みんなで食べても、美味しくない。

公開日: : 生き方と考え方

2021年初の「よいお年を」を、やりました。

昨年から例のアレのせいで忘年会的なものが減っていて…というのは大嘘で、そもそも人付き合いが少なく宴会にも縁がない。つまりそう頻繁に発する機会がない台詞。それが自分にとっての「よいお年を」です。

馴染みの人と初めましての人が混ざった場に、久しぶりに顔を出したからか、妙にテンションが上がってしまった。同年代ばかりの会特有のくだらない話を繰り広げ、それはそれは賑やかで楽しいひと時を過ごしました。

推しの結婚、誰も傷つけない会話。

久しぶりに旨い寿司も食べたし、大満足でした。

みんなで食べても、美味しくない。

禁酒令が明けてからというもの、ことあるごとに街へ繰り出し「応援」という大義名分をかざして飲み歩いています。

あけましておめでとうございます。

自分で言うのもなんだけど、私、イキイキしてる。街や酒場でキラキラしてる。

自粛云々関係なく、家飲みの楽しさや素晴らしさは知っています。それでも一人ふらふら出かけて1杯やる娯楽だって必要なのだ、と強く実感しながら流し込むビールの旨さよ。いや、ホントに。

おこもりの反動であまりにも頻繁に一人飲みを繰り広げてしまい、さすがにそろそろ大人しくするかな、と思っていたところでの忘年会のお誘い。いいタイミングではあったのだけど、やっぱりそれとこれとは別物でした。

みんなで酒を酌み交わし、旨いものをつつくのは、楽しいし、面白いし、いっぱい話して、笑顔だっていっぱい出る。でも、酒や料理の味は前面に出てはこない。一人の時は異様なまでに真剣に酒を飲んでいるせいで、1口目のビールの爽快感がこれでもかってほど体に染み渡っていくのがわかるけれど、誰かと一緒だと、ビールよりも話に夢中になってしまって、久しぶりの寿司さえ脇役となる。

「みんなで食べると美味しいね」なんてよくいうけれど、誰かと一緒は、美味しくない。いや、美味しくないはあまりに過剰な表現だとしても、単純な美味しさでいうと、一人飲みに勝るものはないのかもしれない。何しろ、自分と酒とつまみ以外には何もない世界にどっぷりと浸かるひと時なのだから。

シェアハウスは居酒屋に似ている。

どっちがよくてどっちがダメ、ではない。家飲みと外飲みの両方を欲するのと同様に、一人の時間と、誰かと会話を楽しむ時間の両方が大事。私の場合は「一人時間の割合かなり多目」が心地いいけれど、そのバランスは人それぞれ違って当然で。それぞれが選択したバランスを咎めることなく、特に受け入れたりもせず、ただそっと眺めてこその、ダイバーシティ&インクルージョンでありましょう。

なんの話だっけ。

そうそう、大満足した忘年会の翌日、一人時間の重要性を確かめるべく飲みに出かけて、久しぶりに大外れを引きました。

ちょろっとビール1杯だけ飲みたいな、という時に便利なチェーン系居酒屋を選んだのがそもそもの間違い。ちょっととんでもないものが出てきて、貴重な1食と時間を無駄にしてしまったのでした。

あああ、やっちまったよ。せっかくの一人時間、「軽く1杯」でも、妥協しちゃいかんのだよ。

同じものばかり、こんなにたくさんいらないのに。

わかっているはずなのに、なぜこんな失敗するかな。チェーン店の便利さもありがたさも知っているから、その存在を完全に否定はしないけれど、さすがにあの店にはもう行くまい。ぐぬぬ。

大人一人暮らしのヒント




関連記事

平凡な毎日を楽しむことと、変えない怠慢は別のもの。

他愛もない日常を暫く綴り続けていると、ふと自分の成長のなさに愕然とする時があります。 というの

記事を読む

NHKツイッター「1号」さん、退職して作家に 40代の転身。

おお、これはちょっとびっくりした。 >>参考 NHKツイッター「1号」さ

記事を読む

年を取ると涙もろくなる理由とは。

By: Lindsey Turner[/caption] 一般的に 「歳を取ると涙もろくなる」

記事を読む

毎日同じことの繰り返しでつまらない人生を送り続けるのか。

By: matheuslotero[/caption] 大人になると日常生活で大概のことはう

記事を読む

おひとりさまの老後資金。自分年金作りは40代からでも遅くない?

これまで自分の中で漠然としていたマネープランについて、最近少し具体的に考えるようになりました。

記事を読む

栓抜きを使ったことがない。

カウンターのみの小さな店で、店主らは基本カウンターから外には出ては来ず、すべての接客を内側か

記事を読む

孤独でも楽しそうな日本人 身軽な一人旅派は今後も増えるか。

去年発表された2014年のデータですが。 参考 じゃらん宿泊旅行調査2015(じゃらんリサーチ

記事を読む

モノを持たない人間の好奇心とコンプレックス。

By: Curran Kelleher[/caption] 友人(40代・女性)がいきなり男

記事を読む

お年玉をあげたって、面倒見てもらえるわけじゃなし。

お年玉の平均額っていくらくらいなんだろう。 と、検索してみれば、お年玉平均額情報を記載した

記事を読む

朝礼での社訓唱和が熱くて怖い。

就職活動中の大学生と話す機会がありました。 慣れないリクルートスーツに身を包み、慣れな

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

ミニマリスト主婦とその夫の輪っか考。

みんなのアイドル、ミニマリスト主婦。2023年秋も変わらず元

健康診断ゲームの攻略を諦めない。

今年も大好きな健康診断の季節がやってまいりました。 大

生きてるだけで精一杯。

先日のスーパーブルームーン、満喫しました。 前の部屋同

50代独身非正規雇用、賃貸契約審査に通るのか。

身軽に生きていきたい思いの強さゆえ、持ち家VS賃貸論争からは

憧れのキッチンワゴンは導入できず。引越し散財日記その3。

奥さん、お盆です。 台風が来るとかこないとかいう噂もあ

→もっと見る

PAGE TOP ↑