ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図

2年ほど前に話題になっていた「ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図」を遅ればせながら読みました。
2025年、私たちはどんなふうに働いているだろうか?ロンドン・ビジネススクールを中心とした、「働き方コンソーシアム」による、
世界規模の研究が生々しく描き出す2025年に働く人の日常。「漫然と迎える未来」には孤独で貧困な人生が待ち受け、「主体的に築く未来」には自由で創造的な人生がある。どちらの人生になるかは、〈ワーク・シフト〉できるか否かにかかっている。
2025年。
もうすぐそこまで来ていると感じられる「未来」です。
下流民か、自由民か。地球規模で人生は二極分化する
私はその頃まだ50代。「働く」ということを卒業している年齢ではありません。というか、私たちの世代は70過ぎたら年金だけで生活なんてわけにはいかず、体が動く限り、そして仕事がある限りは働き続けることになるでしょう。なんて考えていると昭和に生まれて日本がイケイケどんどんだった頃も見ている自分にとって、時代が変わったことを認識するのは案外難しい。
私のように特別なスキルを持っていない「凡人」が、何の手も打たずに目先の収入だけを考えた生活を続けていれば、本書で表現されているような「孤独で貧困な人生」になることは避けられないでしょう。
私は基本的に1人が好きなので「孤独」にはめっぽう強いと自負しています。でも「貧困」には弱い。貧しい生活はしたくないがために、ついつい目先のことを考えて動いてしまいそうになります。今まさに人生を再構築しようともがいている最中ですが、元々何もできない人間がどれだけ主体的に動いたところで「自由で創造的な人生」なんて手に入るわけがない、なんて悲観的になったりもします。
でも、だからと言って動かないということもできない。「やらなかった後悔」はしたくないからです。
望まない選択肢にきっぱりノーと言う
チャレンジは時にリスクとなり得ます。しかし「みんながしている普通の生き方」をするだけで「普通の生活」が手に入る時代はもう過ぎていて、しかも一般的な生活イコール自分の幸せではないということに気づいてしまったらもう手に負えない。リスクを負ってでも動かざるを得ないんです。
結局本書の内容は次の一文に集約されている気が。
自分がどういう人間なのか、人生でなにを大切にしたいのかをはっきり意識し、自分の前にある選択肢とそれぞれの道を選んだ場合に持っている結果について、深く理解しなくてはならない。そのためには、自分が望まない選択肢にきっぱりノーと言う姿勢か必要だ。
普通はそうだから、みんながしているから、40過ぎたから、女性だから、なんていうエクスキューズに逃げ込まないで自分自身の選択で人生を切り開いていく。
ああ、なんて恐ろしい!
でも、これができないと自分の望む人生は手に入らないことも事実。日本に生まれ育ったことはとても幸運なことだと思うし、いつ銃弾が飛んでくるかもわからず怖くて一歩も外に出れない地域で暮らす人のことを考えればもの凄く贅沢を言っているのはわかっているけれど、私の人生は誰かのそれとは切り離して考えるべきでもあって。
なんて、どんどん混沌としていきます。
以前選択肢過多に関する記事でも書いたように、情報を得れば得るほど雑音も同時に拾ってしまい、何が自分の本心なのかがわからなくなる時もあります。けれど少なくとも今の状況を作り出したのは誰でもなく私自身。そして、きっと、間違ってはいないと思いたい。
この人生も既に折り返し。これからどんな風にシフトしていけるかわからないけれど、できるだけ悔いのない選択をしたいものです。
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