働きたくない想いは、苦手意識を凌駕する。
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生き方と考え方
今日は午後から2件約束がありましてですね。
1件は「はじめまして」の約束。もう1件は既存クライアントからの「相談があるので午後に電話します」を受けての約束。
いずれも非接触の対話かつ30分程度のタスクなので、大した重さではありません。それでも「午後に2件アポがある」という事実が、私をそわそわさせるのです。
仕事に対する意識の低さと、社会性の欠如が織りなす、この落ち着かなさ。30年以上も労働に携わってきた人間の態度とは、我ながら思えません。
働きたくない想いは、苦手意識を凌駕する。
落ち着かないついでに、このなんともいえない感情の正体をさらに紐解いてみたらば、おそらく要因は大きく2つあります。
ひとつは、電話やWebミーティングに対する苦手意識。もうひとつは、時間を拘束されることへの緊張感。
なにしろ、電話が苦手すぎて携帯を持つのをやめたような人間なので、再び手にした今でも苦手は苦手です。
携帯電話を持たない平凡な人間の非凡な人生。
そして、休日にしろ平日にしろ、予定のない1日が好きすぎて、家に居ながらにして細切れの約束が入ってくるこの状況が、どうにも落ち着かなすぎる。
「何もしない」に、忙しい。
改めて考えてみると、自分を律し、計画性を持って仕事を進めなければならない在宅仕事には、まるで不向きな性格ですね。
とはいえわたくし、自営業者です。かれこれフリーランス歴15年になります。クライアント先に出向くこともありますが、基本的には自宅やカフェで仕事をしています。働き方の選択を完全に間違ってしまったとしか思えません。しかし人一倍「遊んで暮らしたい」意欲が強く、その想いだけで、なんとか今日までやってこれたような気がします。
遊んで暮らせるなら、中身はどうでもいい。
そういえば、とにかく仕事が早いことで有名な知人のライター氏は、その早さゆえに稼働時間がとんでもなく短く、平日でも午後はほとんど仕事せずに酒を飲んでいるといいます。なぜそんな芸当が可能なのか?と問うたところ
「自分のところで仕事が溜まっていくことに耐えられないので、来たボールはとにかく秒で手放したい」
とのお答えが。
つまり、あのメール早く返信しなきゃ、とか、例の企画書の締め切り来週だっけ、とか考え続けるのが心底いやだから、さっさと仕事を終わらせようと必死になった結果「仕事が早い人」になったのだとか。
あら素晴らしい。
てことは、アレだ。私の「遊んで暮らしたい欲」も、決して自慢できることじゃないけれど、遊ぶ時間を増やすために、決して適性のないフリーランス家業を営めているのだから、案外役に立っているじゃないか。本質的に叶えたいことを実現するために、多少の苦手をエイヤ!で乗り越えているのだから。
いや、乗り越えられてないから、たった2件の軽いアポ程度でそわそわしてしまうのか。まだまだ氏の領域には達してはいないようです。
ちなみに、本日の打ち合わせはとてもいい感じで終了して満足です。遊ぶ時間を1秒でも長く獲得するため、明日もがんばります。
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