1人で飲むなら、定食で。韓国・ソウル一人旅で食べたもの その1。

公開日: : 一人飲み, 旅人への道

昨年11月に出かけた韓国・ソウル。

思いのほか高くついた韓国旅行。ソウルぶらぶら一人旅記録 その1。

いつもの旅記録同様、食に関する記事を書き残しておこうと思いつつ、なんと早3ヶ月が経過しておりました。

び、びっくり。時の流れに身を任せすぎ。

旅の記憶がこれ以上薄れてしまわないうちに、ソウルでの食べ飲みをまとめて記録しておきましょう。

(※価格表記について、ウォンは現地支払い額、円はカード請求額で記載しています)

大好物の葉っぱ包み&ビール。

韓国到着後、すぐに向かったのは、ソウル市庁。

仁川空港から空港鉄道A’REXには乗らず、在来線(という表現でいいのか)でソウル駅まで移動。そこから地下鉄1号線でCity Hall駅まで向かいました。

なんでA’REX使わないかって?時間にして10分くらいしか変わらないみたいだし、せっかく異国に来たのなら、地元の人が使っている普通の電車に乗りたいじゃないですか。

お目当ては、City Hall駅4番出口から徒歩すぐの位置にある「高麗ポッサム(고려보쌈)」。

ランチタイムをとっくに過ぎた中途半端な時間だったから、店内はかなり空いておりました。通し営業はありがたいね。

まずはTERRAビールをオーダー。

韓国のビールはTERRAかCassが王道のようです。日本で言うところのアサヒスーパードライかサッポロ黒ラベルか、みたいなもんでしょうか。雨が降っててめちゃくちゃ寒かったけど、4年ぶりの海外旅行で大好きな瓶ビールが飲めて感無量です。

料理はもちろん、ポッサム!ゆで豚!これが食べたかったのよー。

そして、韓国料理の定食といえば、パンチャンと呼ばれる、ちいさなおかずたち。これでビールを飲みながらメインを待つってのがね。大好きなんですよ。

異なる味わいのつまみをあれこれちまちまつつけるなんて。ザ・お食事な顔をした定食とはいえ、酒飲み心をくすぐってくるじゃないですか。

さてこちらのおかずはピリ辛のサラダにじゃこ炒め、もやしのナムルの3品。あとはこれまたピリ辛のスープにメイン用のサムジャン(味噌タレ)とにんにく、アミの塩辛、包み野菜のサンチュが並びます。

そしてポッサムに添えられるのは、たっぷりの白菜キムチ。

ポッサムの脂って、ぷるぷるで旨いけれど、1人で食べ続けるとなれば少々ヘビー。でもこちらのポッサムは脂っぽいパーツと赤身のパーツがバランスよく入っているので安心安全。

白菜キムチだけでなく、アミの塩辛で塩気と風味をプラスするのもポッサムの食し方としては定番スタイルの模様。私はこの組み合わせ、初体験でした。

しかし「肉を葉っぱに包んで食べる」のって、なんでこんなに旨いのかね。

焼肉も大好きだけど、ゆで肉だとよりさっぱり食べられるから、どんどん入ります。もちろん、ごはんもモリモリ。

大満足の韓国ソウル一食目。お会計はビールも合わせて16,000ウォン(1,920円)でした。

・高麗ポッサム

明洞の食堂で、パンチャンを楽しむ。

旅の楽しみといえば、朝っぱらから酒を飲むこと。もちろん、韓国・ソウルでも早朝からいそいそと飲みに出かけました。

まだ陽も上りきっていない時間から向かったのは、明洞の繁華街ど真ん中にある食堂「イエジ粉食(예지식당)」。入り組んだ路地にある小さな店だけれど、日本のメディアに取り上げられたとかなんとかで、とにかく日本人に大人気。客は日本人だらけだという情報を見かけました。

観光客に人気の店よりも、断然ローカル食堂を好む私。観光客ばかりと言われるとちょっと腰が引けてしまうのだけれど、そもそも明洞という街自体が観光客だらけの日本人だらけ。地元の人たちが普通に通う安食堂、みたいな店はさほどなく、加えて早朝からおかず並べて酒を飲むとなると、選択肢はそう多くはないのでした。

