仕事ができない人とは一緒に働きたくない。

公開日: : 最終更新日:2019/06/13 生き方と考え方




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リクエストされたレトロ喫茶でケーキをつつきながら、近況報告を聞く。

内定が出た企業の社風に強い拒否反応を示していた彼女も、今や立派な社会人となりました。

朝礼での社訓唱和が熱くて怖い。

就職相談に乗っていたおばさんとしてはうれしい限りですが、社会人2年生らしい問題も悩みも抱えているようです。

仕事ができない人とは一緒に働きたくない

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同期入社の男性陣がなぜか全員ラガーマンだったとか、体育会系男子は筋力強いがメンタル繊細とか、非会社員の私には新鮮な話がいろいろ聞けて大変勉強になりました。

しかし、同僚に対して発せられた

「仕事ができない人とは一緒に働きたくない」

なる手厳しい意見には、なんだかハラハラドキドキ、もどかしい。というのも、状況を聞く限りその「できない君」ができない理由は能力如何ではなく、おそらくコミュニケーション力にあると感じたから。加えて、彼は本来優秀な人なのではないかと思えたから。

コミュニケーション下手な上に、優秀であるがゆえのプライドが邪魔して、わからないことをわからないと言えない。できないと周りに悟られたくなくて、隠そうとしておかしなことになってしまう。そんな負のループに陥っているのではないかと推測するのです。

職場に馴染めない、先輩にうまく教えが請えない、質問できない。普通の人が普通にできているちょっとしたやりとりができないせいで焦って余計に空回るできない君の姿がありありと目に浮かぶ。コミュニケーション下手の大先輩としては、あーそれしんどいヤツだよね、と勝手にシンパシーを感じてしまう。

人づてに聞いた話から想像したに過ぎないなので、実際は違うかもしれないけど、多分大きくは外れていない。そして、コミュニケーション能力のなさイコール仕事のできなさと言われたら、それも一理あるんだけど、なんかもったいない。

最低限のコミュニケーションスキル

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本来はできるであろうできない君、何かのきっかけでぱかっと扉が開いて気持ちがラクになったなら、本来の優秀さを発揮できそうなのになあ。その辺を上手くくすぐってくれる先輩とかいたらいいのにね。と率直な感想を述べると

「何かアドバイスをしてプライドを傷つけて辞められたり、もっと深刻なことになるのが怖いから、誰も踏み込めないんです」

との返答。

労働人口減少につき高度成長期並みの人手不足となっている今、就職戦線は20代若手の完全なる「売り手市場」で、企業側も採用に必死。さらにはせっかく確保した若者を逃してはならぬとそれはそれは手厚い対応をされているのでしょう。だからこそ迂闊なことは言えないし、触れない、みたいなことが起こるのかと。これまた、なにやらもどかしい話ではあります。ありえないすれ違いや誤解が頻発してなかなかくっつかない少女漫画くらいのもどかしさ。

でも、アレだ。今いる場所でダメだったとしても、それで全てが終わるわけじゃなし。人と関わるのが苦手でもできる仕事なんていくらでもあるのだから、いよいよダメなら環境変えてもいいし、少し休んでもいいし、どうにでもなるからそう焦るな、と言いたい。ホラ、おばさん見てごらんよ、コミュニケーション下手な上に優秀でもないけれど、50年近く愉快に生きてるんだから、大丈夫よ?

そりゃもちろん、挨拶とか、返事とか、必要最低限のコミュニケーションはできたほうがいい。華麗な人たらし力は天分のものだけど、社会生活を営むための最低限のそれならば、後付けでどうにでもなるような気がします。別に歌舞伎町でトップ取ろうってわけじゃないんだし、まだ若いんだし。

ほぼ空想の中の人物でしかないできない君に対して熱く語るなどもはや意味不明の行為ではありますが、言いたいことはひとつだけ。

がんばれ。全国のコミュニケーション下手たちよ。

 




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Comment

  1. あき より:

    「何かアドバイスをしてプライドを傷つけて辞められたり、もっと深刻なことになるのが怖いから、誰も踏み込めないんです」
    これ、わかります。
    新卒2・3年目の人にメールで「これはこうです」とアドバイス含めて事務的に返答したら、その人の上司から部長に「アイツ(私)のメールに傷ついている」とメールがありました。
    そのメール内容をプリントアウトした書類をちょうど私が見てしまいまして。
    私はこの件に関してお咎め(?)どころか口頭注意や耳に入る事すらなし。
    新人大事にしなきゃで直接育ててる上司的には甘やかしたくなるんだろうね。
    私の耳に入らないのなら、部長的には問題のない範囲と判断したのかな。

