セブ島の治安情報 女性一人旅でも大丈夫?
フィリピン・セブ島は美しいビーチがたくさんある外国人にも人気のリゾートスポット。ゴールデンウィークや夏休みにセブ島旅行を計画されている方も多いのではないでしょうか。
家族やパートナー、友達と出かけるのであればさほど気にならないですが、女性海外一人旅の場合はどうしても治安が気がかり。検索してみると「セブ島の女性一人旅は止めたほうがいい」という情報も多数ヒットします。
行ってみたい、でも怖い思いはしたくない。
さて、悩ましいこの問題。本当のところはどうなんでしょう?
セブ島の治安情報 女性一人旅でも大丈夫?
まず大前提として、セブ=リゾートではありません。
セブ島はハワイのような「観光客が過ごしやすいリゾート地」とイメージされがちですが、実際のセブ島は「綺麗なビーチがあるローカルな島」です。通常外国人が「セブ島」と思っているのは空港のあるマクタン島のことで、ここには確かに多くのリゾートホテルが立ち並んでいます。
が、リゾート気分が味わえるのはあくまでもホテル敷地内だけの話。一歩外を出ればそこは単なる田舎町です。外国人観光客で賑わうレストランやバーが密集しているようなエリアもなく、夜は外灯も少なく薄暗いので結構怖い。「想像してたのと違った」と言う人が多いのも頷けます。
もし旅の目的が「ちょっと贅沢なリゾートホテルでゆっくり過ごしたい」というものであれば、マクタン島のリゾートホテルは満足できるでしょう。せっかくだから街の雰囲気も見てみたい、ということであればマクタン島から離れて橋を渡ってセブシティまで出向く必要がありますが、まあ特に見るべきものもないので休息目的であればリゾートホテルでまったり、をおすすめします。
セブ島・セブシティの移動手段は?タクシーは安全?
セブ島には電車やバスなどの交通手段はなく、空港から自力で移動するにはタクシーを使うしかありません。不安な場合はホテルの送迎サービスを利用するのがもっとも安全な方法でしょう。
タクシーも比較的安全ではありますが、それでも念のために深夜女性一人で利用するのは控えたほうが。まあこれはどこの国でも同じですね。
セブ島は道路も綺麗に舗装されておらず、スリやひったくりなどの軽犯罪も多いことから外国人はできる限りタクシーで移動するようにとすすめられます。が、実は私、タクシーが好きではありません。車内で知らない人と二人きりになるのが嫌なのです。
セブで初めてタクシーに乗ってショッピングモールに行こうとした時、ドライバーと世間話をしていると
「今から一緒に違うところに遊びに行こうよ」
などと言い出して行き先を変更されそうになりました。
まだ土地勘がない時で、しかも雨の降る暗い日。ものすごく心細くなり、でも相手を変に刺激するのはよくないと思って友達と約束してるからとかなんとかのらりくらりとはぐらかし、最終的に彼の電話番号を受けとることで納得してもらい目的地にたどり着いたという経験があります。
まあ今になって考えれば単なる親切なドライバーだったのかもしれませんが、それから暫くは怖くて1人でタクシーに乗れなくなりました。
そんな私の滞在中の足はもっぱらジプニー。
ジプニーのほうがスリや強盗に合う可能性が高くタクシーよりよっぽど危ない、と言われるのですが、安全そうな車を選べば全く以ってピースフル。幸運にも今まで一度も怖い思いをしたことはありません。
とはいえ、ジプニーはバス路線のように走る経路が決まっているので行き先によってはタクシーも使います。
ちなみに2015年3月現在タクシーは初乗り30ペソ(約87円)、ジプニーは7ペソ(約20円)と以前と比べて少々値下がりしています。
セブ島女性一人旅、被害に合わないためにすべきこと
フィリピンに限らず、女性の一人旅は気をつけすぎるくらい気をつけていてちょうどいいと個人的には思っています。
参考 一人旅に武勇伝はいらない
外国人だというだけで犯罪のターゲットにされがちなので、目立つ服装や行動は控えるのが基本。
