モノを溜め込む人とは友達になれない。

公開日: : 最終更新日:2020/05/13 ミニマルライフ, 生き方と考え方

「〇〇な人とは友達になれないわ」

会話の中で何気なく出てくるこの表現。
あまり深い意味はなく使っている場合も多いでしょうが、概ね

「自分とあまりにも価値観の違う人とは仲良くできそうもない」

という意味合いが含まれているでしょうか。

私の状況で使うとなると、酒を呑まない人とは友達になれない、旅行が嫌いな人とは友達になれない、ファッションに興味のない人とは友達になれない、そして、モノを溜め込む人とは友達になれない、とか。

絶対欲しくない地獄Tシャツ

先日新聞を読んでいたらみうらじゅん氏のインタビューが掲載されていました。

その記事は死後地獄に行くことになったらどんな拷問を受けるか予め予習しているうちに地獄グッズを集めたくなり別府温泉で「毎日が地獄です」と書かれたTシャツをゲットして云々というものすごくくだらない内容。

地獄Tシャツ。絶対いらない。

みうら氏が仏教や仏像方面に明るいのは知っていましたが、今軽く調べたら地獄関連も相当前から手を出していたのですね。

後は観光系も割と記憶に新しい。

何がグレイテスト・ヒッツだ。
ほんとくだらないなあ。

だってマイブームイズミー

と、散々みうら氏をディスってるように見えますが、実は好きなんです、みうらじゅん。
と言っても著書を読み漁る程のファンという訳ではなく、こうやって新聞や雑誌やWEBのインタビューを読むと毎回唸ってしまうのです。

ちなみに観光協会グレイテストヒッツのリリースは2009年と随分前の話なのに「記憶に新しい」のは、そもそもみうらじゅん氏を知ったのが80年代、まだA5版だった頃の「宝島」だったから。

うわあ、この表紙も内容も鮮明に覚えてる!インタビューは明石家さんまと尾崎豊、そうそう、そうだった。当時の宝島、面白かったなあ、サブカル臭満載で。宝島読んでる小学生もどうかと思うけど、普通に投稿とかしてたもんね。

と、話が少々逸れましたが。

彼はもちろんこれが仕事だからやっているところもあるでしょうが、基本的に凝り性かつ収集癖もあるのでしょう。そもそも事の発端は幼少の頃に怪獣と仏像にハマッたからだそうですが。さすがはミスターマイブーム。

集めたくなるほど何かに夢中になれるか

仕事のためとはいえ地獄Tシャツとか買っちゃうくらいだからみうら氏の自宅、もしくは事務所はモノがありすぎて大変なことになってそうだなあと思うものの、私は彼が心の底から羨ましい。

その理由は、私が無趣味で浅い人間だという自覚があるからです。

参考 「カタチから入る」スタイルに、憧れはあるけれど。

趣味がないからモノが増えないのか、モノを増やしたくないから趣味に走らないのか、卵ニワトリ論ですが、私の「好き」や「関心」はそこらへんにできた水溜りよりも浅い。
例えば酒は好きだけどだからといってよーし、ここはいっちょ本気で勉強して唎酒師になっちゃうぞ!とかそこまで興味が到達することはないのです。

件の新聞記事にしても、地獄関連の新刊が出たわけでもなさそうだしなんで今地獄のインタビューだったんだろう?とそれさえ記憶にない程度にしか読み込んでいないのは調べ物のために大量の新聞を読み漁っていた最中だったこともありますが、私のそもそもの浅い性質が表われているとも言えるわけで。

だからこそ、趣味にどっぷり浸かる人や、収集癖のある人を羨ましく思う、というかむしろ尊敬している節があるのです。

モノを溜め込む人とは友達になれない、か。

なんて、実際に自分の家族がプラレールマニアだったりしたら呑気に尊敬なんてしていられないのかもしれませんが、私はモノを溜め込む人とも友達になりたいし、価値観が違う人の話を聞くのも楽しい。だって、そこには私の知らない世界が広がっているのだし、私と同じ思考回路の人間なんて自分一人で十分。お腹一杯。

若い頃は何気なく使っていた気がする「〇〇な人とは友達になれないわ」という言葉。
確かに同じ価値観や趣味の人とだけ付き合うのは楽だけど、端から入り口を狭めてしまうのはなんだか勿体無いことだなあと今は思うのです。

モノを持たずに身軽に暮らす

まあ私がしょっちゅう書いているこの「モノを持つもよし、持たないもよし、本人が幸せならばみんな好きにすればいいじゃない理論」は、ブログで発信する文章としてはてんでダメな部類に入るらしいですけどね。

と、またもや長くなったのでそのあたりは次回。




関連記事

好きなものだけの毎日が、出会いのチャンスを逃している。

By: Thomas Beck[/caption] 先日民放ラジオ101局特別プログラムなる

記事を読む

機嫌よく過ごす方法、リストアップで逆算する。

By: Andrey[/caption] 突然ですが、私の人生の大テーマに 「常に機嫌

記事を読む

リストは心を導く道具。ドミニック・ローホー「ゆたかな人生が始まるシンプルリスト」

夕方の雷、凄かったですねえ。 そういや夏の夕方の雷雨を部屋から眺めるの好きだったなあ、

記事を読む

人生を変えたいなら環境を変えればいい、は真実か。

By: Hamed Saber[/caption] 少し前に記事に対するご質問をいただいてい

記事を読む

オムレツ

ボロボロ加減に感じる郷愁。

ずいぶん大人になってから、わかるようになったことがあります。 それは、酒場のメニュー

記事を読む

今日捨てたもの 7/22 思い出が詰まった愛車。

By: Tejvan Pettinger[/caption] 手持ちのものが随分少なくなった

記事を読む

後悔しない生き方なんて。

免許の更新のため、最寄りの警察署に出かける途中で、そういや東京で免許の更新をするのは初めてだ

記事を読む

真冬のあったかアイテム投入で考える冬の装い。

By: Alexey Kljatov[/caption] 新しくニットを購入しました。

記事を読む

ミニマリストの部屋着(秋編)

真夏にこんな記事を書いていました。 参考 ミニマリストの部屋着 ここ数日はまた少

記事を読む

収納が少ない部屋で大量に収納する方法。

今朝は暑くならないうちに図書館へ返却に。そのついでにいつもの美味しいパン屋さんに寄りました。

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

50代一人暮らしの1ヶ月の支出。老後に備え、いかにして小さく暮らすか。

現役世代のゴールがちらりちらりと見えてきた50代。友人知人と

腰痛改善に向けて始めたこと2つ。

今年こそは腰痛改善に取り組むぞ!と宣言して早1ヶ月が経過。や

ご近所感覚の酒場を求めて。韓国ソウル一人旅で食べたもの・その2

韓国・ソウル食記録の続きです。1人で飲むなら、定食で。韓国・

やりたいことリスト’24「ちゃかし倒してゲームする」

毎年恒例の儀式・その2「やりたいことリスト」のお時間がやって

2023年、買ってよかったものベスト3。

1年間の買い物を振り返る恒例行事、今年もいってみましょう。

→もっと見る

PAGE TOP ↑