さよならマエストロ。
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音楽、映画、芸術、世界
エンニオ・モリコーネが亡くなった。91歳だった。
なんだかんだで100をうんと過ぎて、まだまだ新たな作品を生み出し続ける人。私は勝手にそう思い込んでいたのだと、ニュースを見て気付きました。
2018年から大規模なラストコンサートツアーを開催し、その後一線から退くと発表していたようですが、これはもうほぼ「生涯現役」ってことでしょう。
生涯現役のすごさって、つまり、続けられるすごさだなと思うのです。
さよならマエストロ
モリコーネファンになるなら、やはり映画から。が、正規ルートなのでしょうが、私は90年代のモンド・ラウンジブームでイタリア映画音楽にドハマりした部類です。
渋谷系とは程遠く、クラブ通いもしていなかった頃になぜこの方面に手を出したのか。きっかけはよく覚えていないけれど、もともと60~70年代の音楽ばかりを聞いていた(今も)ので、その延長線上にあったというか。
当時買い漁ったCDは、この手のものばかり。その後、大量に手放してしまうことになるのだけど。
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モリコーネの来日コンサートに足を運んだのはもう15年も前のこと。
当時マエストロはすでに70代後半。本公演を逃すともうお目にかかるチャンスはなかろうと考え、スケジュールを無理やり調整したことが懐かしく思い出されます。
いやあ、無理してよかった。行っておいて本当によかった。
超朝型の天才との隔たり
ところで彼は「超朝型」の作曲家だったそうで。晩年になってからの生活スタイルなのか、それとも若い頃からなのかは定かではないけれど、夜は早い時間に就寝して、夜明け前に起床し、作曲活動に勤しんでいたそうな。
ですよね、マエストロ。やっぱり、仕事するなら朝ですよね。と、勝手に親近感であります。
激しい朝型女子の真実
1940年代から活動を開始し、その後60年の長きに渡って作品を作り続ける。その情熱って、どこから湧き出てくるものなのかしら。と、たった10分で終わりそうな簡単な仕事さえ片付けられない時がある凡人の私は考える。
もちろん、彼は天才の部類なのだし、常に音楽や仕事への情熱を持ち続けていたのかどうかも知らないし、毎回生みの苦しみでのたうち回った苦しい60年だったのかもしれない。だけど同じヒト属ヒト科の生物として、ついでに朝仕事推進派として、偉人と凡人の間に横たわる大きく深い隔たりについて、ふと考えてみたりもするのです。
今夜は、一番好きなアルバムを聴きながら飲もう。
40代の一人暮らし
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