セブ島でもリゾートホテル内だけで過ごすのであれば派手なファッションや高価なアクセサリーを楽しむこともできますが、街中へ出たりちょっとローカルなエリアにチャレンジするのであればなるだけ目立たないカジュアルな装いをするべきです。
また、タクシー運転手や店の人に対して高圧的に振舞ったり、必要以上の値引きを要求したりするのもトラブルの元。市場で値切りながら買い物するのも旅の楽しみと考えている人もいるかもしれませんが、向こうにしてみれば「お金持ちの外国人」からの不当なディスカウントリクエストにいい気分はしないはず。
もちろん、明らかにふっかけられた場合は別ですが、セブ島に関してはあまり「ボラれる」ことはないように思います。そもそも、あまり買うべきものもないんですけどね。
セブ島のいいところと残念なところ
と、少々怖い話が多くなりましたが、セブ島旅行で便利だなと感じるのはなんといっても英語が通じること。
タイやベトナムは訪れるにはとても魅力的ですが、いかんせん言葉が通じない。そして読めない。
それでも観光程度なら最低限ホテルに英語を話せる人がいればあとは身振り手振りで凌ぐのも楽しいのですが、フィリピンはタクシードライバーも食堂のおばちゃんもスーパーのレジ係も、誰でも英語を話せ、さらには街中のサインや店頭の表示もほぼ英語なので安心感は圧倒的。
もちろん、なまりがきつくてなかなか通じ合えない場合もありますが(お互い様…)、さすがは世界のコールセンターが密集する国、英語の定着率はかなり高いと感じます。
また、フィリピン人特有のホスピタリティも特筆すべき点。困っている人がいれば周りが助ける、という考え方が定着しているので、あまりに親切なことに少々驚くかもしれません。
もちろん親切を装って悪巧みをしている輩も多いのですが、とてもフレンドリーに接してくれるので若くて美しい女性の言いなりになって身包み剥がれてしまう日本人男性が後を絶たないのも納得できます。
フィリピン人に身包みはがれて帰国できなくなった外国人を助けるのもまたフィリピン人なのです。
残念なところは食事があまり期待できないこと。
日本人の口に合わないわけではないのですが、絶対に食べておかなくては!というものもありません。が、数日間の滞在であれば楽しくチャレンジできる食べ物やレストランは多数揃っています。
また女性が一人レストランで食事したり、お酒を呑んだりする文化があまりないので、カップルや団体客だらけの中で浮くのが怖い、一人で過ごすのは嫌だ、という場合は少々厳しいかもしれません。
セブ島女性一人旅、結局どうなの?
長くなりましたが結論として、
- 美しいビーチやダイビングを楽しみたい
- 東南アジアの雑多な雰囲気が好き
- 多少の衛生面の不具合(トイレなど)には目をつぶれる
という方にはセブ島女性一人旅、おすすめします。上記に当てはまらない方でもマクタン島のリゾートでゆっくり過ごすプランであれば何ら問題なく楽しめるのでは。
いいことばかりではありませんが、それもこれも数日の旅であればいい思い出。
直行便でたった4時間だし、英語は通じるし、南国らしい陽気さも心地いい。住んでいたからこその贔屓目がありますが、もしもセブ島一人旅を検討している方がいらっしゃったら、一度はチャレンジしてみて欲しいと思うのです。
というわけで、具体的なおすすめスポットや過ごし方などについてはまた改めて。
※追記 書きました
関連 リゾート滞在から親子留学まで。フィリピン・セブ島情報
※追記 2016年もセブ島に滞在しました。
関連 フィリピン・セブ島一人旅2016
※追記 2017年はセブ島に短期留学で滞在しました。
関連 フィリピン・セブ島 短期語学留学2017
一人旅のTips
関連 初めての一人旅、大人の一人旅のすすめ。
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