ひとんちの食の不思議ときのこスープ。
旅行中は普段と生活サイクルが異なり、食事の内容も、時間も、量も変わるので、どうしても体が重くなります。
それは海外国内旅行に限らず、滞在先が実家だたとしても同じこと。
よって、旅から戻ったらまずはスープを食し、疲れた胃腸を調整する。
帰宅後はきのこスープでリセット、がここ最近の旅のお約束になっています。
あっさりきのこスープ
リセット用スープに決まったレシピはなく、共通しているのはきのこが入る点のみ。きのこスープなんだから当然といえば当然ですね。
いれるきのこも特に決めておらず、その時目に付いたものを入れるだけという雑さです。いろんな種類を混ぜたほうが香りも旨味もアップするのだけれど、今回はあまり大量にならないようにえのきとしめじの2種だけ。
ほぐしたきのこを鍋に入れて加え、蓋をして煮ます。きのこ出汁がしっかり出たところに豆腐を入れ、塩と胡椒、ごま油、黒酢で味付けすれば出来上がり。
今回はなんとなく肉気分じゃなかったのであっさりきのこと豆腐だけのスープになりましたが、ひき肉とか手羽先なんかが入るとボリュームが出て豪華になります。
きのこスープを食べると、ああ帰ってきたなあという気になる不思議。さらに家を空けている間は食べていなかった素焼きナッツをポリポリやって胃も腸も落ち着きを取り戻したようです。
ひとんちの食卓
両親宅に滞在している時はありがたく食事をご馳走になりました。
普段自宅でご飯を食べることがほとんどないもので、ルーで作る普通の家カレーってのもかなり久しぶりに食べたような気がします。
しかしひとんちの普段の食卓ってのは面白いですね。「ひとんち」って自分の親の家ですけども、私が実家暮らしだった頃と夫婦2人で過ごす今とでは食事情もすっかり様変わりしているので、まさに人様の日常を覗き見といった気持ちになれます。
マドンナこと母は料理が苦手とはいえこの道50年のベテラン主婦。大抵の料理はそつなく美味しく作れる人ですが、献立がなんとなくおかしい。
例えば写真のカレーの日にはサラダと共にとろろいもをすすめられ、ってまあこれは残り物を食べてくれっていうオファーだったんですが、別の日にははりはり煮とそうめんとポテトサラダという増量目的の力士飯さながらの布陣。しかも量が半端ない。
父の好物であるはりはり煮は、私も自宅でよく作っております。
そう、これ、春雨が入ってるんですよ。父が春雨とか葛切りが大好きなので、母のはりはり煮には春雨がてんこもりで含有されているのですよ。別名「まめそうめん」とも呼ばれる春雨を使ったおかずの横に当然のように添えられるそうめん。そしてとどめのポテトサラダ。もちろん、主食としてのご飯も忘れまい。
「お父さんが物足りないっていうから」
ついついこのような組み合わせになってしまうと母はいうけれど、それは母が胃拡張メニューを提供し続けた結果なのではと思わなくもありません。まさに卵と鶏論。
いずれにせよ、毎日モリモリ食欲旺盛で天晴れ天晴れ。
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