ソンクランの準備と服装。ソンクラン参戦記。
先日ソンクラン参戦のスタイルが間違っていた、と書きました。
事前にバンコクの友人にきちんと聞いておけばよかったのですが、自己判断で準備したためにいらぬ荷物を持っていく羽目に。
うーん、余計なモノは持ちたくないのに、不覚でした。
というわけでこの失敗を踏まえてソンクラン初心者が陥りがちな間違い、そして正しい参戦方法や注意点についてまとめてみます。
ソンクランとは
そもそも、タイのお正月ソンクランとは何でしょう。
参考 ソンクラーン(バンコク)(タイ国政府観光庁)
もともとソンクラーンには仏像や仏塔へ、さらに家族の年長者などの手に水を掛けてお清めをするという伝統的な風習があり、近年はそれが転じて街の往来で通行人どうしが水を掛けあって楽しむ「水掛け祭り」として知られるようになりました。
道行く人に水鉄砲で、ホースで、バケツで水をぶっかけても無礼講でお咎めナシ、という不思議なお正月。もともとの厳かな風習が熱狂的な祭りに変貌してからも相当長い歴史があるようです。
ソンクランにあわせてタイ入りする日本の著名人も多いそうで、今年は堀江貴文さんも参戦されていました。
さて、実際にこの時期にバンコク入りしてみてわかったのですが、ここはソンクラン会場じゃないから、とか、ホテル移動中で荷物いっぱい持ってるから、とか、カメラ壊れたらどうすんの?とか、そんな事情は全然関係ナシ。全く考慮してくれない。どこのエリアにも水鉄砲を構えた子供たちやビールとバケツを並べた大人たちが潜んでいるのです。いやいや、私は参加しないから!なんて言う隙もなくどこからともなく水が降ってきます。
怖い。
ちなみに2019年のスケジュールは以下の通り。
- 2019/4/13(土)~15(月)
ソンクラン会場へ行く正しい服装
「濡れるし日焼けもするだろうから水着の上にラッシュガード着て、カンガを腰巻きすれば完璧だな」
と踏んでいました。が、友人に
「できるだけ布面積を小さくしないと、濡れた布が体に張り付くと乾くまで寒いよ」
と教えられたので急遽変更。
セパレートの水着の上に薄いTシャツ+ギョサンという超軽装でカオサンとシーロムの会場に挑みましたがこれが正解。
暑い時期なんだから水かけられても歩いてたら乾くだろう、なんて思っていたけれど、実際は乾く暇はありません。ずーっと水かけられてる。トゥクトゥク乗ってる間も沿道からバケツでホースで掛けられる。
確かに、布面積が多かったら風邪引いちゃうところでした。
女性は布面積が少なくて肌に張り付かない、かつ裸っぽくないタンキニを用意するのが一番いいと思います。
が、布面積が少ない+延々と水を浴びるので、日焼けはどうにも防げませんでした。顔はメイクをしていたので多少マシでしたが、首の後ろとかギョサン焼けはしっかり。うーん、これは強力なウォータープルーフ日焼け止めを使う以外は防ぎようがないかもしれません。あの人混みでは傘もさせないしね。
その他、財布代わりの防水ポーチや水鉄砲などのソンクラングッズは現地でいくらでも売っているのでわざわざ日本で準備していく必要はありません。が、普通のカメラを持ち込むと故障の可能性大なので、写真を撮りたい場合はダイビングで使うような防水タイプのカメラ、または防水カメラカバーを準備する必要があります。
これだけのためにカメラ買うのはちょっとな~、という場合はレンタルを利用するという方法もありますね。ちなみに私はソンクラン会場に自前のカメラを持参する勇気はありません。
ソンクランの正しい楽しみ方
カオサンでキャッキャしている時はまだ楽しかったけど、トゥクトゥクでずぶ濡れになり、風を受けて体が冷え、シーロム会場の芋洗いのごとき人混みの中で上空に設けられたアーケードからの放水で再びずぶ濡れになる頃にはもはや苦行としか思えなくなりました。こ、来なきゃよかった…。
ホテルに戻ってシャワーを浴びたらちょっと生き返ったので夜は再び街に出かけましたが、やはりここでも水掛け合戦。夜の水掛け、ただただ寒いです。
もうこりごりだ!
よって、翌日は水掛ポイントを迂回しつつ大人しく過ごしました。
ソンクラン初体験の感想としては、1回やれば十分、かな。
いや、今度参加するんだったらカオサンに宿とって手ぶらで出かけて宿近くでちょっとだけ参加してすぐにシャワーを浴びられる状態にする、のがベストかも。
40過ぎて裸同然の軽装で地下鉄とか乗ってるのはなんかシュールで面白かったけど、あの格好のまま電車移動したり、お金や貴重品をビニールに入れて持ち歩いたりする行為は私には少々面倒でした。あと、人混みも苦手だし。
汚れた水、白い粉。ソンクランの注意点
なんていいつつもそれなりにはしゃいだ初ソンクランでしたが、楽しいことばかりではないので注意も必要です。
毎年ソンクランの時期は濡れた地面で車がスリップしたり飲酒運転が増加したりすることで死傷者が多数出ているそう。シーロムの会場では本当に身動きが取れないほどの人混みだったので、将棋倒しが起こらないかという恐怖感すら覚えました。もちろん、観光客もどっと押し寄せるので防犯面でもいつも以上に気を引き締める必要があります。
さらに、衛生面も要注意。
ソンクランで浴びる水は飲料水などのキレイな水ではないので目や口に入ると体調を崩す恐れもあります。実際、私の友人はソンクラン後胃腸炎になり寝込んでしまいました。
また、ソンクランでは水を掛けるだけじゃなくてベビーパウダーにミントを入れて水で練ったものを顔に塗りつける、というよくわからない風習もあるので肌の弱い人は要注意。友人は
「この粉、美肌効果あるらしいよ」
なんて言ってましたが、多分、ない。というか、粉を練っている水もキレイなものではないし粉自体の成分も不明なので白い粉で顔がカピカピになってしまったアトピー持ちの私はビクビクしてしまいました。
この白い粉、何か意味があるのかと調べてみたのですが歴史的な背景はないようで単にミントを使うことで「清涼剤」として導入されたのが始まりのようです。
(※一応この「白い粉塗り」は公的には禁止されているそうです。シーロムでは没収されていましたが、現状はそんなに厳しく規制されているわけではありません)
ソンクラン、二度とごめんだ!
楽しい楽しいソンクラン。
服が汚れたままの状態で長時間過ごしたり、人混みに揉まれるのが苦手な私には不向きな祭りであるとわかりました。当日はもう二度とごめんだ!と思いましたが、もしもまたこの時期にタイにいることがあったら…多分行っちゃうんだろうな。
ほら、あれですよ。踊らにゃソンソン、ってやつ。祭りは見るだけより参加するほうが楽しいもんね。ただし、短時間に限る。
自分の笑顔が保てる限界の時間もわかったことだし、2回目からはもっと上手に踊れることでしょう。
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Comment
乗り継ぎのターミナルと時期で次はタイかなと思ってましたw
タイは好きだけどソンクランは避けて行きたいです。暑いのは耐えれますが、冷たいのは無理です。
カワさん
おお、この情報から推測されるとはさすが!
ソンクラン、一瞬だけなら楽しい遊びだと思うんですけどね…一瞬だけなら…。氷水は勘弁してほしいです。