

なにこのご馳走の宝庫。

お昼にはやや早い時間だったので店内には我々のみ。あと数分後には次々訪れるのであろうランチ客のため煮魚やらなんやらのお惣菜が次から次へと厨房から陳列棚に運ばれていくのです。

飲みたい。今お父さんが大鍋から皿へと移し替えているあの煮魚とサラダとかタコとかエビとか取って、ビール飲みたい。

でも、電車の時間を考えるとゆっくり飲んではいられないし、酒に惑わされてこの後の予定を狂わすのもいかがなものか。珍しくそんな良識が働いて、泣く泣くうどんをオーダーしたのでした。

1st_fuda_9

プルシェンコ嬢はわかめうどん500円。

1st_fuda_8

私はちくわうどん400円。泣きながら選択したうどんだったけど、これがやたら旨い。

麺は一般的なうどんときしめんの間のような形状かつ不揃い、そしてコシとは無縁のやわらかさ。しなやかな麺にかなり濃い目に取られただしがよく絡みます。わかめうどんにはおろししょうがが浮かんでおりいいアクセント。わかめもちくわもご当地ものだもんなー、こりゃいいわ。しかしお隣、香川のうどんスタイルとはまるで異なるのが不思議。

こういうシンプルなうどんって、不思議と中毒性がありますね。また食べたい。

旅の唯一の後悔はこの店で飲めなかったことだから、次に鳴門に行く機会があれば再訪したい。是非ともお惣菜を並べて昼間から酒を飲みたい。なんなら〆にうどんすすりたい。ここ、あそこ食堂で。

お会計時、奥さんが

「おやつにどうぞ」

と、ふかし芋を持たせて下さりまた感激。小腹が空くであろう3時のおやつに食べようね、そうしようね、と約束したのに

1st_fuda_18

ほんの数分後、乗り換え駅でいきなり芋を食べ始めるプルシェンコ嬢。だって、甘いいい匂いがしたんだもの、ということでそれなら仕方あるまいね。

徳島の夜は居酒屋という名の居酒屋で

tokushima_izakaya_2

眉山からの夜景を堪能した後は、駅周辺で一杯やりましょう。

眉山ロープウェイと3色の徳島 高速バスで行く徳島の旅 その3

ホテル近くの店をリサーチしていて目をつけていた居酒屋へ行ってみると、早い時間なのにまさかの満席でびっくり。が、みるからによそ者観光客である我々へのお心遣いか、常連さんがすぐに席を空けてくださいました。

tokushima_izakaya_1

カウンター席だけの、小さな居酒屋。居酒屋って、店名です。居酒屋という名の居酒屋。

tokushima_izakaya_12

だし巻きやらやっこやらの定番居酒屋メニューの他、その日おすすめの魚料理などの黒板メニューもあり。日本酒も豊富に揃っています。

tokushima_izakaya_3

まずは赤星で乾杯、そして昼に食べられなかった煮魚をオーダー。メニューには「しおの煮付け」と書かれてあったこちら。しおってなんぞや?とご主人に聞いてみたらば、カンパチの小さいの、ということでした。釣りとかしないもんで、魚の名称に疎くてすみません。

tokushima_izakaya_4

濃いめの煮汁にごぼう添え。いいねえ、こういうのが食べたかったんだってば。

tokushima_izakaya_5

魚料理をもういっちょ、こちらはさわらの南蛮漬け。酸味の強すぎないつけ汁のバランスが素晴らしかった。

tokushima_izakaya_6

写真ではサイズ感がわかりにくいかもしれませんが、いずれもかなりのボリュームです。

tokushima_izakaya_8

肉料理も1品いきましょう、ってことでどて焼き。これも大きな深皿での提供。

tokushima_izakaya_9

日本酒はせっかくだから地元の酒を選択します。私は芳水酒造の高柿木 純米中取り無ろ過生原酒。18.5度とアルコール度がやや高めの酒。

tokushima_izakaya_10

お連れは阿波天水。こちらはすだち酎でおなじみの日新酒類の純米吟醸であります。

tokushima_izakaya_13

いやー、いいねいいね、と2人でこっそり盛り上がっていたら、いつのまにやらお隣の常連さんとも会話が弾み始めるプルシェンコ嬢。一人旅ではいついかなる時も寡黙で無愛想な私だけれど、今回の徳島では彼女のおかげでやたらと人に声をかけられました。社交的な朗らかさんと一緒に旅をするとこういう驚きがありますな。

