自分の仕事は自分で作る、これからの働き方。

公開日: : 最終更新日:2017/05/01 生き方と考え方, 英語

先日銀座を歩いていました。

以前近くに住んでいたこともあり、銀座は東京でも好きなエリアのひとつ。何を買うわけでもなく雨上がりの中央通りを歩きながら、ふと周りを見渡して唖然としました。

これだけたくさんの人がいるのに、周りから一切日本語が聞こえてこない。

ブランドブティックでも、化粧品店でも、ファストファッション店でも、靴屋でも、買い物袋をいくつも提げてあれこれ物色している人々の殆どが外国人観光客だったのです。

銀座ってもともと観光客が多い街だったけれど、これはちょっと凄いことになっている。

資格?経験?必要なスキルは時代と共に変わる

By: OiMax

そして当然ながら、どこの店のスタッフさんも英語を話していました。

つい最近まで

「日本で普通に暮らしている分には英語なんて話す機会ないよね」

という時代だったような気がしますが、今や都市部で働くなら英語でのコミュニケーションは必須のスキル。例え一販売員であっても外国人が来たらお手上げ、な状態では商売になりません。

参考 5月の訪日外国人、前年比50%増の164万人 沸き立つ内需企業(日本経済新聞)

円安と個人観光ビザ(査証)の発給要件の緩和により、中国やタイなどアジアを中心に、日本を訪れる外国人が大幅に増えている。訪日外国人がもたらすマネーを取り込もうと、内需企業の競争も激しくなってきた。

とは言え、みんながみんな流暢な英語を話せるわけではなく、また話せる必要もなく。
例えていうならホーチミンのベンタイン市場に行ったらどの店も日本語で呼び込みしてくる、とかああいう感覚でしょうか。少し前の日本にはなかったアグレッシブさ。難しいやり取りは必要ないのだけれど、英語苦手だから外人さんムリ~とか言える状況ではないことだけは確かです。

ところで私も販売員経験があります。
が、英語は全くダメだったので、全然接客できなかったです。まさに「外人さんムリ~」状態。でも、外国人を相手にすることなんて年に数回しかなかったので英語ができないからといって大きな機会損失はない、と出来ない自分を無理やり納得させていたものです。

決して英語が得意ではないであろう販売員の方達が慣れた様子で外国人客に英語で対応しているのを見て、昔の自分を思い出すのでした。

参考 シンプルに生きるためのポータブルスキル。

外国人観光客への接客は通訳や翻訳ではないのだから、多少発音が不味かろうが、文法がおかしかろうが、伝えようとする姿勢と販売技術があれば仕事としては成り立つわけです。TOEICも英検も必要ない。

特定の資格や技術は時代が変わればあっという間に役に立たなくなってしまう可能性がありますが、必要な知識や技術を素早く身につけて、完璧じゃなくとも学びながら実践で使っていく柔軟さは立派なポータブルスキル。「考えながら走れる」人は、例え今持っている資格やスキルが使えなくなっても、時代が変わっても、生き残っていけるでしょう。

一番大切なのは過去の栄光や成功にしがみつかず、変化を恐れないことなのかも。

仕事の作り方こそ今後身につけたいスキル

By: James

さて「外人さんムリ~」だった私ですが、40歳を過ぎてから異国で働くという暴挙に出て、どうにかこうにか1人で海外で暮らすのに困らない程度に話せるようにはなりました。ペラペラ、には程遠いのでまだまだ勉強が必要ですが、人間やろうとすればやれるもんだなあ、と。

参考 海外旅行に備えた英語勉強なら、これで十分。

そんな私がこれから身に着けたいと強く考えていること、それは「自分の仕事を作る」スキル。

フリーランスの私が今後出来るだけ長く仕事を続けていくためには、今持っている技術を磨くことも重要ですが、それ以上に自分で自分の仕事を生み出すことが必要だと考えています。

以前はできるだけ大きな仕事、予算のある仕事を取ってハクをつけたいなどと考えていた時代もありましたが、現在は100万円の仕事を1本よりも、異なる内容の10万円の仕事が10本できるスタイルに興味を持っています。自分ひとりで完結するような小さな仕事やチームで取り組む規模のものまであれこれチャレンジして、時間をかけつつそれぞれを育てていくイメージ。

関連 副業、複業、週末起業。フリーランスじゃなくたって、いろんな顔を持つ時代。

中途半端に完璧主義(日本語おかしいけど…)なところがある私はこれまでは

「仕事とはひとつのことを極めるべき、あれこれ手を出すなんて邪道だ」

と考えていました。それが最近になってようやく仕事に対する考え方が柔軟になってきたのは自分としては嬉しい変化。
もっと身軽でシンプルに、私なりの「理想の人生」を描くためにも、今後は自分で自分の仕事を作る技術を磨いていこうと思います。

モノを持たずに身軽に暮らす

もしも安定した人生を選んでいればこの年になって生き方や働き方をあれこれ模索する必要はなかったかもしれませんが、まあこれはこれで自分らしいというか、面白いというか。

これからの人生、まだまだ冒険が必要みたいです。

 

 




関連記事

私の気が滅入るのは、全部あいつのせいなんだ。

元来生気満ち溢れるタイプの人間ではないのですが、そこそこ機嫌よくは暮らしています。 な

記事を読む

「孤独が幸せ」は、本当か。

「孤独」は、寂しさや惨めさなど、ネガティブなイメージのある言葉です。 しかしここのと

記事を読む

白髪染めをやめれば、女は解放されるのか。

白髪ケアについて、かれこれ4年に渡り書き続けています。 白髪ケアの記録 簡単かつ

記事を読む

47歳からのニューヨーク留学 夢と現実と厳しさと。

先日ちらっと触れた本、読み終わりました。 白髪のロングヘアが与える印象。 「9番

記事を読む

好きなこと、やりたいことでも頑張れない理由。

仕事でも、勉強でも、健康でも、お片づけでも、ダイエットでも。 何にでも言える事ですが、

記事を読む

今見えている現実は真実ではない。セブ日記 10

3日連続の雨。 この島のいいところはスカッと抜けるように青い空なのだから、そろそろまた

記事を読む

機嫌よく過ごす方法、リストアップで逆算する。

By: Andrey[/caption] 突然ですが、私の人生の大テーマに 「常に機嫌

記事を読む

セブ島 物価 2015 マクドナルド

神戸の肉と、あの人と。

私が神戸出身だというと彼は 「神戸ってKOBE BEEFのKOBE?あの、コービー選手

記事を読む

逃げよ、生きよ。孤独は怖いか、苦しいか。

内向的な人間には参考になる部分が多いと思う。 こんなコメントを添えて知人が紹介していた

記事を読む

くだらない毎日を積み重ねたその先に。

寒いのは苦手だし目覚めは悪い方だけど、朝起きるのは苦じゃありません。 晴れていればなお

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

50代一人暮らしの1ヶ月の支出。老後に備え、いかにして小さく暮らすか。

現役世代のゴールがちらりちらりと見えてきた50代。友人知人と

腰痛改善に向けて始めたこと2つ。

今年こそは腰痛改善に取り組むぞ!と宣言して早1ヶ月が経過。や

ご近所感覚の酒場を求めて。韓国ソウル一人旅で食べたもの・その2

韓国・ソウル食記録の続きです。1人で飲むなら、定食で。韓国・

やりたいことリスト’24「ちゃかし倒してゲームする」

毎年恒例の儀式・その2「やりたいことリスト」のお時間がやって

2023年、買ってよかったものベスト3。

1年間の買い物を振り返る恒例行事、今年もいってみましょう。

→もっと見る

PAGE TOP ↑