毎日の暮らしに、楽しみがないから。
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最終更新日:2018/02/28
やりたいことほしいもの, 生き方と考え方
先日、ちょっとした打ち上げ的な機会を作っていただきまして。
編集さんとはもちろん打ち合わせ等で何度もお会いしていたのだけれど、お世話になったデザイナーさんやイラストレーターさんとはこれまで直接お会いしたことがなかったのです。
改めてご挨拶できてよかったし、何よりみなさんとお話できて単純に楽しかった。
とつぜんFall in Loveの衝撃
さて「晩酌帖飲み」が開かれた日は、平昌オリンピックの真っ最中。
スポーツはプレイにも観戦にも酷く疎いわたくしではありますが、開催中それなりに状況チェックはしておりました。フュギュアとかもリアルタイムで見てたけど、もうね、ああいうの心臓に悪い。ドキドキしてまともに見てらんない。なんて、にわかもにわかのくせに突然感情移入する自分が嘘くさすぎて呆れます。
で、初めましてのご挨拶も早々に、シンプルながらも味わいのあるデザインをして下さったチコルズ・山田さんの
「私、最近で言うところの『スケオタ』ってヤツなんです」
発言に俄然興味が湧いた私。
食いつきポイントはスケートという競技に関してではなく、そこに情熱を注ぐようになったきっかけのほう。もともとスポーツ好きだったのかしら、と聞いてみれば全然そんなことはなく、むしろスポーツ全般苦手で、いずれの競技観戦経験もそれほどはないと言う。
「じゃあ、アレですか。テレビで見てて、ある日とつぜんズキューン!ってきちゃったとか」
「まあ、そうですね」
まさかの一目惚れ!なんというとつぜんFall in Love、見つめ合えばSweet Emotion。そうか、そういうこともあるのか、とめちゃくちゃうらやましくなってしまったのでした。
ある日の出会いがきっかけで一気にハマって、以降は海外遠征にまで出かけるようになったという怒涛の展開になぜかジェラシー。いいな、いいな、私も一目惚れしたい。などと、相変わらずの憧れを口にしてしまうのでした。
生活に楽しみがないから
ああ、憧れの一目惚れ。それを実際に体験した人が、今、ここにいる。思いがけず目の前に現れた研究対象(失礼)が何気なく口にした
「私、生活周りにあんまり楽しみがないから」
という言葉は、やたらとリアリティがある。
「お酒にしてもすごく弱くてすぐ酔っ払っちゃうから、楽しむところまで行かなくて」
満面の笑みを浮かべてそう語る山田さんを、凝視。
日常の中にある小さなあれこれに喜びを感じられるのは幸せだし、お手軽なお得感がある。
しかし日常生活の小さなお楽しみがないからこその衝撃的な一目惚れなのだとしたら、むしろ日々の喜びでお楽しみを小出ししてしまっている状態なのだとしたら。
だとしたら、毎夜ちまちま晩酌で満足している場合ではないのではなかろうか。さらに酒に弱くてすぐ酔っ払う、という点では私とて完全一致なのだから、立派な酒飲みの面々の楽しさと比較したならば、私は酒の楽しみのたの字すら実は知らないのではなかろうか。
そう強く感じるのは、さらに肝心なアドバイスが聞けたであろう後半の会話内容をすでにあまり思い出せないからであります。せっかくの探求機会だったのに、もったいない。もったいななすぎる。我ながら、心の底からどうかしてると思います。
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