履けない履かない靴のその後。
ずっと履いていなかったパンプス。
他に処分する服と一緒にファストファッションOKの買取サイトで引き取ってもらおうかな、などと考えていたのですが。
あの後細かいものはちょこちょこと整理・処分したのだけれど、洋服に関しては不用品が出なかったので当初の目論見は使えず。
どうしましょう、もうこれは潔く処分かな、と思ったのですが。
すぐに引き取ってくれる人が現れた
引越し前にふと思い立って件のパンプスを譲りますBOXに出してみました。
以前の住まいには使ってくれる人がいたらどうぞお使いくださいな、的なものを入れておく譲りますBOXがありました。引越しで不要になった収納グッズや着なくなった洋服、はたまたいただいたけれど一人では食べきれない量のお菓子などを必要な人の元へと循環させる仕組みですね。
そうだ、その手があった、と戯れに出品してみると数時間後には感謝のメモと共にかわいいお嬢さんの元へと引き取られていきました。わあ、よかった。引き取ってくれてこちらこそありがとう、という気持ちになる私。めでたしめでたし。
自然発生的に存在していたこのBOXですが、いいなと感じたのは出品者がきちんと管理をする点。ここが単なる不用品置き場と化さなかったのは、それぞれが
「1週間後に引き上げます」
など、出品期限を明確していたからでしょう。これがないとそれこそゴミ捨て場になってしまって別の問題が起こりかねませんからね。最後にこのシステムを活用できたのはなんだか嬉しい出来事でした。
あげるのももらうのも苦手な理由
捨てるにはちょっと忍びない、けれど売るほどのものではない、とくれば誰かにもらってもらいたいと考えるのが人情。けれど、自分が捨てられないからといって人に押し付けるのは失礼じゃないのか、という気持ちを昔から少なからず持っています。
幼少の頃我が家は洋服やら電化製品やらよくモノをもらえる家でした。
私の父はタダでもらえるものなら必要か否かにかかわらずなんでもありがたく頂戴するタイプ。昔家族で焼肉を食べに行きもう歩くのも精一杯なくらい満腹になった帰り道、ふと見かけたお好み焼き屋の前で
「ねえねえ、この満腹状態でいくら積まれたらお好み焼き食べる?」
とつまらない冗談を言うと
「タダなら食べる」
と真顔で答えた猛者であります。
なんでも喜んで引き取ってくれる父の元に友人知人から不用品が舞い込んでいたであろうことは想像に難くありません。まあ不用品、といってもそれなりの品々をいただいていたのですが、物事の分別がつくある程度の年頃になった私はこれが嫌で仕方ありませんでした。
「うちが貧乏だからってみんなバカにしてるんだ」
なんて思ってしまったのですね。拗らせてますね、ひねくれてますね、親に腹一杯焼肉食べさせてもらっておいてこの発想ですよ。アホかと。
思い込みと考えすぎの日々
今となってはこれも思春期特有の面倒くささであると理解できるのですが、ものをもらったり譲ったりに少々抵抗があるのはこの頃の体験が少なからず影響しているのかもしれません。が、自分がそうだからといってみんなも同じ考えのはずだ、と決めてかかるのはこれまた危険なお話で。
自分の不用品を誰かに譲るなんて単なる押し付けじゃないのか、とか、失礼にあたりゃしないか、なんてもじもじ考えていたけれど、わーい嬉しいありがとう、と引き取ってくれる人がいればそれはそれでOK、何も問題などないのでした。
自分の考えやスタイルは大切ではあるけれど、それが唯一の正解でもなければ全世界に通用するわけでもない。というか、いちいち考えすぎなんだってば。
こういうことがあると日々しょうもないことばかり考えて生きているなあと脱力しきり。もっと他に考えることあるんじゃないかと思わなくもないのですが、みんな日々何を考え生きているのだろう?とか考えだすとまた妄想が止まらなくなるのでした。
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