さて、生まれも育ちもここ徳島という隣席のお兄さんに、徳島の食文化についてあれこれ質問する私たち。曰く、徳島のお好み焼きと広島のお好み焼きの違いは、コテで抑えるか抑えないかの違いだ、とか、徳島はちらし寿司に甘く煮た金時豆を乗せる文化があり、子供の頃からそれがすごく嫌だった、とか。

えー、本当に?なんて話半分で聞いていたのだけれど(失礼)、翌日ローカルスーパーをリサーチしてみれば、お惣菜売り場で金時豆がたっぷり入ったちらし寿司を発見、ざわつく。お兄さんの話は本当だったんだね、新しい知識をありがとう。

地元の人と一緒にカウンターで談笑できて有意義な時間となった居酒屋、後でレシート見てびっくり。そんなに飲み食いしていないとはいえ、まさか2人で3千円ちょっととは。なんだかお安すぎやしませんか。

ところで徳島といえば瀬戸内海の幸、というイメージが強かったのだけれど、実際に来てみればかなり鶏肉推しなんですね。高松で食べたような骨付き鶏の専門店も多数見かけました。

一鶴(いっかく)で骨付鳥にかぶりつく 高松弾丸日帰りの旅

そういや徳島には「阿波尾鶏」なるブランド地鶏があるんだった。

阿波尾鶏物語-開発からブランド確立まで-(徳島県)

後発組が販売促進するにはインパクトの強い名前が必要と考えられ、畜産研究所の職員が、尾羽の綺麗な鶏と躍動感あふれる鶏をイメージし、徳島県のエネルギッシュな踊り「阿波踊り」とかけて「阿波尾鶏」と駄洒落で呼んだのがきっかけで、当時の畜産課長が『ほれはおもしろい、ほれでいこ』と決定しました。

そうですか。まあそうでしょうね。それにしても命名のノリ軽すぎィ!

先ほどの居酒屋でも阿波尾鶏メニューがあったのだけれど、せっかくだからハシゴしましょうと目をつけていた鶏料理店に足を運んでみたらば、またまた満席で残念無念。

tokushima_izakaya_17

もうちょい飲みたかったので適当に歩いて適当な店に入り、すだち酒サワーなんぞを頼んでみる。

tokushima_izakaya_18

そしておもむろにおやとひなの焼き鳥をお試しオーダー。こうして食べ比べるとやっぱり全然違うなあ。明日はしっかり鶏肉を堪能しましょうね、ということで1日目は終了です。

徳島ラーメンはごはんのおかず

tokushima_izakaya_15

ご当地ラーメンは数あれど、甘辛く煮た肉が浮かんだスープに生卵を落とす徳島ラーメンはなかなかにそそるビジュアルで、以前から気になっておりました。わたくしなどは飲んだ後のラーメン重ねなどもやぶさかではない側の人間なのですが

「〆ラーメンなど人として最もやってはいけない行為だ」

と強く訴える連れに従い、昨晩は赤のれんを横目に〆ず。

tokushima_izakaya_14

徳島駅あたりはちらっと歩くだけで、ラーメン店にポコポコ遭遇できます。うーむ、食べてみたいわ、徳島ラーメン。

tokushima_banri5

ということで、ラーメンは2日目の昼食に。阿波おどり会館で見事優秀踊り子認定を受けた祝いの一杯を「萬里」で決めようではありませんか。

tokushima_banri1

ちょうどランチライムだったこともあり、店内はまたまた満席で、しばし待機ののち入店です。

tokushima_banri2

中華そば、チャーハン、餃子にビールと潔いメニュー構成。ここはやはり肉玉子入りの中華そばをオーダーでしょう。

テーブル席6卓ほどの店内を仕切るは店主と思しき男性ただ1人。調理、接客、会計の全てをこなすまさかのワンオペに驚くも、さすがの手さばきにてすぐに念願の徳島ラーメンがやってきました。

