台湾一周 鉄道駅弁一人旅 その5. 高雄駅 台鐵豬腳便當。

公開日: : 最終更新日:2016/10/23 旅人への道, 食べること

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台湾を鉄道でぐるりと一周する旅も既に5都市目。

関連 台湾一周 鉄道駅弁一人旅。

当初予定していなかった高雄に立ち寄りはしましたがお次は元の計画通り台東に向かうことにします。

が、ここでちょっと予定が狂う事態が発生。

乗るつもりだった列車が、ない

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高雄では10:30から発売される限定品の駅弁を買うと決めていたので少々早めに駅へ向かいました。まだ切符を買っていなかったので先ずは券売機に行って、などと考えていると弁当売り場に既に人だかりができている。

限定弁当、逃すまじ。

争奪戦に乗り遅れては大変とばかりに切符を買う前に参戦し無事目当ての品を入手できた、のはいいのですが。

乗ろうと思っていた11:23発の自強号の切符が、買えない。

事前にアプリで出発時刻を調べていたのですが、なぜかその時間の列車が出てこない。窓口で聞こうかなあとも思ったのですが、ここでふと別の考えが頭を過る。

台東の前に、一駅寄り道してもいいんじゃない?

調べてみると高雄→屏東(ピンドン)→台東の切符ならば問題なく取れる模様。ならば屏東で途中下車してちょろっと駅前冷やかして、なんならそこで弁当食べちゃってから改めて台東に向かうかな、と予定変更。結局

  • 高雄発11:40自強号普悠瑪列車(特急) 屏東着11:55 45元 (=約160円) 所要時間15分
  • 屏東発13:03自強号(特急) 台東着14:59 305元 (=約1,070円) 所要時間1時間56分

以上2枚の切符を購入しました。

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高雄から屏東ってたった5駅なのでわざわざ特急指定席の切符を買うまでもないのですが、普通列車の時間帯が読めなかったもので。が、この作戦も思い通りにはいかなかったのです。

高雄から屏東へ移動

ここまで順調に来ていた列車移動だったのですが、ホームで確認してみると高雄から屏東への自強号がなんと45分遅れの表示。私がいた場所では大きく影響がなかったので気付かなかったのですが、どうやらこの日は大雨の影響で台湾各地ダイヤが大幅に乱れていたようです。

しかしここで45分も消費するわけにいかないなあ。

ふと反対側のホームをみると3分後に発車する各駅停車が止まっている。ここで待つよりとりあえず屏東まで出ちゃえ、その後のことは屏東で考えよう。そう決めて普通列車で屏東まで移動したのでした。

今日は珍しくいろいろタイミングが合わない日だなあ。でもこういう時に焦ったらロクなことにならないから、まあゆったり行きましょう。などと自分をなだめているうちに屏東駅着。

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え。

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あれ?思ってたのと違う。

屏東はこうして特急も止まるし何かと名前もよく目にするところけれど台湾第二の都市、高雄よりはかなり小規模な街のはず。よって情緒ある古めかしい駅なんだろうと勝手に思い込んでいましたが、めちゃくちゃデカくて新しい駅じゃないですか。実は大都市だったのか?

が、

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駅ビルのテナントスペース、何にも入ってない。通路暗い、人少ない。

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駅前なんもない。あれ?

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と、なんだか行き止まりばかりで迂回させられ駅の周りをぐるっと回ってこの表示を見て納得。
この屏東駅はまだ移設したばかりの新しい駅舎で昨年高架化オープンしたばかり、なのでした。

関連 台湾鉄道・屏東駅、きょうから高架化 10月にはダイヤ改正(exciteニュース)

なるほど、だから立派な駅なのに中身が全然賑わってないのか、納得。

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またまたぐるっと回って反対側の出口に出てみるとこちらはやや街らしき景色が。

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そして突如現れた慈鳳宮。

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隣に掲げられた看板によれば慈鳳宮が設立されて280年記念の年に新駅舎ができた、ってことでしょうか。

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もう少しこの辺りを探索しようかどうしようか、と考えているとなんだか空模様が怪しくなってきました。

