幸運な時代の狭間感、また呑気に笑えるか。
申請していたパスポートの受け取りに行ってきました。
申請時は長蛇の列で随分またされたけれど、受け取り時はあっという間。
あれ、前もこんなだったかなあ、何しろ10年前のことだからあんまり覚えてないや、とか考えていたけれど、前回は東京で更新していないのだから比べようがないのでした。
時代の狭間感
先日、ニュースでペッパーくんが読経する光景を見ました。
関連 ロボットが読経、葬式のライブ配信も可能に(ニッセイエコ)
<ロボット導師>
ロボットの読経による、全く新しい弔事をご提案。菩提寺の無い方や、霊園や納骨堂を求めたい方、檀家制度にとらわれたくない方など、葬儀に関する様々なニーズに応えて生まれたのが、ロボット導師です。
エラいことになっとりますね。
でも、このサービスが数十年後には当たり前になっていないとは限らない。それは数十年前の暮らしを思い出せばわかること。生まれて初めてのパスポートを手にした頃の私は数年後に携帯電話一人一台当たり前の時代が来ることも、そのまた数年後にはそれらがガラケーと呼ばれて絶滅寸前になることも予想していませんでした。
時代の狭間に生きているのかなあ。なんて思ったけれど、そうではなく。
また呑気に笑えるか
30年、40年という期間生きていれば状況や文化が変化を遂げるのは当然なわけで、別に自分が特別な時代に生きているわけではない。ただ、幸運にもまあまあ長く生きてきただけ。
10代で作った初代パスポートはまだICチップも入っていないペラリとしたもの。その古めかしさ、おもちゃっぽさが無言で時の流れを語っており、自分の強運具合が身に染みる。
この30年余りで作った歴代パスポートを並べてみたらやれやれ、そりゃあ老けるわねえという感想になるかと思いきや、どの時代の写真もヘンだな、としか思わない。それもどうなんだろうか。多分、いいことなんだろうな。
人生で最も多く活用したゆえに番号も暗記していた3代目パスポートとの別れはどこか寂しさを伴うけれど、さて、4代目を手にこの先10年でどんな冒険ができるかな。そして、10年後にはまた無事更新できるでしょうか。10年前の証明写真はヘンな顔してるなあ、などとまた呑気に笑えるのでしょうか。笑いたい。
当たり前のように赤いIDを手に気軽に世界を見ているけれど、これって全然当たり前のことじゃないんだよなあと、改めて思う。
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