40代、親戚づきあいについて改めて考えた。
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最終更新日:2016/02/23
生き方と考え方
少々辛気臭い記事になりますが。
先日友人と話していて気がつきました。
「私たち、会うたびこんなことばっかり話題にしてるよね」
「こんなこと」とは「70くらいになったらさ~」なんていう老後について。
もちろん、会話の全てが老後に関するものではありませんが、お互い独身で子供もいないという似た立場だからか、ついつい話題にしてしまいます。
40代シングルの将来設計
とはいえ、その中身は結構お気楽なもの。
彼女は立派な退職金が出ることで有名な大手企業に長年勤めており、このまま定年まで勤める覚悟があるそう。さらに、結構な田舎ではあるものの立派な実家があり、老後の住まいの心配はありません。
が、その「保険」の安心感からか、現在は貯金があまりできていないのが悩みなのだとか。
私はといえば、こんな生活なのでお金はさほどかからないし、貯めることも結構得意ではあるものの、吹けば飛ぶよなフリーランス。戻れる実家もなく、将来性や安定とは程遠い生活。
「それだけ収入があったら1,000万くらいすぐ貯まると思うけど、まあ退職金があるんだから、今からそんなに切り詰めなくてもいいんじゃない?」
「自分のことは自分でできる、が前提だけどさ、お互い健康だったら私の地元で暮らせばいいじゃん。一部屋くらい貸してあげるよ~」
なんてぼんやりした話をしています。
もちろん、仕事やその他の話もしますが、どうしても将来の話題になってしまうのはこの年代ならではといったところでしょうか。30代にとっての老後はまださほど現実味がありませんでしたが、自分の親世代の健康が危うくなってきた今、とたんにリアリティが出てきたような気がします。
甥っ子や姪っ子という存在
この時の会話で考えさせられたのが親戚の存在です。
「将来兄弟が亡くなって私が残ったら、甥や姪の世話になることになっちゃう。そうならないようにしたいけど、もしものことを考えると今のうちにあの子たちにできることをしてあげたいの。必要なら学費とかも出してあげたいし」
甥や姪のいない私にはこの発想はありませんでしたが、確かにそうですよね。
別に「将来世話になりたいから今のうちに恩を売っておこう」というのではなく、万が一世話になるようなことがあれば申し訳ないから、できるうちにできることを、と考えるのはひとつの愛情だなあと感じました。
従兄弟の死で考えたこと
先日、従兄弟が亡くなりました。
本人の意思で親戚はもちろん、叔父や叔母(亡くなった従兄弟の両親)にすら、病を患っていることは明かされておらず、危篤状態になってから初めて知らされたとのこと。
亡くなった従兄弟の子供たちが成人していたことが救いだ、と叔母は言っていましたが、それでもまだ50代。早すぎる死にショックを覚えました。
私の実家は親戚づきあいが殆どなく、この従兄弟とも実は幼少の頃に数回しか会ったことがありません。他の親戚も似たようなもので、どこに誰がいるのかとか連絡先やそれぞれの近況など、親は一応把握しているようですが、私はあまり知りません。
別に仲が悪いとか、揉め事があったというわけではありませんが、単にべったり付き合わない家系なのでしょう。今回の訃報も「後日談」として入ってきただけでした。
家族から又聞きの情報で、遠くない場所に住んでいるにも関わらず葬式にすら行けなかったことを考えると、さすがにここまで希薄な付き合いでいいのかと考えてしまいました。
が、そこで先日の友人の話を思い出したのです。
少々ドライすぎるにしても特に問題を抱えているわけではないので、この親戚づきあいは我が家系のスタイルとも言えます。恐らく、私の両親が亡くなった時点でこの関係はさらに薄まるでしょう。なのに、今から急に付き合いを密にしたりすれば、将来、従兄弟の子らは私に何かあった場合無視できなくなるかもしれません。
これまで私は何もしてこなかったのに、自分だけ世話になるのは正直辛い。
そう考えると、これまでのスタイルをそのまま継承していくほうがいいのではないか、と思い直しました。
まあ考えすぎと言えばそうなのですが、家族のあり方はこうでなければいけない、なんていう正解がないので、余計に難しいですね。
まだまだ先のことで、その前にやりたいことは山ほどありますが、現在の理想としては極力誰かに寄りかかることなく、そして世話にならざるを得ない場合は相当の対価をきちんと支払えるよう、自立した状態で人生を終えたいと考えています。
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