tokushima_banri3

中華そば肉玉子入り小 750円。うん、「ラーメン」というより「中華そば」の呼び名の方がしっくりくるビジュアルです。

濃いしょうゆ味に煮込まれた肉がのっかった細麺。これ、絶対卵入りがいいね。すき焼き感覚とでも言いましょうか、絶妙なる布陣。

tokushima_banri4

かなり濃厚だなあと思いつつ、なんとなくベースのスープも飲んでしまうこの感じ。絶対ライスと相性いいよね、ごはんのおかず系ラーメンだね。とは思うけど、この後もあるので米は自粛。

他の店のそれと食べ比べていないので、徳島ラーメンのなんたるかはまだわかっていませんが、機会があればやってみたい禁断の炭水化物重ねライス添え。そんな新たな野望の芽生える魅惑のご当地ラーメンでした。

昼酒天国「安兵衛」で徳島旅の最後を飾る

tokushima_yasube1

旅のフィナーレはここで飲みながら帰りのバスを待つ。事前からそう計画していた駅前の大衆割烹「安兵衛」。朝10:30から飲める、昼酒天国です。

tokushima_yasube2

看板は「寿司、定食、季節料理、やきとり」と大衆店らしさ満載のラインナップですが、ここもやはり阿波地鶏推しの模様。

tokushima_yasube3

とりあえず、わかめの酢の物にすだちをキュッと絞ってビールをやっていると、お店のおねえさんから

「いちばんのおすすめは、きも焼きね」

とアドバイスをいただいたので即のっかる。やっぱり鶏か。鶏推しなのか。

tokushima_yasube4

ほどなくお出ましになったおねえさんおすすめの一品、きも焼き。ちょっとものすごい量なんですがこれで390円というからどうかしてる。

tokushima_yasube5

甘みのつよい濃い味タレでさっと炒められたレバーの味わいはもちろんのこと、大量に添えられたゆでキャベツのやさしいサポート力が胃にしみる。うどんもラーメンもそうだったけど、徳島って全体的に味付けは濃いめの文化なんですかね。酒飲み仕様なんですかね。ていうか我々、さっきラーメン食べちゃってるんで、そんなに入らないんですけどね。

tokushima_yasube6

といいつつ大衆酒場の定番、ポテトサラダをオーダー。これもかなりの量で盛られて300円。隣席のご夫婦が食べてた野菜サラダなんか大ボウルにてんこもりでしたからね。安くてボリュームたっぷり。

tokushima_yasube16

さすがは安兵衛、その看板に偽りなし。

tokushima_yasube7

焼酎もとっくりになみなみと注がれての登場であります。

tokushima_yasube9

そうそう、焼き鳥も食べておかなきゃね。まずはメニューの一番上に記載されている「やわらかい」を。

tokushima_yasube13

続いて「かたい」。

かたい、とやわらかい。これ、おやとひな、ってことですよね、きっと。「ひな」はやわらかジューシーで間違いなくイケるけど、私はやはり噛めば噛むほど系の滋味深さのある「おや」派かしら。ちょこっとつまみたい気分にちょうどいいサイズで、小ぶり串好きな私はにっこりです。

tokushima_yasube10

我々が入ったのは夕方16時頃というヘンな時間だったので、最初は旅行者がちらほらいる程度で静かでした。が、気づけばカウンターはほぼ満席で、テーブル席も徐々に埋まりつつある。カウンター席には地元の常連さんも多かったけれど、出張で立ち寄ったであろうサラリーマン風の男性の姿も目立つ。

そりゃ寄るでしょう。 駅前に朝から空いてるこんな天国のような店があったら、暇さえあれば寄るでしょう、と思いました。昼酒大好き、ビバ安兵衛、ああ、大衆酒場よ永遠なれ。

