天職と信じた仕事への情熱を失って。
公開日:
:
最終更新日:2021/03/14
生き方と考え方
天職への憧れを、誰しも少なからず持っているのではないか。
でも実際に天職と思える仕事にたどり着ける人は多くない。だから天職に巡り会うんじゃなくて、目の前の仕事を天職にすべく取り組むほうが効率的−。これが、まことしやかにささやかれている一種の仕事論であります。
おっしゃるとおりです。なんだけど、いうても憧れはするよねと思ってしまうのは、私自身が残念ながら天職と思える仕事はできていないし、今生でたどり着くのは難しそうだから。
だけど、これぞ天職!と信じて疑わなかった仕事がいつのまにか霞んで見えてしまう経験も、それはそれで切ないものなのかもしれません。
天職と信じた仕事への情熱を失って。
「若い頃は天職だと思ってた。まさか自分が仕事への情熱を失うなんて思ってもみなかった」
フリーランスで長年活躍して来た友人の言葉に、考えたのでした。
好みなんてコロコロ変わるものだし、年間20万組以上が離婚しているし、転職しない人のほうが珍しい現代。30年、40年とずっと同じ仕事を、ずっと同じ熱量でもってやり続けるのは難しいことなのでしょう。
簡単に見つかる副業、複業、週末起業 2020。
そう考えれば、年齢や経験に応じて役割に変化が生じるという会社員のシステムは、なかなか理にかなっているのかもしれません。まあ、それはそれでいろいろ問題もあるだろうから、結局のところ帯に短し襷に長し、か?
人生、トントン。
未経験者からすれば、たった一度でも天職に携わる幸福感や達成感を味わった経験は尊いとしか言いようがない。
けれど、大きな充実感を得られなかった代わりに、友人のような喪失感もない。まあこれは至極消極的な考えというか言葉遊びの範疇なのだけど。
経験できない虚しさ、知っているからこその悲しみ。いろいろ総合すると「人生トントン」…? いや、そんなまとめ方も大して面白みがない?
さて、私にとっての仕事とは、相変わらずお遊びであります。だけど、今の働き方であと10年、20年遊ばせてもらえはしないので、次なる遊びを考えなくてはいけない。そういう点は、私も冒頭の友人と同じです。
40代の一人暮らし
関連記事
-
薄くて軽い、お付き合い。
どうやらこの街にも、長く居過ぎたようだ。そう感じたのは、その日特に行きたい店を思いつかなか
-
おひとりさま 孤独を美化して推奨するべからず。
いやほんとごめんなさい。そういうつもりじゃなかったんだってば。 誰からも責められちゃい
-
その出来事に意味を持たせるのは誰だ。
酒ばっかり呑んでてお茶っ葉にはてんで疎い私ですがせっかくの台湾の旅、茶芸館なるものにも行って
-
履けない履かない靴のその後。
ずっと履いていなかったパンプス。 他に処分する服と一緒にファストファッションOKの買取サイ
-
お金を貯めるのが趣味、数字が増えるのがただ面白い。
仕事の都合で久しぶりに女性誌を読みまくっているのですが、情報誌は当然のこととして、ファッション誌
-
もう増やさないルールを破り、新しくカードを作った理由。
ポイントカードやメンバーズカード、そしてクレジットカードはもう増やさない方針を貫いて生きてきました
-
一人の時間を楽しめる理由と一人で街を味わう理由。
国内外をふらふらと徘徊し、自由気ままにあちこちで過ごす生活に喜びを感じる私。 元々孤独に強
-
田舎暮らしや社会貢献がしたくなったら、それはひとつのサインである。
妖怪多毛女の呪いを解くために、いつものサロンへ。 お盆どこか行ってました?あら、ご実家に帰
-
もっとラクに生きる方法と、無意識の恐ろしさ。
その後も目の前のことに集中することを心がけながら過ごしています。そう、瞑想の話です。おばさ
-
誰もが今日も、ダイエットランドで。
「ダイエットランド」は、どんなストーリーなのか見当がつかない状態で見始めました。 タイ