蔵造りの街 小江戸川越を歩く。日本散歩・埼玉県

公開日: : 最終更新日:2019/02/01 旅人への道 ,

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埼玉県・川越市を散歩してきました。
ここのところ海外にばかり目を向けていたので、これからは積極的に国内各地へ出かけよう。そう決意したのは今年の7月のこと。

以降、うまい具合に毎月1度は近場遠場を散策できております。

日本国内各地を散歩

東京のお隣、埼玉へは何度か行ったことはありますが、川越は初上陸。こんなに見所の多い散歩に適した街だとは、恥ずかしながら今まで全く知りませんでした。

小江戸川越を散策する

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行楽に適した季節だし、サクッと行って帰ってこれる程よい距離の場所に出かけたいねえ。という私のぼんやりとしたリクエストに、ならばと友が提案してくれた場所、川越。

川越?あんまり馴染みないんだけど。

調べてみると池袋から東武線で約30分と案外近い。そうか、以前行った成増の向こう側になるのね、と気づいたのは川越へ向かう電車の中でした。

ほとんど埼玉?成増駅を歩く 東京散歩・板橋区。

ほとんど埼玉、って自分で書いてた。

さて、川越には何があるというのですか。

江戸時代には親藩・譜代の川越藩の城下町として栄えた都市で、「小江戸」(こえど)の別名を持つ。城跡・神社・寺院・旧跡・歴史的建造物が多く、文化財の数では関東地方で神奈川県鎌倉市、栃木県日光市に次ぐ。(wikipedia

観光客が年間700万人訪れる観光都市ですって奥さん。東京にそこそこ長い間住んでいるというのに、こんな近場の観光地も頭に入っていなかったって、我がお頭の具合は大丈夫なんでしょうか。

自分の引き出しの数の少なさを恥じ入りながらの初川越散策。と言っても、友達と一緒の散策はメインディッシュが街よりも会話になりがちなのはお約束。夏のドライブもそうだったなあ。

伊東へ日帰りドライブ旅 日本散歩・静岡県

よって今回もあまり多くの写真を撮っておりませんが、小江戸散歩の記録をざざざっと書き留めておきましょう。

川越八幡宮でお参り

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東武線川越駅で下車し、友人の希望でまず最初に向かったのが川越八幡宮。安産の神様らしいので、身内に出産予定でもあるのかと思いきや、イチョウの大木が見たかったとのこと。

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七五三参りのご案内に安産祈願に縁むすび。神社もなかなか忙しそうなことになっているなと無駄な心配をしつつ

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せっかくなのできちんとお参りしておきました。読者さんの中でご出産予定の奥さんがいらっしゃるかもしれないしね。

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川越八幡神社
川越市南通町19-1

蔵造りの街並みを歩く

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川越と言えば、古めかしい蔵造りの街並み。蔵造りが採用されたのは明治26年の川越大火の後のことだそうで、蔵造りってのは耐火建築なんですね。なかなか風情があってよいもの、なのですが。

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決して情緒ある街並みの撮影向きではないこの紅白幕が気になってしまったことも、今回写真が少ない理由です。街中が紅白幕だらけの理由は、祭。

川越まつりとは(公式サイト)

川越まつりは、江戸「天下祭」の様式や風流を今に伝える貴重な都市型祭礼として370年の時代を超えて守り、 川越独特の特色を加えながら発展してきた。平成17年(2005)、「川越氷川祭の山車行事」として 国指定重要無形民俗文化財となった。

絢爛豪華な山車が見ものの大きなお祭り前だったものだから、準備がされておったのですね、致し方なし。祭り出陣前だけど、各所で保管されている山車は見ることができました。

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こちらは市指定文化財の時の鐘。建設された江戸時代から時を刻み続けている街のシンボル的存在。今回は時間が合わなかったのでその音色を聞くことはできませんでしたが、今でも1日4回時を知らせているそうです。現在の時の鐘は大火後に再建されたもの、と言ってももう120年超えですか。

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時の鐘近くにあるりそな銀行ですらご覧の通りのおしゃまさん。大正7年建設のネオ・ルネサンス様式ですって。

この辺りは観光客向けの土産物店や飲食店、そして謎の洋品店などがずらりと並んでおり、格好のお散歩スポットといった趣。景観を損ねないよう、スタバなどのチェーン店も街並みに溶け込むようなファサードが採用されておりました。

週末はもっと人が多そうだけれど、そう広くない道幅の割に交通量がかなり多く、車やらバスやらがバンバン通るので注意が必要です。ぼんやりするべからず。

菓子屋横丁のノスタルジー

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もう一箇所、川越ならではの楽しい散歩スポットがここ、菓子屋横丁。