徳島の近さを知った旅

tokushima_station9

神戸から高速バスで行く一泊二日徳島の旅、これにて全行程をコンプリートしました。

tokushima_station8

帰りは18:00発の阿波EXP神戸号に乗車です。

tokushima_bus1

tokushima_bus3

車内ではコーヒーのお供に駅の売店で買った鳴門芋のスイートポテトなど。酔い覚ましの糖分という名目です。

tokushima_bus4

神戸・三宮駅には19:48着。しゃべったり芋食んだりしてたので、寝るヒマもなくあっという間でした。

tokushima_bus6

そうなんだよね。東京からだと考えるとそれなりに時間かかるけど、神戸と徳島って実はめちゃくちゃ近いんだよね。実際に訪れてようやくわかるこの近さと楽しさ。国内旅行の面白さに改めて目覚めた徳島の旅でありました。

ああ心底楽しかった。さて、次はどこへ行こうかしら?

 




関連記事

141126d2

家飲み献立 11/26 ハリハリ鍋で熱燗を。

今日は肉でも焼いてワイン呑もうかな...などと思っていたのですが、無理でした。 いやいや、

記事を読む

金目鯛のかぶと煮、なすのねぎ塩和えで晩酌

金目鯛のかぶと煮、蒸しなすのねぎ塩和え献立。

また目が合ってしまった。 どうして私はこうも魚のあらに弱いのでしょうか。 大根と

記事を読む

monnaka31

門前仲町・晴弘で昼酒1時間1本勝負 東京散歩・江東区

門前仲町散歩の続きです。 参考 早朝の門前仲町を歩く。東京散歩・江東区 久しぶり

記事を読む

エールフランスラウンジ

身軽さ重視の買い物は失敗だったと気づいている。

スーツケースを持たない、荷物の少ない旅用の鞄が欲しい。 探し続けた結果、めでたく理想形

記事を読む

141209d3

家飲み献立 12/9 鮭ときのこの豆乳スープ。

今日は済ませておきたい作業があれこれあったので、ラップトップを持ってなんとなく近所のファミリ

記事を読む

ど辛 純米

秋田の酒 ど辛 純米で晩酌 肉玉子炒め、じゃがいもとにんじんのごま塩まぶし。

今日は忘れずに酒屋に寄って帰宅。 酒屋で店頭の入荷情報貼り紙を見ると、秋田の酒のがちら

記事を読む

olivebread

おひとりさまの家飲み セロリ葉のサラダ、トマトのオイルマリネ。

昨日はワインが吞みたくなったので、近所の美味しいパン屋さんへ。 いつも行くスーパーと正

記事を読む

170301ienomi_5

里芋と鶏もも肉のしょうが煮、小松菜のおひたし献立。

今週は訳あっての里芋シリーズです。 甘味探求キャンペーンの件もあり、メインはしっかり甘

記事を読む

幻のエビ・ガサエビ

秋田県八森漁港直送 幻のガサエビづくしで贅沢晩酌。

突然ですがみなさま「ガサエビ」って食べたことありますか? 日本海側でしか水揚げされない

記事を読む

190826_gohan_5

休肝日ごはん ゴーヤとツナの和えもの、トマト味噌汁献立。

あらあら、ゴーヤを食べ忘れていたじゃありませんか'19サマー。 そう気づいたのは、いつ

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

ny_dt_41
50を過ぎてもまだ結婚できないあの人。

先週スタートしたドラマ「まだ結婚できない男」を観ました。

なすとひき肉の塩炒め
なすとひき肉の塩炒め、トマトと豆腐のスープ献立。

わたくし徒歩フェチなものですから、休日とはいえ家から一歩も出な

1909_shioya4
海の見える家で暮らしたい。

神戸・須磨散歩の続きです。 神戸ウエストサイド景勝ハンテ

えのきのたらこ和え、キャベツと卵の炒めもの献立
キャベツと卵の炒めもの、えのきのたらこ和え献立。

続・魚卵。 休肝日ごはん たらこ豆腐丼、えのきとキャベツ

tsukiji150912
増税前に買ったもの、画面見つめすぎ警報。

「モーニングセット 398円〜」の表示を見かけて、増税を実感す

→もっと見る

PAGE TOP ↑