年を取るほど幸せになるという話。

公開日: : 生き方と考え方, 読書

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年を取っても偉くも賢くもなれないと言い放った舌の根が乾かぬうちにアレですが。

40代半ば、最年長である場面が増えていく。

最近あちこちで目にする「ある程度の年齢に達してからの方が、幸せを感じやすい説」は事実のような気がしています。

身近にサンプルもいます。

年を取るほど幸せになるという話

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その説とはこういうもの。

【人生100年時代の生き方】「今が一番幸せ」|歳を取るほど幸せになる「百寿者の多幸感」とは(サライ.jp)

“認知機能も身体機能も、年をとれば必ず若いころよりもデータは悪くなります。(中略)ところが日常の生活では、老人の方が若者よりも成績がよかったり、機能が低いのに生活に適応していたり、幸福感が高かったりすることが往々にしてあります。”

これは経済状況や人間関係などに恵まれている人のみならず、側から見るとあまり幸せそうではないと思われるご老人にも同じことが言えるそうな。

「幸せそうではない」ってのも相当大きなお世話という感じではありますが、要するに、世間や他人のものさしと当人の感じる幸福感は比例しない、経済的な豊かさとか家族との同居など、外から見てもわかりやすい要因は幸せ云々とはあまり関係ない。ということなのでしょうね。

頭や体が思うように動かなくなってきて、活動に制限が出てくる。気軽にホイホイ外出もできなくなるだろうし、若い頃ほど盛んな社交も行われない。人は老いに対して寂しい、悲しい、惨めといったイメージをつい持ってしまいがちだけれど、実は当の本人はしっかり幸せを感じている。

幸せ度が高くなるには
(1)達成感
(2)受け入れ=今の自分を受け入れていること
(3)希望
の3つがポイントだと指摘する。

面白いもんだなあと思うし、実際そうかもね、とも思う。高齢者と呼ばれる年齢になった今が、一番幸せ。これは、私の母もよく口にするセリフだから。

ささやか過ぎる平凡な人生は退屈か。

特別贅沢でも華やかでもない生活ですが、幸せならよかったよかった、と娘はホッとするのであります。ビバ加齢。

人生で一番辛い時期はいつか

東京大仏

人生の中で最も人気者となれるのはやはり、赤子から幼少期にかけてでしょうか。見た目も言動も何もかもが愛らしさに満ち溢れている頃の人気を上回れる時期は、きっとない。が、その年齢の子らは無邪気にキャッキャと楽しんではいるものの、しみじみと幸せを噛みしめるような高度な感情はまだ持ち合わせていないだろうし、あったとしても、言語化は無理。よって、老人に実施したような「幸せ感調査」を実施して単純比較するのは難しいでしょう。

幼少期を排除すれば、人生の終盤戦が最も幸せな時期になるのでしょうか。若さはキラキラ眩しいけれど、青春時代は若さゆえのややこしさ満載だし、20歳やそこらで幸せなんて実感できない気もするし。

おばさん権を行使せよ。

では、人生の中で一番辛い時期、最も幸せを感じにくい年代はいつ頃なのか。

「幸せはUカーブを描く」という(『実践ポジティブ心理学 幸せのサイエンス』から)。
50代前半が谷底で、それから幸福度はぐんぐん上昇するというのだ。

そう、40代から幸福度は下降し、50代前半が底値という結果があるそうですよ奥さん。なんでも、この年代の多くの人は忙しい子育てが終わり、がむしゃらにやってきた仕事も成長期を過ぎピークを迎え、落ち着いていくその一方で、いろいろもやもやしちゃうそうですよ奥さん。

なんだなんだ。年を取るほど幸せになるとかいうから、ずっと右肩上がりなのかと思ったら、途中で一旦落とされるのか。そしてこの先数年でまさに底を迎えるかもしれないのか。

じゃあその先はぐいっと上がっていくだけなんだね、と考えれば悪い気はしないですね。ほら、ものは考えようって言うし。

女性が一人で生きていくのは大変、という勘違い。

私の場合はずっと一人暮らしでこれといった大きな変化もさしたる苦労もなく、今までも今もまあまあ愉快に暮らせている。それでもなお、底を打った後にビバ加齢の恩恵を受けられるのでしょうか。だとすれば、そりゃまた楽しみな話ですね。

 




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