江戸東京博物館はゆっくり見たい 東京散歩・墨田区

公開日: : 最終更新日:2017/10/25 東京散歩

sumida_38

前回の江戸川区散歩から少し間が空いてしまいましたが続いています、東京散歩。

関連 東京23区を歩く、東京散歩

今回出かけたのは墨田区。

個人的には結構親近感のあるエリアです。

JR秋葉原駅から両国駅へ歩く、予定が

sumida_2

いつものように目的地少し手前から歩く作戦で。

sumida_1

今回はJR秋葉原駅からスタートして目的地周辺の両国駅までの約2kmを歩く計画、だったのですが。

この日は曇り予報でそこそこ歩きやすいだろうと油断していたらなぜかカンカン照りで本気の暑さに。また無駄に晴れ女ぶりを発揮してしまい歩きが少々困難な状態になってしまいました。

sumida_5

sumida_6

結局途中の浅草橋駅で電車に乗ることに。最初から電車で来ればよかった。ということで今回は散歩というよりも墨田区に遊びに行きました、という感じでしょうか。

sumida_8

あっという間に両国駅着。

sumida_7

両国は駅構内からしてこんな感じ。横綱のお出迎えであります。

sumida_9

駅前ではちゃっかり相撲グッズの販売も。

sumida_53

なんせ駅の目の前が国技館ですからね。が、今回の目的は相撲ではありません。

JR両国駅から江戸東京博物館へ

sumida_13

前から存在は認識していたものの入ったことがなかった江戸東京博物館。ここが今回の墨田区散歩の目的地。ちなみに江戸東京博物館の住所は墨田区横網1-4-1。うっかり横綱に空目しそうになりますが、横網(よこあみ)なのです。

参考 大相撲の町なのに…なぜ「横綱」でなく「横網」?(NIKKEI STYLE)

あまりにも間違いが多いことが、横網地区の町内を巻き込んだ騒動になったこともある。60年代半ばごろ、区が地元に対し「横綱」への地名変更を打診。町内には「冗談じゃない」と猛反発する声が上がったという。

やっぱりイメージ的に横綱だと思い込んでしまうパターンが多いのですね。しかし地元の人からしてみれば間違われるからといって慣れ親しんだ地名を変えるなどもってのほか、といったところでしょうか。そりゃそうだ。

sumida_59

sumida_11

さて江戸東京博物館に向かう道すがらこんなテントが。

sumida_60

両国BBQガーデン。準備要らずの片付け要らず。手ぶらで行ってベーベキューが楽しめる的なアレですね。ていうか、こうなるともはや焼肉屋ですね。

江戸東京博物館は広かった

sumida_14

sumida_15

いざ入館。大人600円。都内在住の中学生以下の子供は無料ですって。

sumida_16

sumida_17

広い!前知識無しになんとなく来ちゃったけど、思ってたより全然広い。

「江戸時代に関するあれこれの展示がある博物館」

だと勘違いしてたけど、実際に来てみるとその内容は

  1. 江戸城と町割り
  2. 町の暮らし
  3. 出版と情報
  4. 江戸の商業
  5. 江戸と結ぶ村と島
  6. 江戸の四季と盛り場
  7. 文化都市江戸
  8. 江戸の美
  9. 芝居と遊里
  10. 江戸から東京へ
  11. 文明開化東京
  12. 開花の背景
  13. 産業革命と東京
  14. 市民文化と娯楽
  15. 関東大震災
  16. モダン東京
  17. 空襲と都民
  18. よみがえる東京
  19. 高度経済成長期の東京
  20. 現代の東京

 

