30歳過ぎたら絶望的、会えない長い日曜日。

公開日: : 最終更新日:2018/05/03 健康と美容, 生き方と考え方, 食べること

hongkong-foods-49

「お酒飲めないと、人生損するよって先輩が言ってた」

ブランチがてら仕事をするために出かけた日曜のカフェで、お隣の会話が耳に入る。

話の内容から察するに、彼らはどうやら大学のサークル仲間。メンバー全員が無事20歳の誕生日を迎えたこともあり、さてこれから大人としてどうやってお酒と付き合っていくべきか、というような会話がされていたのでした。

野菜がたっぷり入った手作りサンドイッチ(旨い)を齧りながら、そっと聞き耳を立てる。




お酒なんて美味しくない

Del Frisco's Double Eagle Steak House

「でも、あんまり美味しいと思わないんだよね。甘いカクテルとかワインとかならなんとか飲めるけど、ビールとか焼酎って全然飲みたいと思えない」

そうでしょうそうでしょう。

アルコール解禁となり、おっかなびっくり飲み始めた20歳の感想としてこれはごく一般的なものではないでしょうか。これまで経験した「美味しさ」の範疇にあった、例えば脂身を含んだ肉汁滴るステーキとか、フルーツがたくさん乗ったケーキとか、甘くてスカッと爽快なコーラとか、そういうはっきりとした旨さとビールのそれって全く別のもの。初めて飲んでこりゃうめえ!とはなかなかならないのではないかと。

そんな他愛ないやりとりの後に出たのが冒頭の「損するよ」フレーズ。

彼らの先輩ということは、おそらく発言主もまだ大学生のはず。となればほんの1歳2歳の違いで何大人ぶってんだかという微笑ましさは感じられますが、これ、おっさんおばさんが言ったらダメなヤツですね。いい大人が前途ある若者に対してしょうもない主張すなというアレですね。

うーん、無理してでも飲めるようになったほうがいいのかなあ? 飲み会とかも増えるしさ、という流れになったところでそれまで黙っていた男の子が

「おじさんになったら、美味しく感じるようになるんだって。だから、今は無理して飲まなくてもいいかなって」

と発言しました。はい、正解。

会えない長い日曜日

飲めない、またはあまり得意でない、好きじゃない人間に対して飲酒を強要する。これ、アルコールハラスメントってやつですよね。

アルコールハラスメントチェック(アサヒビール)

この中で、1つでも当てはまったら、あなたはアルコール・ハラスメントをしている可能性あり。数が増えるほど、アルハラ度も上がっていきます。

若い人は5とか11あたりが落とし穴なのかも。

その昔は営業は飲めなきゃダメだとか、飲んでりゃ強くなるとか、接待要員として云々なんて恐ろしいことを平気で言う風潮があったけれど、飲みニケーションすら既に過去のもの。

渋谷・鳥竹総本店で昼飲みを楽しむ。

程度問題はあれど、嫌なことはサクッと嫌と言えてしまう今の若い人はその姿勢を貫いて欲しい。付き合いで美味しくもない酒を無理して飲むよりも、今しかできないことをやったほうがいいに決まってるもの。

今すぐ一から人生全部やり直したい。

大体、おじさんおばさんになってからでも、酒なんて飲めなきゃ飲まないほうがいいんだってば。なーにが「損する」だ。自分の趣味嗜好が至高だとでも思ってんのか、と見知らぬ先輩に脳内説教を繰り広げる、会えない長い日曜日。

そう、この日は休肝日だったのでした。

30代、40代は絶望の時代

suginami_79

大急ぎで背伸びしなくても、酒なんて飲めるようになった時に飲めばいい。そのもっともすぎる意見に皆が賛同するや否や、彼らの興味は「飲めるようになる年齢」へと移行する。

「20歳になってみたら、ああ年取ったなーって思うよね。だって20年前にはもうこの世に存在してたんだよ、ヤバくない?」

「今でさえこんな感覚なのに30代、40代になったらもうその先何の可能性も残ってないんだから絶望的だよね」

すぐ目の前に40過ぎのおばさんがいても、斜向かいに50過ぎと思しきおじさんがいても、そういうことは気にせず大声で話す無邪気さが割とよい。しかしおじさんは外国人だったので、彼らの無邪気さに気付いてなさそうだったけどそれはそれとして。

