あまりにもマイペースな人。
「Hi,crispy do u remember me?」
週末の夜に届いた短いメール。
仕事のやり取りすらもメッセージアプリになりつつある今日この頃、プライベートなメッセージがメールアドレスに届くのは珍しいこと。
はて、どちらさまでしたっけ?
チャイナガールと池袋
メールの主は、チャイナガールK嬢。2年前、バンコクのゲストハウスで知り合った大学生です。
関連 バンコク女性一人旅。ナナ駅近くのゲストハウスに滞在する。
懐かしい。
40代にして初ゲストハウスにチャレンジしたバンコクの旅。自分の子供くらいの年齢の女の子と遊ぶという妙な流れになったのもまた旅のアクシデントってところかしらね、などと考えたものでした。
果たして冒頭のメールは東京旅行にやってきたK嬢からのお誘いメールだったのです。
ダメ人間っぷりが露呈するようでお恥ずかしい限りですが、こういう時ちょっと緊張する私。緊張というか、身構える。
何しろ極度の恥ずかしがり屋さんかつコミニュケーション不全体質ゆえ、さほど親しくない人物のお誘いにOKOKすぐ行くわ、と気軽に応じることができないのです。
関連 私なら行かない。
あれ「さほど親しくない」とか、なんかものすごく酷いこと言ってますか。
気軽に誘いに応じられない人
もちろん付き合いの長さだけが関係性の深さに繋がるものではない。けれど、旅先で出会ってビールなぞ飲みながら自己紹介に毛の生えた世間話をしただけで「ウチら一生親友な」みたいなコメントを添えた記念写真をFacebookにUPしてタグ付けしあうリア充大学生のような積極性を全く持ち合わせていないものだからドキドキハラハラさあ大変、という話です。
いや、世の中にそんな青春があるのかどうか知りませんが、イメージとして。
しかしとにかく会う時間はある。こうしてわざわざ連絡してくれたことは単純にうれしいし、自分の母親より年上の中年女に律儀に連絡を入れてくるその可愛らしさには応えたい。
ここは適当にやり過ごてはイカン。ダメな大人のわたくしですが彼女との再会を果たすべく、意を決して池袋へと向かったのでした。
しかしこういう時、何が困るって会話が続かなかったりあまり盛り上がらなかったりお互い妙に気を使って疲れたりすること。ハタチそこそこの女の子相手に緊張するのもおかしな話ではあるけれど、ハタチそこそこの女の子相手だからこその緊張ってのもある、と思いませんか、おじさんおばさん。
などと見知らぬ誰かに助けを求める思いで西武のヴィトン前で待ち合わせ。無事に東京初上陸のチャイナガールをピックアップしました。
あまりにもマイペースな人
お久しぶり、の挨拶もそこそこに、さてどうしましょ。
「今からどうする?買い物したいでしょ、デパートでも見る?」
「ううん、今日はゆっくり話そうと思って誘ったんだもん、ショッピングはいいよ」
そんなかわいらしいセリフを発した2秒後にドラッグストアに吸い込まれ爆買いを開始するK嬢。ボイスチャットを駆使しながら友人たちのリクエストをリアルタイムで捌く彼女の傍ですっかり通訳兼アシスタントと化す私。
そして、ああそうだったと思い出す。この娘、超マイペースだったわと。
自分のやりたいことを自分のやりたいようにやり、好きなように振舞う。その分相手の行動を制限したりもしないし、気を使いすぎることも使わせすぎることもなく、あまりにも自然にいる。
気が利かない、気を使えないことを強く自覚しているがゆえにあれこれ考えすぎて勝手に気疲れしてしまう私には、こうしてマイペースに動いてくれる人物との時間は返ってラクなのでした。
バンコクでは金髪だった彼女は髪を黒く染めお堅い仕事についており、それなりに楽しい社会人生活を送っているとのこと。私はあれから白髪が増えたりあちこちたるんだりはしたけれど、相変わらず悪くない日々を過ごしているよと伝えてガリガリ。
次はまた別の国で会おうよ。もし実現したら3ヶ国目だね、そういうのもちょっと面白いよね、なんてキャッキャいいつつまたガリガリ。
そうそう、晩ご飯はもんじゃにしたのですよ、寿司とかてんぷらよりも面白いかと思ってね。観光客向けではない普通の店だったこともあり、おこげをガリガリ、なかなか好評でよかったです。
異国で出会った異国の友と同じ目線で東京の街を歩けば、なんだか自分までまだ旅の途中の気分になる。
ああ、そろそろどこかへ行きたいな。
ところでその日の夜、帰宅して彼女のSNSをチェックしてみると
「彼女は2年ぶりに再会した東京の家族!」
というコメントと共に、仲良く微笑むツーショット写真がしっかりUPされておりました。あれ、なんかリア充大学生っぽい。
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そもそもの所有物が少ないので以前よりマシになったとはいえ、相変わらず旅の準備は苦手です。
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Comment
こんにちは。
何だかいい感じです。上手く言えないんですが。
クリスピーさんの緊張も、面はゆさもリラックスも、我がことのように感じて。
世代的にも近いし、いつも勝手に親近感を感じています。
自分のやりたいことを自分のやりたいようにやり、好きなように振舞う。その分相手の行動を制限したりもしないし、気を使いすぎることも使わせすぎることもなく、あまりにも自然にいる
のくだりに、またしみじみしたり。
クリスピーさんのブログは、酒のつまみのことが書いてあっても、なぜか旅が連想されます。
piさん
コメントありがとうございます。
40過ぎのいい大人が何をもじもじしてるんだと罵倒されるかと思いきや、親近感なんて嬉しいお言葉をいただき恐縮しきりです。
酒とつまみ、旅、文章あたりが今生における私のメイン業務なのかも、などとぼんやり考えております。
今後ともお付き合いよろしくお願いいたします!!