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石畳の小道には駄菓子屋が20軒ほど並んでおります。昔懐かしい駄菓子から、今時お土産菓子、そしてスイーツやパンの店なども。

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昭和初期にはここに70店舗くらいの駄菓子屋があったそうな。見た目の可愛らしさに惹かれてか、菓子屋横丁は外国人観光客が多かったなあ。みんな示し合わせたようにソフトクリーム食べてました。そうそう、川越ってさつまいもが有名なんですよね。さつまいもソフトとか、さつまいもチップスとか、さつまいもまんじゅうとか、とにかく激しくさつまいも推し。

松本醤油の醤油蔵見学

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ここは事前にチェックしておりました。昔ながらの手法でしょうゆを製造している蔵の見学ができるのですよ。しかも、予約要らず現地集合のお手軽さ。

醤油蔵見学(松本醤油)

江戸時代に建造され、今に受け継がれる松本醤油商店の醤油蔵をご見学いただけます。当店の醤油蔵は、川越市の都市景観重要建築物にも指定され、醤油作りの伝統を肌で感じることができます。

創業1764年!例の川越大火でもこの蔵は被害を逃れたのだとか。

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蔵の中に足を踏み入れると、途端にしょうゆのいい香りが。

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見学用に作られた施設ではなく、本当に製造しているところを見せていただいている感満載。

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醪をちびっと舐めさせてもらったり。

ほんの数分の解説と見学、そして最後はお約束の物販エリアへご案内、となるのだけど、これを毎日実施するのって結構大変。なかなかよき広報スタイルではないでしょうか。

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松本醤油
川越市仲町10-13

COEDOビールを小江戸で飲む

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あ、そうか。COEDOビールって川越のビールなんだ。COEDO=小江戸ね、と今回初めて認識しました。いや、その存在は知ってはいたのだけれど、いつもチラ見するだけで詳しく関わっていなかったもので。

 

 

休憩がてら、カフェで一杯。

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6種の生ビールの中から、私は「伽羅」をチョイス。

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かなり軽やかな味わいで、昼から飲むのにこりゃいいですな。

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レトロな雰囲気のカフェでゆっくりビール。極楽極楽。

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当然のようにビールを飲んでいるけれど、ここは普通にコーヒーやスイーツもいただけるカフェでした。

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川越アートカフェエレバート
川越市仲町6-4
049-222-0241

今回時間的な都合もあって川越で食事をしなかったのだけれど、

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串焼き屋でおやつタイム。あ、ここもCOEDOビール飲めるね。

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結構な大きさの団子に一瞬怯んだけど、ペロリといってしまいました。

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そして埼玉って実は清酒出荷量日本5位を誇る酒どころ。ちなみに上位5県は

  1. 兵庫県
  2. 京都府
  3. 新潟県
  4. 秋田県
  5. 埼玉県

あ、ここに埼玉入るんだ、って感じしません?しないかな。

埼玉の酒小江戸蔵里と名付けられた産業観光館には埼玉県下35の蔵の酒が揃っており、利き酒自販機なんかもあってなかなか魅力的だったのですが、連れが日本酒ダメな人なのでさすがに遠慮いたしました。ほら、私すぐ調子にのる体質だから、一人で酔っ払っちゃうのも、ねえ。

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小江戸蔵里
川越市新富町1-10-1

教会でオルガンを聴きながら

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小江戸には神社も多いが教会もある。レンガ造りが素敵な川越キリスト教会は明治22年に建設され、例の大火で焼失。のち大正10年に現在の場所に再建されたとのこと。ということは、元は別の場所にあったのかしら。街の1/3、17町を焼いたというからいずれにしても川越大火の被害、大きすぎ。死傷者が出なかったというから奇跡ですね。

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中から、オルガンの音色が聞こえる。

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扉が開いていたので、そっと入ってみました。

そう大きくはない礼拝堂の中で、女性がオルガンを弾いておられたので、しばらく座って目を閉じて聴き入る。何か天啓が降りてこないかと邪な考えで待っていたのだけれど、神は何も言ってはくれず。そうですか、頑張ります。

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川越キリスト教会
川越市松江町2-4-13

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こうしてまとめてみると、特に何もしなかったようでそれなりに歩けていたような。話しながらウロウロしただけの散歩だったけど、多少は小江戸情緒を感じることができた、かな。

もうしばらくは続くであろう観光日和。さて、次はどこへ行こうかしら?

 




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