福井の酒 一乃谷 山廃仕込特別純米酒で晩酌 きのこあんかけ豆腐、青菜炒め。
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最終更新日:2017/03/07
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北海道、東北、関東、甲信越、北陸、と来ましたよ。
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いやあ妙な達成感がありますね。三枝の国盗りゲーム的なね。相変わらず例えが古いですね。
福井の酒 一乃谷 山廃仕込特別純米酒
北陸地方ラストは福井県大野市宇野酒造場の一乃谷を。この名を名乗るに至ったストーリーがなかなかいいじゃありませんか。
参考 越前の銘酒一乃谷(宇野酒造場)
越前の国には、「くまがい茶碗」という霜降り図柄の酒盃があり、人々はその酒盃に酒を注ぎ、立ち飲みを楽しんでいたといいます。そんなある日、この地に立ち寄った京都の俳人に、「くまがい茶碗」に注いだ『麦屋』の酒を差し出したところたいそう喜び、帰り際、屋号の『麦屋』と「くまがい茶碗」をもじって、「麦屋の酒は一乃谷、くまがい(熊谷)で飲めばいつもよしつね(義経)」と、短冊に一首示して立ち去りました。以後、酒名を「一乃谷」と命名。現在に至ります。
地方の酒場で異文化に触れた嬉しい驚きをしたためた詩。なんだかその情景が目に浮かぶようなエピソードではありませんか。今も昔も酒飲みのツボってのは変わらないんですね。
さて、まずは常温で一口。まろい。
まろい、という日本語は正しくないのは承知の上でまろい。若干粒子の荒さを感じるものの強目のとろみがあります。色も少々濃い目で香りはさほど主張しない。これは少し燗つけたほうがいいのかな、とぬる燗でも試してみる。うん、ちょっと温度上げたほうが好み。酸がぐっと立ってくる感じがいいですね。穏やかな辛口といった飲み口ですいすい杯も食欲も進んでしまう酒ではないでしょうか。
福井の酒 一乃谷 山廃仕込特別純米酒 データ
蔵元 | 宇野酒造場(福井県・大野市) |
種類 | 特別純米 |
精米歩合 | 55% 福井県産 五百万石 |
日本酒度 | +3 |
酸度 | 1.4 |
アルコール度 | 15~16度 |
晩酌献立 きのこあんかけ豆腐、青菜炒め
- 白菜漬け
- 新玉ねぎとトマトのサラダ
- きのこあんかけ豆腐
- 塩手羽大根
- 青菜炒め
新玉ねぎとトマトのサラダ
スライスして水にさらした新玉ねぎとくし形に切ったトマトを醤油、オリーブオイル、酢をあわせたドレッシングで和えて鰹節をたっぷりと。
きのこあんかけ豆腐
かきの木茸を少なめの水で茹でて醤油とみりんで調味し豆腐を入れて水溶き片栗粉でとろみをつけます。きのこだけでもとろみはつくんだけど、冷めないようにしっかり目に。青みは少しだけ余っていたセリ。
塩手羽大根
こちらは先日の残り物。
青菜炒め
フライパンに油を熱し皮を剥いて包丁で潰したにんにくを投入。香りがたったら4cm程度の長さに切った小松菜の茎部分を入れて炒め、油が回ったら柔らかい葉部分も加えて炒めあわせます。塩、胡椒、酒、鶏がらスープで手早く調味したら完成。今回は塩手羽大根のスープを流用して味付けしました。シンプルな青菜炒め、旨い!
あれ、なんか思いがけず豪華になっちゃったな。食が進む酒っていいねえ。
昨夜はうまく寝付けませんでした。
大変な状況にある中で呑気に酒の話なんか書いてんじゃないよ、と言われるかもしれません。でも、ある日突然自分の周りの何もかもが止まってしまった時に、別の場所では変わらぬ日常を送っている人がたくさんいる現実を見て、ああ、自分もまたそんな日々に戻れる時が来るんだからと妙にホッとした記憶がある私は、全力で平常運転いたします。いつものような日常を過ごしながら応援します。
応援してますからね。
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