大人に慣れると役に立つ。

公開日: : 最終更新日:2018/05/24 生き方と考え方




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「顔、ぜーんぜん変わってないね」

先日、久しぶりに会った小さいお友達にそう言われたので

「いやいや、育ち盛りのぼくと違って、あたしゃもう成長しないんだよ」

などと大真面目に答えたのだけれど、どうやらこれ、彼なりに考えたお世辞だったのだと後から解説されて驚いた。今時の小学生ってこんな小洒落た会話できるのか。すごくない?

10歳児のコミュニケーション

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相変わらずキレイですね(そこまでは言われてない)というヨイショを、間接的表現を用いてやってのけるなんて。私が小学生男児を見くびっているのだろうか。カンのいい子なら10年も生きていれば、それなりの気遣いや社交性を身につけられるものなのだろうか。

少し前、このお友達と同じ年頃の女の子と遊んでもらったけど、彼女も相当世慣れていた。というか、大人の扱いに長けていた。

出会い頭に突然チョコレートを差し出すというキュートな戦法で初対面のおばさんを簡単に手懐け、その後はやれスマホを貸せだの、ノートを出せ、お絵かきをさせろだのと自由気ままに振り回す。その言動があまりに可愛らしいので鼻の下を伸ばしてデレていると、今度は急に大人びた様子で好みの映画(ジブリ作品)について熱く語り出す。

私が10歳の時なんてまだ首もすわってなかったのにねえ、などと戸惑いつつ、ねえねえ、大きくなったら何になりたいの?とどうしようもなくありふれた質問をすれば

「コールセンター」

とやけに具体的な返答をされてまた戸惑う。なんでそこ?と思ったら、なんかアレらしいですね。キッザニア的なのが、あるらしいですね。なるほど。

とにかく、二人とも10歳そこそこにして大人と渡り合える華麗なコミュニケーションスキルを身につけていることにびっくりでした。

大人に慣れると役に立つ

そういえば、どうにも人懐こい友人(既におじさん)は、何かと近所の大人たちが集いがちな賑やかな家庭で育ったらしい。毎晩客人と自宅で夕食を共にしていたからか、酒を出すような店で食事するようになったのは、すっかり大人になってからだという。

友人とは逆に、我が家は外食が多く、当然父は酒を飲み倒していたので、酒場と呼んでも相違ない店に早くから慣れ親しんでいた私。そして、気難しいマドンナ(母)の存在感ゆえか、客人は滅法少なかった。

ささやか過ぎる平凡な人生は退屈か。

さらには私は歩き出す年齢になるまで隣近所の奥様方にすらその出生を知られておらず、ある日突然現れたそこそこ大きな幼児に皆が驚いたとか驚かなかったとか、マドンナが言っていたっけ。ねえそれどんな麻宮サキ。

まあ、あの人は息を吐くようにナチュラルな嘘をつく人なので、大分盛っているとは思うけど、近所付き合いも友人付き合いも親戚付き合いも希薄な家庭で、大人慣れする環境ではなかったのは確かです。

大人になれば自動的に気の利いた社交トークができるようになると信じて生きてきたのに、40をとっくに過ぎた今なお小さなお友達にすら敵わぬ稚拙な対人スキル。これも三つ子の魂なのか。いや、そりゃまあ、私の素養の問題が一番大きく、既に大人なんだからもっと努力しなさいよという話ですけども。

自分大好きな人、自己肯定感の育て方。

あ、その考えでいくと、私が単身酒場をこれほどまでに好むのは、早くから英才教育を受けたおかげなのか。

酒場はともかくとして、子供の頃から大人慣れしていると、何かと役に立つと思うの。だから、純粋に大人との会話にチャレンジできる子供時代のトライアンドエラーって大事だと思うの。物事がいろいろわかり始める前の段階で大人ってそう怖くないな、という認識を持つことができたらば、将来悪い大人にそそのかされたり、先輩やら上司やらを必要以上に恐れることもなくなる、かもしれないし、ね。

と、小さなお友達に振り回されながら思う。

あと数年もすればみんなもう私とは遊んでくれない年齢になっちゃうけれど、彼らの「大人慣れ」の練習台になれているのだとしたら、おばさん本望よ。

 




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