アリババの休日とリア充の爆発。

公開日: : 音楽、映画、芸術、世界

sumida_93

始まっておりますゴールデンウィーク、みなさまいかがお過ごしでしょうか。わたくしは暦に逆らって行動する性分なものですから、連休中は東京に留まっております。ええ、いつものことです。

ところで先日、旅を濃くする方法について書きました。

旅の記憶をより鮮明にする方法。

これ、もしかすると旅じゃなくても使える(?)かもね、とふと思いましたよ、というお話。

アリババの休日

こうカラッと晴れてくるとやはりリズムに浮かれたくなるのが人の性というもの。ラテン、サルサ、ブーガルーということで、先日から1枚のアルバムを鬼リピートしております。

それはLouie Ramirezの「Ali Baba」。

 

ジャケ写の遠近感。

リズムに抗えない私はブラジル系ボサノヴァも好物ではあるものの、どちらかといえばキューバ系サルサの方により強く惹かれるのかもしれない、と最近では思う。この辺りは雑に括ればみなラテンなのでしょうが、誕生の背景も辿った歴史も当然異なり、サルサはさしずめキューバ生まれニューヨーク育ち踊れるヤツらはみんな友達ってところでしょうか。

Louies Ramirezはニューヨーク生まれニューヨーク育ちのパーカッショニスト。80年代からブームとなるロマンティカの流れを作った人物の一人であるとも言われるらしい、とは今調べていて得た情報。もしその頃のアルバムを先に知っていたら、多分これは聴いてないな。ちなみに彼はクイーンズで運転中に心臓発作を起こして55歳でなくなった、というのもwikipediaからの受け売りであります。ありがとうインターネット。

アルバムのリリースは1968年。ボーカルも2人いるし、厳密に言えばブーガルーになるのでしょうか。サルサ自体の位置付けはもはや日本でいうところの演歌みたいになっているけれど、いずれにせよこのアルバムは痺れるものがあるのです。

リア充爆発しろ

edogawa15

特別な外出予定がなくても、一人で過ごしていても、ゴールデンウィークの東京の空気が結構好きです。

柏餅をひとつだけ買えるか。

みんなどこかへ出かけてしまうからかご近所は割にがらんとしているし、人が集まるところでは観光客と思しきみなさまがキャッキャされている。それを遠目に見ているのが好き。

人が楽しそうにしている様と自分の孤独とを比較して辛い、という属性の人もおられるでしょう。それを端的に表すリア充爆発しろというフレーズも生まれて久しいというかもはや死語なのかもしれませんが、気候も相まって浮かれた方々が頻出する今の時期などは、赤の他人が楽しそうにしているのを眺めているだけで心躍るという不気味な憑依体質で本当によかったなと思います。何なら犬の散歩見てるだけでもうわあ、ってなるからね。犬、草の匂い嗅いでるね、嗅ぎまくってるねって、種を超えた憑依。

さて最近は外出時に耳に挿すのはウォークマンと相場が決まっていたのですが。

続ける方法 とりあえずは、耳に挿せ。

先日の深夜徘徊時はBluetoothヘッドホンを持ち出してのアリババ歩行でちょっと離れた場所にあるバーへ出向き、ワインを飲んですっかりご機嫌に。帰り道は歩道で踊りださんばかりの勢いで再度のアリババ歩行、ああいい連休だなあと強く実感したのでありました。いや、別に私、休みじゃないんだけども。

そんなわけで、このゴールデンウィークはアリババメインで過ごそうかと考えている次第です。

どうだろうか。後々このアルバムを聴き返せば2018年のゴールデンウィークを、バーからの帰り道につい構ったふくよかすぎる猫に引っ掻かれた痛みを、うっかり踊り出しそうになったぬるい風吹く夜の歩道を思い出すのだろうか。

 




関連記事

捨てる女、出会いを求める。

あれから、ラジオをよく聴いています。 関連 好きなものだけの毎日が、出会いのチャンスを

記事を読む

アレクサとプライムデーと私。

優柔不断が服を着て踊っていると揶揄される私だって、やるときゃやりますよ。ということで、前回

記事を読む

初秋になおグッとくる、2つのSaudade da Bahia。

ワールドカップの影響というわけでもないのですが、この夏はブラジルものばっかり聴いてました。 ブラ

記事を読む

すごい空間支配力。

ボヘミアン・ラプソディが思ってたよりずっとよかった。 そんな意見が出たものだから、それ

記事を読む

ボサノバ日和のElis Regina。

昼からワインを楽しむ贅沢な日曜日。 ワインのお供にYoutubeでボサノバを聴き漁っていました

記事を読む

独身一人暮らしが「ファミリー会員」とはこれいかに。

アレクサ怖い。いや、Amazon怖い、と思いました。先日メールチェックをしていると「Ama

記事を読む

黄色いパンツ、選ばなかったもうひとつの道。

Another Day of Sun. 初めて聞いた時からこの曲が好きすぎてたまらなか

記事を読む

誰もが今日も、ダイエットランドで。

「ダイエットランド」は、どんなストーリーなのか見当がつかない状態で見始めました。 タイ

記事を読む

究極のミニマリストがあまりにもしんどくて哀しい。

自由を追求したら、家は必要なくなっていた。 このフレーズを額面通りに受け取ればとてもポジティブ

記事を読む

旅の記憶をより鮮明にする方法。

久しぶりに会った友人に、そういや年末の香港どうだった?と聞かれる。 香港はもう何回も行

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

50代一人暮らしの1ヶ月の支出。老後に備え、いかにして小さく暮らすか。

現役世代のゴールがちらりちらりと見えてきた50代。友人知人と

腰痛改善に向けて始めたこと2つ。

今年こそは腰痛改善に取り組むぞ!と宣言して早1ヶ月が経過。や

ご近所感覚の酒場を求めて。韓国ソウル一人旅で食べたもの・その2

韓国・ソウル食記録の続きです。1人で飲むなら、定食で。韓国・

やりたいことリスト’24「ちゃかし倒してゲームする」

毎年恒例の儀式・その2「やりたいことリスト」のお時間がやって

2023年、買ってよかったものベスト3。

1年間の買い物を振り返る恒例行事、今年もいってみましょう。

→もっと見る

PAGE TOP ↑