まだ薄暗い朝6時。当然、開店一番乗り。めちゃくちゃ寒かったのに、やっぱりビールを飲む(バカ)。

おかずはキムチが2種(白菜、きゅうり)に、ナムルも2種(ほうれんそう、もやし)、甘辛く煮たじゃがいも、韓国海苔と6皿サーブされました。

うん。品数多く、豪華なつまみ、もといおかず。豪華だけど、私はショックを受けていた。なぜなら、入店時にキッチンをチラ見して、美味しそうな卵焼きが次々に焼かれているのを確認していたからだ。

ああ、あの美味しそうな卵焼きは私には与えられないのね。ほかほかの、焼きたての、甘い香りの、卵焼き。あれはパンチャンじゃないのかしら、くすん。

よっぽど物欲しげな顔をしていたからか、はたまたそういうオペレーションだったのか。少し遅れて卵焼きが運ばれてきた時には、天にも昇る心地でした。

絶景かな。

メインは、結構な辛さの純豆腐チゲ。

氷点下の明洞を歩き、冷えた体をビールでさらに冷やしたところに、あっつあつぐっつぐつの純豆腐を流し込む。なんと愚かで最高な行為でありましょうか。

観光客向けの店かあ、なんて勝手に期待値下げてごめんなさい。こじんまりした店内の居心地も、おかずの品揃えも、料理のお味も、もちろん早朝からのんびりビールが飲めるところも、とてもよかった。食後にお腹が痛くなった私を近隣のビルのトイレまで連れて行ってくれたおとうさん、ありがとう。

お会計は全部で15,000ウォン(約1,800円)。ソウルでの食事でカードが使えず、現金で支払った店はここだけでした。

・イエジ粉食

1人前からオーダーできるサムギョプサル。

ポッサム(ゆで)もいいけど、サムギョプサル(焼き)も食べたいなあ。

そう考えて足を運んだのは宿から歩いてすぐの位置にあった焼肉店「オウガ(오우가)」。

明洞の駅近便利ホステルが、驚きの価格で。


焼肉系の店はミニマムオーダー2人前から、が多いようなのだけれど、ここは1人前OK。そしてサムギョプサルの醍醐味である「包み」を重視したメニュー構成であるとの情報を得ていたのですよ。

日本語が担当な店員さんは

「1人前のセットは肉が少ししかつかないから、単品で肉を取って、定食にしては?」

と勧めてくれましたが、セットにはおかずもごはんもたくさんつくみたいだし、そんなに大量の肉を食べられそうもなかったので、とりあえずサムギョプサルセットを1人前とビールをオーダー。足りなければ、あとで追加すりゃいいからね。

さてさて、お楽しみのおかずは?

白菜キムチ、きゅうりと玉ねぎの酢漬け、青菜の胡麻和え、豆腐のジョン、しめじのナムル、のりの佃煮、イカチャンジャと豪華7皿!

味噌汁にごはん、色鮮やかな包み野菜とにんにく、青唐辛子、サムジャン、ごま油塩と、テーブル上が大変なことになってしまいました(祭)。

サンチュやえごま以外にもいろんな葉っぱがついてくるこのセット。肉だけじゃなくて、おかずやごはんも包んじゃえます。包むの最高。

ごはんは1人前ずつ専用の釜で炊き上げられていて、美味。最後はおこげにコーン茶を注いでお茶漬けにできます。

「少しだけ」との説明通り、肉は本当に少量。わざわざお店の方に焼いてもらうのが申し訳ないような分量で、追加したほうがいいような気もしたけど、何しろおかずもごはんも多くてですね。もうちょいお腹空かせて行きたかったなあ。

ビールも飲んで、超満腹。お会計はしめて21,000ウォン(2,464円)でした。

・五友歌(オウガ)오우가

みんなで集まってわいわい食べ飲みする文化が根強い(らしい)韓国。1人旅では食事を存分には楽しめないのではないか、なんて考えていました。しかし私には「定食」という選択肢があるじゃないか。パンチャンつまみに、ビールを飲めれば最高に幸せじゃないか。そんなことを思い出させてくれたソウル定食飲みでありました。

そうなんだよね、韓国の定食には本当にたくさん助けられたんだよね。という昔話はまた別の機会にするとして、韓国・ソウル一人旅の食記録、もう少し続きます。

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