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よって大人しく退散。
後で調べてみるとこの付近には旧日本人街もあったらしい。一体何しに来たんだか、って感じになった屏東での途中下車でしが、駅前のコンビニでビールが買えただけでもありがたいというもの。そう、今日は絶対にビールが必要なのです。

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駅に戻ってみると先ほど45分遅れだった自強号は倍率ドンさらに倍、でまさかの91分遅れに。でも私の乗る予定の列車はオンタイム。同じ方向へ行く列車なのになんで?と思ったら始発駅が違ったのですね。運がいいんだか悪いんだかよくわかりませんが、とにかく無事台東に行けそうです。

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結局ここでお弁当を広げる時間は取れなかったので初めの計画取り車内で食べることになりました。

台湾駅弁その5.  高雄駅 台鐵豬腳便當

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早くに入手できたのになんだか食べ始めるまでにえらく時間がかかってしまった高雄の駅弁。

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実は勇み足が過ぎて高雄の駅ではまだ売り場には陳列されておらず、

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わざわざ届きたてほやほやの段ボールから出していただいたのでした。でも屏東でも同じ限定弁当を売ってるんだからあんなに焦って買わなくてもよかったかな、と思っていたら

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屏東駅ではすっかり売り切れていたので張り切って高雄で買っておいて正解でした。

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なんだか移動がうまくいかない日だけれど、目当ての駅弁は順調に食べられているのでこれでいいのだ。

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前置きが長くなりましたが肝心の限定弁当とはこれ、台鐵豬腳便當100元(=約350円)。豬腳、つまり、豚足弁当であります。

ねえねえなんで?なんでまた豚足なんてものを弁当にしようと思ったの?という感じですが、豚足の煮込みは台湾南部地域の名物料理なんだとか。なるほど、地元のソウルフードを駅弁にするのはとても正しいアイデアですね。

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豚足、って言われたらビールを用意しないわけにはいかないのが人の性。というか、これまでの人生で豚足をおかずにご飯を食べた記憶がないわ。

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さてこちらが豚足弁当の全貌。
豚足、と言っても例の足のカタチのまま入っているわけではないのですね。テーブルのない車内で骨ごとむしゃぶりつくのはなかなか大変だと思っていたので食べやすくスライスしてあるのは助かります。

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形状は台鐵駅弁の基本形であるおかずのっけ丼ものタイプ。豚足煮込みをメインに煮卵、

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ブロッコリー、キャベツ、人参と彩りの野菜が脇を固めています。

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容器は紙製。紙製と木製の振り分け基準はなんなんでしょうね。

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こういう豚足っぽいぷるっとした皮付きの脂身も多少入っていますが殆どが赤身というか脂肪分のあまりない部分。見た感じちょっとパサついてて硬そう、と思ったのですがかなり柔らかくしっとりと煮込まれておりました。

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別添えでにんにく風味のタレがついてくるのですが、つけなくても十分いい味ついてます。というか、車内でこのタレ付けるの結構勇気いるよねってくらいのにんにくっぷりです。

いやー、さすが豚足。毎度意地汚く駅弁にビールを合わせようとする私ですが、酒の友としてはこの豚足弁当が一番好ましい存在かもしれない。食べるまでに少々回り道をしたからか、なんだか喜びもひとしおの駅弁タイムでありました。

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しかし台湾はコロコロ天気が変わる。

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ああ晴れてきたなと思ったら

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次の瞬間にはこの通り。

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台東の手前あたりは列車が海沿いを走るので海側かつ窓側の席が断然おすすめです。ちょっと天気が悪かったのが残念だけど、絶景なり。

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少々時間がかかりましたが無事6都市目の台東に到着しました。

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台東。その名の通り、台湾の南部から東部へ移動してまいりました。実はここ台東はこれまで滞在した都市とはちょっと事情が異なる場所なんですよね。

というわけで台湾一周一人旅、まだまだ続きます。

関連 台湾一周一人旅 鐵道芸術村に太麻里の海。台東の街歩き。

 




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