イカゲソ兄弟とおじさんと私。

公開日: : 最終更新日:2018/09/13 一人飲み, 生き方と考え方, 食べること

edogawa60

ある週末の夕刻、近所の居酒屋のカウンターで飲んでいると、すぐ後ろのテーブル席にファミリーの姿がありました。

若いお父さんと、お母さんと、小学1~2年生くらいの男の子2人の4人家族。

大人はもちろんビールをぐいぐい行っていて、子供らはつまみをワシワシ食べている。

つまみを、というか、主にイカゲソを食べている。

イカゲソ兄弟とおじさんと私

nakano-st4

私がちびちびとビールを1杯飲んでいる間にも、男子らは競うようにイカゲソをお代わりし続けていました。

せっかくの外食なんだからいろいろ食べて楽しみましょうなどという無駄な色気は一切見せず、ただただ好きなものを食べ続けるその子供らしさと、自由にオーダーさせているご両親の大らかさが、よい。

店員さんの対応から察するに、どうやらイカゲソ一家は常連らしく、これが本日7回目のゲソオーダーであることがご両親に告げられると店内は少しばかり盛り上がり、別のテーブルの団体客から

「じゃあおじさんも僕の大好物のイカゲソ、もらっちゃおうかな」

という乗っかりオーダーが入る。

イカゲソ。まあ、私も好きだけど、そう大量には食べないよねえ。でも、あんなに連打されると、おじさんたちみたいにちょっと食べてみようかなって気にはなるよねえ。

子供がいる酒場

居酒屋に子供を連れてくるなど教育上云々とか、大人の社交場に子供がいるなんてかんぬんとか、こういうシチュエーションを語るのはセンシティブな行為となりつつあるこの頃。だけれど、大人は大人らしく、子供は子供らしくその場に馴染んでいるならば、さして眉をしかめるような問題ではない。と、個人的には考えるのであります。

よその子を勝手に可哀想がるの謎。

大人が静かに杯を傾ける渋い店ならいざ知らず、お気楽な居酒屋で早い時間からもりもりご飯、じゃなくてゲソを食べている男児らの姿はたくましく、やたらと微笑ましい。

ほほぅ、イカゲソね。なんてニヤニヤしてしまうのは、私自身が幼少の頃からこの手の店に出入りしていたからかもしれません。そして、何も酒場に出入りすることに限らず、子供の頃から親や先生以外の大人に慣れておくことにメリットはある。

大人に慣れると役に立つ。

イカゲソではなくおでんをアテにチャチャッと3杯空けた帰り際。まだまだ食べたりなさそうな男子らにイカゲソのお味について質問してみたら、唐突すぎたからかちょっともじもじさせてしまった。ありゃ、調子に乗りすぎたかな。ごめんね、のびのびと大きくなるんだよ。




関連記事

豆腐の卵とじ、アンチョビかぼちゃなど5品で晩酌。

キッチンで晩ごはん準備をしている途中のこと。 窓から圧倒的な夕焼けが見えたので急いで部

記事を読む

手羽元と大根の煮物

ぬか漬けリメイク 手羽元と大根の煮物、おつまみ奴。

昨日は騒音で目が覚めました。 寝ぼけた頭でうるさいなあ、でもこの音よく知ってる音だ、なんだ

記事を読む

トマト卵炒めごはん

休肝日ごはん トマト卵炒めごはん、キャベツとしらすのゆかり和え献立。

週初めは休肝日と決めておりますが、連休中浮かれて遊びまくったので、休み明けの1週間は禁酒する

記事を読む

黒はんぺん焼き

黒はんぺん焼き、春菊の白和え献立。

黒はんぺんをいただきました。 最近なぜか静岡方面のお土産を頂戴することが多いです。

記事を読む

豚肉のフライパンロースト

ワインで家飲み 豚肉と野菜のフライパンロースト。

冷え性対策の意味もあり、寒くなってからは夜に家でビールを呑まなくなりました。 よって、

記事を読む

ガサエビとフレッシュトマトのスパゲティーニ

ガサエビとフレッシュトマトのスパゲティーニで白ワイン。

ただいま幻のガサエビ祭を絶賛開催中です。 秋田県八森漁港直送 幻のガサエビづくしで贅沢

記事を読む

スーツケース1つで暮らす実験。

今回の旅の持ち物はスーツケースひとつです。 正確に言えば機内持ち込みのバッグとかカメラ

記事を読む

芳水 純米カップ

徳島の酒 芳水 純米カップで晩酌 鮭とじゃがいものにんにく蒸し、ニラ納豆。

四国地方コンプリートです。 まさかの節酒宣言で雲行きが危ぶまれた日本酒ツアー、無事再開であ

記事を読む

秋刀魚の塩焼きを頭から骨ごと食べる人。

40代ともなれば体にガタもこようというもの。頭からつま先まで、あっちもこっちも気になってくる

記事を読む

青菜炒め献立

青菜炒め、トマトのナムルで晩酌。

青菜の中で最も摂取量が多いのは絶対に小松菜、だと思う。 旧住まい近くのスーパーではタア

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

50代一人暮らしの1ヶ月の支出。老後に備え、いかにして小さく暮らすか。

現役世代のゴールがちらりちらりと見えてきた50代。友人知人と

腰痛改善に向けて始めたこと2つ。

今年こそは腰痛改善に取り組むぞ!と宣言して早1ヶ月が経過。や

ご近所感覚の酒場を求めて。韓国ソウル一人旅で食べたもの・その2

韓国・ソウル食記録の続きです。1人で飲むなら、定食で。韓国・

やりたいことリスト’24「ちゃかし倒してゲームする」

毎年恒例の儀式・その2「やりたいことリスト」のお時間がやって

2023年、買ってよかったものベスト3。

1年間の買い物を振り返る恒例行事、今年もいってみましょう。

→もっと見る

PAGE TOP ↑