年を取った時が怖いからこそ、今やれることを全力でやる。という意味であればそれはとても健康的な考え方だがしかし若者よ、心配はいらない。絶望の時代はあなたたちが想像しているよりもずっと早くに訪れるから。そして意外と絶望しないから。

おばさん権を行使せよ。

酒を飲まなきゃ1日はこんなにも長くて、呆れるほど軽やか。肝機能保護の観点から推奨されている2日連続休肝日を導入するか、いっそのこときっぱり止めるのもアリだな。と、無邪気な若者の会話を聞きながら考える、会えない長い日曜日。

けれど1日が長く感じるのは、会いたい気持ちが強いからでもある。その愛すべき時間を健康的に過ごすために、守らねばならぬことが、たくさんあるね。

 






関連記事

minatoku6

誰も知らない、向こう側。

死んだら、どうなる。 近くや遠くで訃報が続いたからか、死について考えたり話したりする機

記事を読む

hyoutanya_2

好物は何かと問われれば鰻と答えたい。 銀座 『ひょうたん屋』。

暑い。暑いですね。 しばらく涼しかったのでこのまま夏は来ないんじゃないかと余計な心配を

記事を読む

ゴーヤチャンプルー献立

一人暮らしの家飲みメニュー 5/24 ゴーヤチャンプルー、ピーマンとちくわのナムル。

またか! って感じでゴーヤチャンプルーです。 ゴーヤとかにんじんとか豆腐とか豚肉

記事を読む

141021d6

家飲み献立 10/21 豚と白菜のかさね蒸し、ニラだれ温奴など。

私の趣味のひとつにご近所店舗パトロールというのがあります。 これは帰り道に点在しているスー

記事を読む

トリュフ塩のオムレツ

トリュフ塩のオムレツで赤ワイン。

あれ、朝ごはん?朝からワインですか、いいご身分で。 そう言われても何ら不思議はないビジ

記事を読む

141215d7

大根だけレシピ 12/15 鯖とキャベツのしょうが蒸し、焼き大根。

誰かが風邪を引いている。 廊下を歩くとどこからか苦しそうに咳き込む声が聞こえてきます。

記事を読む

トマト冷しゃぶ献立

トマト冷しゃぶ、えのきスープ献立。

肉が少しに野菜たくさん、というメニューが好きです。 肉は大好きなのですが、肉だけを食べ

記事を読む

せせり鍋

一人鍋で晩酌 鶏の塩鍋。

冷蔵庫を空にして出かけるために、鍋は外せません。 まあそうでなくても冬場は鍋率が高くな

記事を読む

牛肉とししとうのしょうゆ炒め

牛肉とししとうのしょうゆ炒め、セロリとにんじんのツナサラダ献立。

2年前に行ったスペインで突然好物となったししとう。 関連 サンミゲル市場とバル・メソン

記事を読む

thaitemple

ファスティング(家断食)の記録 その8 ~断食で得たものとその効果~

連続でお伝えしてきた自宅でのファスティング記録。 参考 ファスティング(家断食)の全記

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

taiwan-takami16
夏のサンダル、初ギョサンの条件。

夏ですね。ギョサンの季節がやって参りました(1年ぶり5回目)。

suginami_56
薄くて軽い、お付き合い。

どうやらこの街にも、長く居過ぎたようだ。そう感じたのは、その

卵とわかめのスープ ぬか漬け 小松菜のおひたし 焼き油揚げの酢醤油かけ
焼き油揚げの酢醤油かけ、小松菜のおひたし献立。

すご過ぎないものの力とは。 たまにものすごくおいしいもの

book_1807
積ん読と併読と私。

本1冊を最初から最後まで一気に読み切ることは、ほぼなくなりまし

新玉ねぎ卵炒め献立
新玉ねぎ卵炒め、小松菜と蒸し鶏の梅和え献立。

つい先日さよならを告げたのに、まだ食べます。 蒸し鶏の香

→もっと見る

PAGE TOP ↑