肌断食、「悪魔の書」を手に入れた。
先日からほうれい線がー、とぶつぶつ言ってますが、ついに禁断の書に手を出してしまいました。
そう、平野卿子さんの「肌断食 —スキンケア、やめました」です。
ずっとこの本の存在は知っていたし、スキンケア製品を一切使わないという思い切った選択にかなり興味もあったのだけど、これまで読まないようにしてきました。
だって、読んだら試したくなるのが目に見えていたから。
なのに、何故か、今、ついに入手してしまいましたよ。
肌断食のリアルな記録、だからこそ悪魔的
カンタン、ラク、そしてタダ!
ときには不安になったけれど、思い切ってスキンケアをすべてやめた著者が手にいれたのは—-時間とお金、美しい肌!
紹介文がもう危険。
今すぐ全てをやめたくなってしまいます。
「これからお目にかけるのは、ふとした偶然からスキンケアをすべてやめた(ただし、メイクはもとのままだ)わたしの1年間の記録である。
シワもシミも減り、ほうれい線はびっくりするほど浅くなり、なんと色まで白くなっていた。しかも、この間わたしはひとつ年を取っているのだ。
それを思うと、いっそう驚きの結果だと言えるだろう。この1年で何を得たかって?
きれいな肌(当人比)
時間とお金
スキンケアの費用? カウント外。」
「ほうれい線はびっくりするほど浅くなり」…ほほう。
本書を読む前は
「スキンケアを止めたらしわやたるみは仕方ないけど、肌は健康になってきめは整うかもね」
くらいに考えていました。
まさか、ほうれい線まで改善されたとは侮りがたし。さすが「悪魔の書」。
平野さんは翻訳家であって、美容の専門家ではありません。
だからこそ、本書の内容はリアリティがあり読み物として非常に軽快です。もちろん、専門知識に関しては専門医がきちんとサポートをしているので、素人判断の記録だけじゃなく科学的根拠がないと納得できない、という方でも楽しめると思います。
さて、これが何故悪魔の書たりえるのか。
現在の肌には年齢なりの悩みはあるにしろ、大きなトラブルはありません。これは長年アトピーで苦しんだ経験のある私にとってはかなりありがたいこと。だからこそ、普通の状態をキープできている現状で「これ以上」を望むことは贅沢なのでは?などと考えてしまうのです。
でも、読んだら、試したくなっちゃいますよね。
私が一番手に入れたいのは「マイナス10歳肌」などではなく、「健康的で強い肌」なのだから。
スキンケア製品から足を洗えば時間も手間もかからず、あれがいい、これが効く、なんていう情報に躍らされることもなくなる(←実はこれが一番のメリットだったりして)。
すごく魅力的、でも、きっと多くの女性がそうであるように、私も手を出すのが怖い。
だから、「悪魔の書」なのです。
いや、もちろん結果によっては「天使の書」でもあるのですが。
肌断食は湯シャンよりもハードルが高い
今まで当たり前にやってきた習慣を絶つ、という意味では今年シャンプーを止めています。
シャンプーをやめたきっかけは頭皮のトラブルでした。湯シャワーのみの洗髪に切り替えたところあっという間に改善したので、その後も徐々にシャンプーを使う回数を減らしていき今に至る、といった感じです。
現在ではシャンプーを全く使用していませんが、不具合は一切ありません。
この経験から考えれば、スキンケアもうまくいけば…と期待してしまいます。
スキンケアは嫌いではないし現在もかなりシンプルにしているので面倒にも感じません。が、化粧品に頼ることなく健康で強い肌が手に入るのならばそれが一番理想的ではないかと思えるのです。
しかし、平野さんも書かれている通り、ケアすること自体が好きで、尚且つ肌をきれいに「見せたい」場合はやはりスキンケアやメイクは必要。肌に何も乗せないことで肌本来が持っている力は復活するかもしれないけれど、化粧品に頼ったほうが手触りがすべすべになったり、肌が綺麗に潤ったように見えるのは紛れもない事実のよう。
肌に負担がかかっている可能性があるとしてもキレイに見せたいか、すべすべ、つやつやじゃなくとも健康的で強い肌になりたいか。
結局、何に重きを置くかはその人次第ですね。
真冬にスキンケアをやめるなんて、怖すぎる
もしも今、アトピーが再発してどうしようもない状態になったとしたら、スキンケアは即やめるでしょう。昔は藁にもすがる思いでいろんな製品を買いあさったものですが、高価な製品を使っても価格に見合う劇的な効果が得られるわけではないことはこれまでの人生で経験済みなので。
もちろん、もう二度と再発しないのが一番いいのですが、その為にもスキンケアいらずの肌になっておくべきなのかな…などと、ぐるぐる。
うーん、落ち着いて考えよう。そして、もしも始めるならばもう少し暖かくなってからにしよう。肌が本来の力を取り戻すまでのかさかさ、しわしわ期をこの極寒の下で耐え抜く自信が私にはないので。
というわけでここ最近は「悪魔の書」の魅力的な内容にぐいぐい惹かれつつも、夜の洗顔後にすぐさま化粧水に手を伸ばしてしまう私なのでした。
ちなみに平野さんがスキンケアをやめたのは2月15日。
ご自分でも書かれていますが「何もそんな寒いときに…」ですよ。
いやいや、なかなか豪快さんだと思います。
※2017年に「最新版」が出ています。肌断食、継続されているとのこと。
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