こんな風に江戸時代から現代の東京までの人々の暮らしや文化に関する資料展示がびっちり、なのでした。解説も読みつつじっくり見るならかなりの時間かかります。

あああゆっくり見たかった、朝一で来るべきだった、とのっけからちょっと後悔。だって楽しいんだもの。

sumida_18

sumida_19

sumida_22

sumida_36

こういうジオラマがたくさん。

sumida_21

双眼鏡もあるから細部までじっくり堪能できます。

sumida_31

sumida_35

sumida_20

中に入れる籠とか

sumida_23

桶を担いで記念撮影するファミリー多し。これは男の子は担ぎたくなりますわな。

sumida_24

sumida_25

いやあ、大人でもこれは楽しい。半日くらいは余裕で過ごせそうです。

ボランティアガイドとお江戸バトル

sumida_34

さて、江戸東京博物館にはボランティアのガイドさんが館内を案内してくれるという嬉しいサービスがあります。

参考 常設展ボランティアガイド(江戸東京博物館)

ボランティアによる展示ガイド(5・6階常設展示室)を無料で行っています。(当日受付可、事前予約可)

  • 所要時間:約1時間30分~2時間【受付時間 10:00~15:00】
  • 日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語で常設展示室内の展示ガイドをします。(日によって対応できない言語があります。)

ガイドさんにあれこれ説明してもらいながら、質問したりしつつ見て回るのが絶対楽しそう。なんだけど、週末でそこそこ混み合ってるし、一人でガイドさんお願いするのも悪いかな?なんて遠慮してしまったのですが、マンツーマンでガイド依頼している人のほうが多い。さらに興味深かったのはガイドさんと江戸知識バトルを繰り広げるツワモノたち。私みたいな一般人は

「ガイドさんに詳しく聞いたほうがより理解が深まりそう」

などという如何にも素人くさい考えでガイドさんの案内に憧れるのですが、プロ見学者はガイドさんが答えられないようなコアな質問を投げかけておいて自己回答するという少々意地悪な江戸知識プレゼンテーションの場として活用しているようで。しかしそこはボランティアとはいえガイドはガイド。ガイドさんの中にもやはりなかなかの使い手がおり、さながらお江戸クイズバトルと化している場面をしばしば目撃いたしました。

側から見てるとちょっとコワいけど、当の本人たちはあれでめっちゃ楽しそう。むむ、コイツできるな、とか思ってそう。江戸知識の浅い私がもしもガイドなんかやっちゃってあんなマニア刺客送り込まれたら確実に泣く。

sumida_29

バトルに参加できない私はおとなしく順路を巡ります。

sumida_26

こちらは江戸時代の食事例。結構豪華ですね、というか、この時代に現代に繋がる生活習慣の多くが確立されていたのだなあと。

sumida_27

誕生から隠居までにかかる諸費用が記された「人間一生入用勘定」なる読み物もそう。寿命が長くなっているだけで、ライフプランは現代とそう大きくは変わらない。

sumida_28

sumida_32

寿司屋や蕎麦屋の屋台展示なんてのもあっていい感じ。想像力のたくましい私はすっかり江戸町人気分であります。

と、この調子で写真を載せていたらさすがにキリがないので以降は飛ばして行きましょう。

江戸から東京、そして現代へ

sumida_70

sumida_71

文明開化以降のコーナーには銀座の街並みのジオラマや浅草・凌雲閣の様子などがあってこれまた楽しい。

sumida_74

sumida_72

sumida_78

sumida_80

関東大震災での火災の大きさを伝える展示や戦時のラジオ放送などの音声資料も。

sumida_76

sumida_77

昭和初期あたりに書かれたらしい「サラリーマンの天国と地獄」なるイラスト。天国は上役の留守、ボーナス。地獄はラッシュアワーにクビの心配、だそうな。

sumida_44

大人見学者に結構人気が高かったのがこのコーナー。

sumida_81

ひばりが丘団地の室内を再現した展示。団地は昭和30年頃は時代の最先端の住まいだったんですよね。

sumida_42

sumida_45

リアル。よくできてる。

sumida_41

少し前まで築50年くらいのリノベマンションに住んでいたのですが、そこの扉もこんな感じだったなあ。

sumida_84

展示物もこのあたりまで来ると自分の知っている懐かしのあれこれが並び始めます。

sumida_40

タケノコ族とかボディコンとか。

sumida_39

80年代の学校給食だって。東京の学校はこんなハイカラな献立だったのかしら。味噌汁なんて給食で出た記憶ないなあ。

sumida_87

生まれて初めて買ったのはこのMacでした。

60年〜00年代あたりの展示はこんな風に流行モノを取り揃えており、当時流行った音楽もそこで流されていたのですが80年代のそれが雨の西麻布と日本印度化計画だったという不思議。ヒット曲なんて山ほどあった時代なのになぜにとんねるずと筋少を選ぶかなと思ったけど、ここが江戸東京博物館であることを考えれば秀逸な選択だと言えなくもない。確かに80年代の東京っぽい、かな。

