着ていない服がたくさんあるという幸せ。
ちょっとふわっとマイルドにしておいたほうが好都合、ではあるよね。「大人のおしゃれDo!&Don’t ババア上等! 余計なルールの捨て方」だったかでも
「この頃のルーズなシルエットがきている流れは我々世代には助かる」
的なネタがあったような気がするけど、体の線がバシッと見えるようなタイトな服は私もやはり敬遠してしまいます。
シャツやカットソーしかり、デニムしかり、以前はどちらかというとそういう細身のシルエットばかりを好んでいたけれど、最近はねえ。
黒とのつきあいを真剣に考える
同じくしばらく遠ざかっていたのが黒のアイテム。
一時はナチュラル方向へ大きく舵を切ろうと迷走し、無謀なチャレンジを図ったので余計その傾向が強かったのだけど、黒との付き合い方を見直したのは事実です。
関連 コーディネイトにグレーを使いたくなってきた、その理由。
でもやっぱり、まだあるんだよなあ、黒の服。
例えばこれ。
好きなんだけどイマイチうまく使いこなせなくてクローゼットの肥やしになりがちだったトップス。襟や袖のパーツがかなりでコラディブで可愛らしさもあるんだけれど、黒ということもあり、レース風のデザインはラブリーではなくグランジ臭プンプン。
デニムを合わせてまさに、というスタイルにしてもよし、白のアンクルパンツあたりを持って来ればちゃっかり上品な印象にも化ける、そんな一枚。が、なんとなく後回しになりがちな位置につけていて、主力選手としては活躍しないまま、数年が過ぎておりました。
好きなんだけどね。
ここ数年間続けている手持ちアイテムフル活用キャンペーンの一環で、このトップスとも真剣に向き合ってみたところ、手が出なかった原因は私の体型にあると知る。
体型、というか、形状。首がね、すらりとしていないものだから、こういう襟元が高めのものってちょっと不安になるのですよ。埋もれてしまうのではないかと。
いくら頑張っても今日明日で首を長くすることはできないので、ここは印象操作で乗り切るべし。と、髪をすっきりまとめ、ボタンを少し開け、袖の長いカーディガンで肩を隠し、と普通の対策を施したところ、使えることが判明。
なんだよ、結局これも好きとかいいながら使い方を真剣に考えてなかっただけじゃないか。怠慢だ、怠慢。
着ていない服がたくさんあるという幸せ。
とにかくお買い物が大好きで、買ったっきり紙袋に入ったまま開けてもない洋服がクローゼットにたくさん詰まってるの、アハ!みたいなノリにこの上ない幸せを感じる人であれば着ない服がたくさんあるのは震えるほどの喜びでしょうが、私はそういうタイプではない。いや、大体買い物自体が好きではない。
関連 欲しいものがないわけじゃない、我慢しているわけでもない。
いやいや着てない服があるのが幸せなんて人なんていないでしょと思われるかもしれませんが、結構いるのではないかと。私のまわりでも、タグを切っていない洋服があることを誇らしげに語る人はいるもの。で、心底うれしそうにしているもの。
豊かさを取り違えてそうなっているのなら問題だけれど、ただただ服が好きで、たくさん欲しくて、結果として余剰在庫が出ている状態をきちんと楽しめているのならそれでいいと思う。どんな状態が心地いいかなんて人それぞれだし、自分が稼いだお金を好きなように使う権利が誰にでもあるし、親しい友人はみんな同じ考えです、とかむしろ気持ち悪いし。
最近本当に服を買わなくなってしまったので、そもそもファッションに興味がなくなってきてるんじゃないか説も浮上しておるわけですが、こうしてコーディネイトについて真剣に考えている時点で服なんてなんでもいいのだ人間は中身だろ、ああ?みたいな割り切りもできていないことが伺える。
中途半端ですね。
中途半端なままでこの先も過ごすのか、はたまたおしゃれとか美容あたりからはスッパリ手を引き硬派に生きていくのかはまだわかりません。多分一生どっちつかずでうやむやなまま、の気はする。
関連記事
-
新機能を求めて買い物しない。
スマホなし生活はギリギリ回避したものの、二代目iPodはすでに発注済みでした。 スマー
-
大人のジュエリーは年齢を強調するアイテム論。
By: Roderick Eime[/caption] おしゃれな人の旅支度、という見出しが
-
夏のスカートコーディネイト、旅のお供の優秀アイテム。
By: Jane Rahman[/caption] 本日は久しぶりにスカートで外出です。
-
ミニマリストの部屋着(夏編)
以前たまたま見たブログで 「私はパジャマを15着持っていますが、女性なら平均的な数だと
-
秋ファッション、おばさんも出したいところは出せばいい。
週末、出かけようとして突然の気温低下に悩む。 なんだなんだ、急に寒くなっちゃって、寂し
-
今日捨てたもの 1/24 無理して使うこともない。
By: Anina Abola [/caption] 今月は自宅にいることが少なかったの
-
私を幸せにしてくれるブランドのちから。
モノに依存しない生き方、ねえ。 そこまで達観できたらいいなあと思うし物欲と煩悩にまみれ
-
無印は買うな、の本当のところ。
By: Timothy Vollmer[/caption] 若かりし頃勤めていた会社での出来
-
旅の荷物、便利な小細工と必需品。
雑誌やサイトで 「女性の海外旅行の必需品は?」 などというお題でいろんなグッズを