    この1件以来、直接物申すと問題になりそうな人には、その人の上役を必ず通すようにしました。

    最低限のコミュニケーション能力と一般的な気遣い力。
    (階段の片側にしか設置されていない手摺側を妊婦に譲らなず階段を昇ってきた30代の健康な人…しかも妊婦の方が先に階段降りていて、妊婦が階段の途中で手摺のない方に移動した…)
    この2つさえ備わっていれば、後は社会に出てからなんとかなると思ってます。

    • crispy-life より:

      あきさん

      なるほど、実際にそういうことがあるのですね。誰しも人を傷つけたくはないけれど、どんな言動によって傷つくのか、その原因は多様すぎて万人に応用可能な正解はなし。ましてや、言い方とかメールの雰囲気が、とか言われたらそれはもう受け手側の判断でしかなくコントロール不可能。ホラ、先輩方もこんなに気遣っているんだよ??と、上司のちょっとした物言いに傷ついてしまう若者に伝えたい、もどかしい。

      でも、気の合う人や仲良しさんばかりじゃないから会社って面白いとも思うのです。社内や仕事絡みじゃない限り気の合わない人と接する機会ってないし、あまりにも方向性の違う人と関わるのは、仲良しこよしサークルでぬくぬくしているだけよりも刺激がある。だからこそ、もうちょっと踏ん張って欲しいなと、全国のできない君に勝手にエールを送りたくなるのです。

      いずれにせよ、コミュニケーション能力は大事ですね。と、自戒を込めて(汗

  2. meme より:

    あきさんとcrispy-lifeさんの会話から思ったことですが…。

    コミュニケーション能力というと「伝える側」のスキルとして語られることがほとんどですが、「受け取る側」のスキルというのも大事だよね、と思います。
    必要以上に傷つかない。言われた言葉を勝手に拡大解釈しないで素直に受け取る。
    伝える側のスキルが鍛えられるものならば、受け取る側だって訓練可能なんじゃないかと思うんですよ…。
    「傷ついた!」ってのを錦の御旗にするクセって、長い目で見ると本人にとって大損でしかないですよね。誰もが腫れ物に触るように接してくれるというのは、その場ではラクチンですけど、そのうち見離されて(腫れ物としてさえも)接してもらえなくなる。プライベートならいざしらず、ビジネスの場なら「めんどくさいヤツ認定」されて、まず、そうなるでしょう。
    公共の場では「みずから勝手に傷つかないこと」って、周囲のためじゃなく、自分のためにもかなり大事なスキルだと思います。新人とか若手とか呼んでもらえる特権階級のうちに、本人が気づいたり周囲が導いたりできると良いなあ…と思います。
    「伝える側」は必要以上に傷つけない(あきさんが書かれた「事務的な返答」は、そういう意味で、とても真っ当だと思いました)。「受け取る側」も必要以上に傷つかない(傷つくのと反省するのはまったく違う話ですよね?)。
    社会性ってそういうことなんじゃないかな…。

    すみません、割り込んでしまって。とても共感できる話題だったのです(この間、職場に新人が配属されたばっかりなので)。

    • crispy-life より:

      memeさん

      そうなんです。対話の主導権を握るのは聞き手側だったり、質問力や傾聴力の大切さだったり。受け手側ができることってとても多いのだから、訓練が必要ですよね。相手の言動や行動を深読みして傷ついてしまうことって誰しもあると思うけど、落ち着いて考えてみれば原因は自分の勝手な解釈にあることも多くて。で、そんな自分の考え癖に気がつくと、解決することっていろいろあるんですよね。

      >新人とか若手とか呼んでもらえる特権階級のうちに、本人が気づいたり周囲が導いたりできると良いなあ…と思います。

      ある程度の失敗は許される、いや、できなくて当然の時期なんだから、できる風を装おうとせず、今のうちにガンガンやらかして欲しいですね。それこそ、若手のメリットだから。

      それにしても、memeさんもあきさんも、そしてきっと他の方も日々コミュニケーションに試行錯誤されているのだな、と考えると、なんだか励みになりました。ありがとうございます!

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