と、後半は少々駆け足気味に書きましたが実はどうしても15:00までに出なくちゃいけなくてやっぱり時間が全然足りなくて、一旦出てまた再入場した私。いやあ、江戸東京博物館なめてた。次に行く機会があったら朝一で入ってもっとじっくりみっちり見たい。その時にはガイドさんお願いするかな。

現在は夏休み向けの「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」なる特別展覧が開催中。土偶と妖怪ウォッチを同カテゴリでくくる発想はなかったわ、という感じですが、お子様連れの方はお出かけになってみては。

ところで15時に一旦退場しなければならなかったその理由についてはまた次回。

関連 両国 麦酒倶楽部ポパイでクラフトビールに迷う 東京散歩・墨田区

 




関連記事

大田黒公園で少し遅めの紅葉狩り。東京散歩・杉並区

杉並散歩の続きです。 関連 西荻窪から住宅街を抜け荻窪へ。東京散歩・杉並区 せっ

記事を読む

飲食店での撮影マナーを考える 東京散歩・練馬区

初めての練馬区散歩の続きです。 関連 石神井公園 照姫にスワンボートとラクウショウ 東

記事を読む

50代間近「ととのう」ということ。

年明け早々、ずっと気になっていた場所に出かけてきました。 それは、銭湯。 都内

記事を読む

趣味のない中年が行きつく趣味は。

週末に京成線に乗って立石に行ってまいりました。 毎度のことですが特に目的はなく、ふと

記事を読む

石鍋商店で出会う東京のくず餅 東京散歩・北区。

飛鳥山公園の紫陽花散策、続きです。 東京散歩と言えば、出先で酒を飲むのがお約束になって

記事を読む

いらか道を砧公園、世田谷美術館へ。 東京散歩・世田谷区

ご無沙汰しております、東京散歩です。 旅に出れば滞在中にできる限りいろんな場所へ出向き

記事を読む

夜の巣鴨を歩く、そしてときわ食堂。東京散歩・豊島区

1回で終わるはずだったのにまさかの3分割となった東京散歩・豊島区編。 参考 巣鴨地蔵通

記事を読む

やっちゃ場を抜けて、南千住から北千住へ。東京散歩・足立区

近場であっても旅は旅。 ということで突然思い立っての東京散歩です。 参考 東京散

記事を読む

荻窪 川勢で鰻串焼き一通りと熱燗を。東京散歩・杉並区

杉並散歩も終盤です。 紅葉を楽しんだ後は荻窪駅へ。 関連 大田黒公園で少し遅めの

記事を読む

西荻窪から住宅街を抜け荻窪へ。東京散歩・杉並区

海外旅行もいいけど国内旅行もね。 国内旅行もいいけどご近所散策もね。 ということで現

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

腰痛改善に向けて始めたこと2つ。

今年こそは腰痛改善に取り組むぞ!と宣言して早1ヶ月が経過。や

ご近所感覚の酒場を求めて。韓国ソウル一人旅で食べたもの・その2

韓国・ソウル食記録の続きです。1人で飲むなら、定食で。韓国・

やりたいことリスト’24「ちゃかし倒してゲームする」

毎年恒例の儀式・その2「やりたいことリスト」のお時間がやって

2023年、買ってよかったものベスト3。

1年間の買い物を振り返る恒例行事、今年もいってみましょう。

あの世にものは、持っていけないから。

銀座で酒を飲みながら、友人の現役引退後、つまり、定年退職後の

→もっと見る

PAGE TOP ↑