ベトナム一人旅、ニャチャンで観光しない理由。
ホーチミンから寝台列車に乗って、ニャチャンに到着しました。
ホーチミンは何度も来たことがあるけれど、ここニャチャンは初めまして。
せっかくだから、それなりに観光っぽいこともする気だったのですが、そうはならなかった。
ベトナム一人旅、ニャチャンで何もしない理由
久しぶりのベトナム・ホーチミン。
やっぱり苦手なバイクの大群と、節操のない交通ルール。そして35℃オーバーの暑さに1日ですっかり体力を奪われてしまい、ニャチャン行きの列車に乗った時にはどこかホッとしている自分がいました。
ニャチャンはホーチミンよりもやや暑さはマシだし、交通量だって少ないはず。おそらく難なく徒歩散策ができるだろうと、気楽に構えていたのです。
しかし、私の予想は、悪い方へ大きく外れる。
ニャチャンもご覧の通りのバイク天国、いや、地獄で、横断歩道はあれど信号はなく、大通りは気が遠くなるほどの道幅がある。つまり、向こう岸が遠い。泣きたくなるほど、遠い。
当初の予定では、ニャチャン駅下車後は徒歩で隆山(ロンソン)寺に行き、その後また徒歩でニャチャン大聖堂へ。街をふらつきながらホテルにチェックインして、荷物を置いてシャワーを浴びてから周辺散策。そして翌日にはポー・ナガールへ足を伸ばして遺跡鑑賞、などと考えておりました。
ニャチャン駅から、写真のおじさん4人組のおかげで(というか、勝手に後についてまわっただけ)辛くも隆山寺まではたどり着けました。
山頂に真っ白な大仏が鎮座する寺。
早朝の寺内は観光客の姿もなく、とても静か。
大仏がいるところからの眺めが素晴らしいらしいけれど、そこまで階段で登る根気はないので下から眺めるに止めました。
隆山寺をゆっくり見回れたのはいいが、どう考えてもニャチャン大聖堂へ徒歩移動できる気がしない。まっすぐ歩くだけ、たったの15分の距離なのに、絶対たどり着けないと思ってしまう。おまけに、タクシーもあんまり通ってない。日本でGrabの設定をし忘れていたことが、ここへ来て悔やまれます。ベトナムの足は今やほとんどGrabなんだよねえ。
歩きながらタクシーを探すこと数分。ようやく反対車線に空車タクシー発見、無事停車。しかしそのタクシーにすらバイクが多くて歩み寄れない、哀れな外国人(私)の様子を見かねたドライバー氏、苦笑いで下車。わざわざこちら側までお迎えに来てくれた微笑ましいエピソードから、私のどんくささがおわかりいただけますでしょうか。
いや、もうこれはどんくさいとかどうとかいう話ではない。私は遺伝子レベルでアクロスザストリートできない人種なのよ、きっと。パクチー食べられないのと一緒。のはず。
ニャチャン一人旅の過ごし方
結局、その後はタクシーに乗ってビーチ近くのホテルに直行。荷物だけ預けておくつもりが幸運にも早めにチェックインできたので、一旦落ち着き、旅の予定を大幅に変更しました。
「観光は、しない。ビーチで毎日だらだら酒を飲んで、本読んで、昼寝して、適当な店を探して腹を満たし、日が暮れたら界隈を散策して、また酒を飲む。その繰り返しで行こう」
と。
酒飲んで食べて寝るなんてこと、別に東京でもできるでしょうに。飛行機5時間乗って異国に来て、さらに電車に11時間も揺られて来た場所で、わざわざやることかね?
ああ、もったいない、もったいない。このもったいなくも贅沢に時間を使う旅ってのが、たまらなく楽しいのです。
交通量が多いのが難点ではあるけれど、長い長い砂浜とカラッとした気候。それなりに美味しいものが気軽に食べられるレストランがこれでもかと立ち並ぶTHE・リゾートな街、ニャチャン。
海がものすごくキレイ!というわけじゃないので、ぼんやり外から眺めるのみではあったけれど、安全快適に過ごせるビーチリゾートとしては、なかなか居心地よいところですね。日本から近いし、物価は安いし、美味しいものも食べられる。
日が落ちたら散策して、特に買いたいもののないナイトマーケットに出かけるのもまた、くだらなくて楽しい。
夜店って、もはや雰囲気を味わうところですからね。
ストレスになりそうな観光は、しない。
「やらないことを決める」のは、可能性をばっさり切り捨ててしまう行為である一方、迷いを消す有効な手段だなあと、改めて実感したのでありました。
そんな「何もしない」ニャチャン滞在ではありましたが、泊まったところ、食べたものなどは、改めてまとめます。
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