遺伝子レベルで太陽を欲している。

公開日: : 旅人への道, 生き方と考え方

By: xanday

両親宅を訪問するとそこには知らない外国人がいた。

いや、知らない外国人風男性と化した父親がいた、が正しい。

というか、かつては知らない外国人男性風にに父親が変化することは承知の上であった、が模範解答。

それなのになぜ今回はこんなに驚いたのだろうとよくよく考えてみれば、ここ何年間かは正月にしか帰省していなかったからに過ぎない。

そんなわけで、神戸にいます。




夏の風物詩

150117k5

四捨五入80になろうという都会暮らしの老人とは思えぬ褐色の肌で現れた父。海辺暮らしでも農業に従事するでもない年金暮らしの男性がなぜかようにこんがりと焼けているのか、しかもTシャツ焼けとかじゃなくて結構な全身焼け。我が親ながら理解に苦しむところであります。

とは言っても、これは別に昨日今日始まったことではなく、私が物心ついた時から繰り返されてきた夏の風物詩。

「せっかくの厳しい日差しは自然の恵み、日陰を選んで歩くなど笑止」

と言い切る父は毎年夏が来れば日本人離れしたビジュアルに変身するのが常なのでした。その色合いをカラーコードで表現するなら#663232といったところでしょうか。決して地黒ではないのによくぞそこまで、と感心せざるを得ません。というのは嘘で感心するほどに呆れながら一体何を目指しているのか、何になりたいのか、と問いただせば

「火葬場でよく焼けるように下焼きに勤しんでいる」

と老人ならではのブラックジョークを繰り出してくる始末。

脳の病で倒れた時には家族揃って覚悟を決めたものですが、相変わらずで何よりです。

遺伝子レベルで太陽を愛する

長年の習慣である肌焼きについて、改めてなぜそうするのかと聞かれても本人にも明確な理由はわからないらしく、ただただ陽に当たるのが好きだから、という返答しか得られませんでした。しかし誰もが我が目を疑うその姿で一般的には洒落た街との呼び声も高い神戸を闊歩していたら職務質問されるのもやむなしかと思うのですが意外にそれはなく、それでも公園のベンチで焼いていると巡回中の警備員さんに

「熱中症に気をつけてくださいね」

と度々声をかけられるのだとか。そりゃそうだ、そんな丸腰の老人が炎天下で寝そべってたら誰だって怖いよ。ご迷惑をおかけして申し訳ございません、見知らぬ警備員さんよ。

しかし物事には限度というものがあるし、好きだけでそこまでするはずがない。異常なまでに太陽を欲する、または褐色の肌を渇望する何かが遺伝子レベルで組み込まれているのではないか、という仮説を立ててみたのですが別に真剣に論じるべき価値のあるトピックスでもないのでさほど深くは掘り下げず。とりあえずは夏と太陽をこよなく愛する父のためにメンズのギョサンをオーダーした次第です。

関連 夏はギョサン1足でまかなえる気がしている。

大病をしても特に落ち込むでもなく、退院当日から淡々とリハビリに勤しみ、今では自転車を乗り回したり暴飲暴食に励んだりが普通にできるようになるまで回復した父。別にひょうきんものではないけれど、何事にも前向き、というかあまりにも楽観的なその性格の大半を私も引き継いでいるのだろうなと思わずにはいられません。

「これだけ焼いてもなんともない自分の血を引いているお前の肌も本当は強いはずなのだ」

先日の皮膚科での検査結果を報告するとこんな見事なすり替え話法での叱咤激励すらいただきました。それとこれとは全くの別問題というか、そもそも私そんなに焼く趣味も予定もないですけどとりあえずありがとうございます。その何事も良いように考える技術を私も負けじと磨き続け日々精進したく思います。

そんなわけで、久しぶりの神戸の夏なのです。






関連記事

minatoku5

将来が不安で仕方がない。

数ヶ月前にこれまでとは全くの異業種に転職した友人のことをふと思い出し、週末に近況お伺いのメッ

記事を読む

By: Sharon Mollerus

持たない暮らしともしもの備え。災害時の備蓄を考える。

By: Robert Benner[/caption] 台風が猛威を振るっています。

記事を読む

chiangmai6

チェンマイナイトマーケット。人気のお土産は?

初のチェンマイ上陸を果たした今回。 ...だったのですが、何しろ目的がお寺での瞑想修行

記事を読む

By: Keng Susumpow

当たり前のことを当たり前と思うべからず。

By: Keng Susumpow[/caption] 自分にとっては普通のこと、なんでもな

記事を読む

charge_cafe

依存ありきの儚いシンプルライフ。

そういえば、買い換えてから初の遠出でした。 関連 WiMAX2+ギガ放題プランにてMX

記事を読む

arakawa28

自分大好きな人、自己肯定感の育て方。

友人がお子さんの幼稚園の順番待ち真っ最中だという。 なんでも、一度別の幼稚園に入園した

記事を読む

credit

独身女性 クレジットカードとどう付き合う?

基本的にいつもニコニコ現金払いが好きです。 ローンを組むのはストレスでしかないと思うの

記事を読む

umbrellas

気が合わない、嫌いな友達との付き合い方。

昨日、帰宅途中に自宅付近で妙な場面に遭遇しました。 80歳前後の女性が 「あのク

記事を読む

By: woodleywonderworks

毎日同じでつまらないなら、新しいことをすればいい。

By: Donnie Ray Jones[/caption] 3月は毎日意識して何か新しいこ

記事を読む

skincarew

すぐに効く、早く効く。「即効性」は魅惑の言葉。

40余年も生きていれば、美容や健康に関してあれこれ悩みも出てくるものです。 「白髪対策

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

sarushima_25
無人島 猿島日帰り一人旅 日本散歩・神奈川県。

神奈川県は横須賀市。東京湾に浮かぶ無人島・猿島へ行ってきました

焼き紫大根ねぎ塩のせ、つるむらさきと豆腐の煮びたし
焼き紫大根ねぎ塩のせ、つるむらさきと豆腐の煮びたし献立。

妖艶。 そんな言葉が浮かんでくるビジュアルではありません

tainan_32
おばさんが嫌われる理由。

踊り疲れたディスコの帰りを存分に満喫する夏です。 自分の

つるむらさきとひき肉のナンプラー炒め献立
つるむらさきとひき肉のナンプラー炒め、紫大根のナムル献立。

辛味の効いた青菜炒めって、南国の味だよなあ。 暑い国のレ

taiwan-takami16
夏のサンダル、初ギョサンの条件。

夏ですね。ギョサンの季節がやって参りました(1年ぶり5回目)。

→もっと見る

PAGE TOP ↑