慌ただしい日々、悪いことばかりでもない。セブ日記 14
驚くことに、残すところあと2日である。
4週間という短期決戦。あっという間に過ぎるだろうとは予測していたが、こんなにもあっけなく終わるとは、という感じである。まだ終わってないけれど。
本日のセブシティは晴れ、日中の最高気温は30℃。週間天気予報をチェックしてみると、やはり週末は雨予報となっている。エメラルドグリーンの海を眺めながらビールを飲む至福のひととき、今回は叶えられそうもない。
テキスト付属の音声がやたらと遅く感じる
最終週のみ受講クラスを変更した関係で、持参したテキスト以外のものを使っている。
自身で購入したテキストに関しては事前に付属CDをみっちり聞き込んでいたのだけれど、今週使用しているものは初めて耳にする音声。もはや耳に挿しっぱなし状態であるウォークマンに音声を取り込み、音読学習で使用しようと試みたものの、遅い。スピードが遅すぎる。
ゆっくりな分クリアに聞き取れるのはいいが、あまりにもスロー過ぎて、連続して聞くのはかなり苦痛なのだ。
これはちょっと使えないなあ。と、一瞬諦めかけたけれど、そうだそうだ、このウォークマンはスピードコントロール機能が付いているではないか、と思い出す。早速速度を1.25に設定して再度トライ。ストレスを感じないスピードになった。
これに味をしめ、瞬間英作文的トレーニング用に繰り返し聴き続けている教材のスピードも同様に上げてみたところ、なぜか自分のレスポンス速度も上がり驚く。脳にいい感じの負荷がかかったことで反応がよくなるのかなんなのか。これはちょっとした発見だ。
リスニングスキルが飛躍的に向上した、とかそういううれしい話では到底ないが、さすがにビギナーレベルは脱したか(今更)。英語に再挑戦し始めた当初はもっと容易な音声でも全く聞き取れず途方に暮れていたことを考えれば、牛歩といえども進歩は進歩。今後も諦めずに継続していければあるいは、とわずかな希望が湧いてくる。
慌ただしい日々、悪いことばかりでもない
音声速度を上げたことで効果を時間。しかし、私は慌ただしさが殊の外苦手である。
毎日10数時間も英語漬けという状況はただでさえ忙しないというのに、聞いている音声のスピードまで上げてしまったらなんだが気分がワチャワチャして落ちつかない。既に40年以上もたっぷりしっかり生きてきてこんなことを言うのも厚かましいが、なんとなく生き急いでいる気分になってしまう。
が、慌ただしい日々も悪いことばかりじゃないな、と実感している。
現在ここにいるのはほとんどが大学生かジョブチェンジ期間中の若者だけれど、中には私同様フリーランスで少なからず仕事を持ち込み勉強と両立させている大人の留学生もいる。そして、みんな言う。
「忙しいながらも、勉強と仕事どちらもなんとかこなせているのだから、自分は普段からもっとできるのでは」
と。
もちろん、語学学校での生活は掃除洗濯食事の支度などの家事雑事を一切合切おまかせしているからこそ成り立っているもの。
普段の生活ではなかなかこうはいかない。社会人が仕事をしながら5時間、6時間と勉強の時間を作ろうと思えば睡眠時間を削る以外に方法はない。
それでもやはり、普段の生活は余裕をかまし過ぎているなあと痛感する。のんびりするのは好きだけど、やりたいことをやるために多少の忙しなさを受け入れる柔軟さがあれば、幾分可能性が広がるのではないか、と。
いつか終わるとわかっている非日常では快活さを遺憾無く発揮し、日常に帰ればあたかもこれが永遠に続くかのように振る舞い、無意味に時を浪費する。いずれも限られた時間であることには変わりないのに、どうしてこうも区別してしまうのだろう。
今日の食事
- 朝 パン、コーヒー
- 昼 豚肉のアドボ、かぼちゃのにんにく煮、もやしナムル、空芯菜炒め、ごはん、そうめん入りスープ、すいか
- 夜 フライドチキン、青梗菜炒め、いんげんの煮もの、ヤングコーン、ごはん、野菜味噌汁(持参品)、パイナップル
昨夜日課のウォーキングのついでにパンを買ってきたので、朝はそれで済ませた。シュレッドチーズがのった素朴なパン、ひとつ10ペソ(約23円)。
これまで他の生徒さんと外食などしていなかったのだけれど、私が今週で卒業ということで、みんなでどこか行きましょう、ということになっている。さて、どこに行くか。皆真面目に勉強しておりまったく遊び歩いていないのでフィリピン料理店に行ってみたいなどと言うが、普段学校で出ている食事は十分にフィリピンテイストであるのでさて、と思わなくもない。
なんにせよ、あと2日である。
つづく。
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