美への執着、失くしたくないもの。
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最終更新日:2018/05/08
健康と美容
運動をしないので筋肉痛になる機会などない。そう思っていたけれど、前回筋肉痛になったのはなんと、花見の日であった。
いつもと違う体勢で酒を飲むだけで筋肉痛になるとは、ああ運動不足ここに極まれり。
しかし久しぶりに真っ当な「運動」にて筋肉痛を引き起こしてみたならば、案外心地よく感じたのでした。
100年ぶりの有酸素運動で汗を流す
先月は4週間だけフラダンスに挑戦しておりました。
運動は嫌いだけれど踊るのは好きなので、ダンスで体を動かすのはいい方法だと確信してのフラダンス。それは果たして大正解だったのですが、どうせならもうちょっと激しめに、じんわり汗をかく程度に踊りたくて、今月から方向転換しました。
今回選択したのは初心者向けではあるけれど、それなりに激しそうなダンス的トレーニング。分類するならばエアロビクスになるのでしょうか。
先月体験したフラダンスのメンバー層から予測するにこちらも高齢者向けだろうし、そうそう難しいことはやらないであろう。などと考えていたのですが、これがなかなかどうして。簡単なステップに合わせて移動しつつ手足を動かすだけの単純なものなのに、開始5分で既に汗だく。
あれ、おかしくない?私なんでいきなりこんな汗かいてんの?とハラハラしながら周りを見渡してみればみなさん汗だくで、一気に芽生える親近感。ついていけないほど激しくも難しくもないけれど、気持ちよく汗が出る絶妙な運動量だなあとインストラクター氏の手腕に感心したのでした。
美への執着、失いたくないもの
感心したのは手腕だけでなく、その筋肉の美しさも。おそらく私より少し年上だと思われるインストラクター女性の腕周りの筋肉の美しさに実に惚れ惚れしました。きちんと体を動かしている人はいくつになってもこんなにキレイなスタイルを維持できるのか、とたるみきった体を汗だくにしつつ考える。
あの年齢であの筋肉を維持するにはきっと並大抵のトレーニング量では足りないだろうし、食事制限とか、もしかするとプロテイン的なものも使っているのかもしれないけれど、いずれにしても長年の努力で培ってきたもののはず。ここまでのスタイルを一度手にしたらそうやすやすと手放せないだろうな。
「執着」なんてあまりお近づきになりたくはない言葉だけれど、それでも手放したくない、失いたくないものがあるのはなかなか悪くない。
いや、インストラクター氏は別に美に執着しているわけではなく、ただただエクササイズが楽しくて続けた結果があのパーフェクトボディーなのかもしれないし、好きでやっていることが実を結ぶ、が理想的だとは思う。
しかしもしも私が彼女なら、日々うっとりと鏡を見つめて「ずっと守りたいこの筋肉…。」などとつぶやくだろうなと。執着しまくるだろうなと。
今の私には守りたい筋肉はどこを探しても見当たらず、つぶやくこともできず、切ない。
彼女ほどとは言わないけれど、うっすらと、本当にうっすらほんのりでいいから、腕や肩周りに筋があれば、今はこんなにもたるんでいる私だって幾分溌剌と見えるのではと想像するのですが、どうでしょう。そこのところ、どうなんでしょう。
とにかく、結構楽しかったので今月はこのエクササイズを続けます。でも、欲を言えばもうちょいダンス方向に寄りたいなあ。これは舞踊ではなく運動、エクササイズなのだとわかっていながら止められないリズムへの執着をいかにして手懐けるべきなのか。などという邪念にまみれているからこそ筋肉とは縁遠く、これっぽっちのことで筋肉痛になっちゃうんだろうね。
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