海の見える家で暮らしたい。

公開日: : 最終更新日:2019/10/10 旅人への道 ,

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神戸・須磨散歩の続きです。

神戸ウエストサイド景勝ハンティング。日本散歩・兵庫県

不思議なのりものの数々を満喫し、喫茶室でまったり過ごしてから、夕暮れ時に下山。次なる目的地、塩屋へ向かいます。

本当は電車で移動するつもりだったのだけど、須磨浦公園駅から塩屋駅はたった一駅の距離。急ぐわけじゃなし、ぶらぶらと歩くことにしました。

塩屋駅まで海岸沿いを歩く

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徒歩20分の距離を歩くことに決めたのは、西行きの電車が出たすぐ後のタイミングだったこと、陽が暮れかかっていて暑さが幾分和らいでいたこともあるけれど、魅力的な散歩道であると知っていたことも大きい。

ご覧の通り、海沿いまっすぐ一本道。電車で通っても気持ちいいこの道を、のんびり散歩したい欲がむくむくと湧きあがったのでした。

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海沿いを、ただただ歩く。

線路位置との関係で、海が見えなくなる地点もあるのだけれど、それもまた楽し。

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左に海、右に山。この感じ、神戸っぽいなあとしみじみします。

ところでこの辺りを歩いていると、山側に点在する邸宅が気になります。

海の見える場所に住みたい、なんてありきたりな夢を持つ人は私だけではないでしょう。私の生家からも海は見えていたけれど、この辺りのお宅のように遮るものがまるでない「海沿い」ではなかったし。

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山陽の線路の北側は、すぐ山。JR側からの踏切はそのお宅専用のそれのようで、山の麓に門扉があり、階段を登って玄関にたどり着く…。なんとも優雅なロケーションの物件が、この一帯にはたくさんあるのです。

住みたいなあ、住みたいねえとふんわり夢を語りながらぶらぶら。憧れのオーシャンビューライフについて調べてみると、中古マンションなら塩屋周辺で1,000万を切るお値段のものもあり、あまりに現実的な数字でちょっと買いたくなってしまう。いや、実際問題難しいとは思うけど、ちょっとね、いいなって思うんです。

塩屋「しろちゃん」で飲む

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塩屋駅を目指した理由は、酒。駅前の食堂「しろちゃん」で一杯やりましょうという魂胆です。

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看板に「お好み焼き」とありますが、定食あり、うどんや丼物あり、ショーケースにお惣菜ありのTHE・食堂。

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読み応えのある品書きにうっとり。めしはサイズに応じて10円刻みなんだなとか、それに引き換えみそしると豚じるの価格差よ、とか、見所が多い。

さて、ショーケースから刺身や酢の物などを取って、瓶ビールでスタートします。

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この日は土曜日だったからか、店内はファミリー層多め。ほとんどのテーブルに運ばれていたのはボリュームたっぷりの唐揚げ。キッズはこれにごはんやうどんを、大人はビールやチューハイを合わせて晩ご飯。一方お一人様客は小鉢のついた定食を、といった光景が広がっていました。

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我々も真似っこして唐揚げ。下味がしっかりついた、ゴロゴロ大きなサイズのもも肉唐揚げ。付け合せにケチャップ味のスパゲティにサラダまでついて390円ってすごい。

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そしてこの派手さのないお好み焼きがいい。鉄板からはみ出した奇をてらわない豚玉の素朴な旨さがうれしくて、お代わりして2枚も食べちゃったもんね。甘めのソースに七味をパパッと振ってチューハイをグビリ。やっぱり私、お好み焼きは大阪より神戸派なんだな。そして豪華な具なんて乗ってなくていいの。

春日野道 お好み焼き「えみちゃん」暫定1位店は神戸にあり。

ああ、いい1日だった。このあとほろ酔いで映画館に連行されたけど、いい1日だった。

好きだから、共有したい。

神戸出身とはいえ、今は東京で暮らしているし、以前は須磨や舞子といった神戸市の西側にあまり縁がなかったもので、塩屋で飲んだのは今回が初めて。海沿いのロケーションと、駅周辺にチェーン店が一切ない地元感が心地よくて、また来たいなあと感じました。

ここ最近の規制で、故郷の魅力を再発見しているような気がします。




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Comment

  1. Maiko より:

    随分前から密やかに読ませて頂いています。そして今回、塩屋に行かれたということで…ごく個人的なことですが、数年前まで塩屋駅から徒歩1分のところに住んでいたので、懐かしすぎて初コメントです。今でも塩屋に戻りたいと時々思うくらい、良いところだと私も思います。

    そして住んでいたのにしろちゃん入ったことありませんでした。訪れたくださって、ありがとうございます。

    • crispy-life より:

      Maikoさん

      コメントありがとうございます。

      塩屋にお住まいだったのですね、羨ましい! 今回初めてあの辺りを歩いてみましたが、海沿いの景色も素晴らしいし、駅前のローカル感も好みすぎてグッときました。塩屋駅徒歩1分ってまさにあの辺りですよね。戻りたくなるそのお気持ち、よくわかります。しろちゃんもまた行きたいと思わせるいい食堂だったなあ。

      時折投下する散歩ネタに反応してくださるととてもうれしいです。気分は花の子ルンルン、いつかはあなたの住む街へ行くかもしれません。

      今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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