おしゃれコンプレックスの正体。

By: ParisSharing
自分のファッションセンスがずっとコンプレックスになっている。
そう話す友人がいます。
が、彼女は傍目にはおしゃれさん。トンチンカンなコーディネイトをすることもなく、むやみやたらとトレンドに流されることもなく、ブランドや素材に関する知識もあり、いつも自分のキャラクターや体型にあった服を上手に着こなしている印象があります。
それでも本人は謙遜でもなんでもなく自分はおしゃれ下手なのだ、と思い込んでいる模様。
一体、何故なんでしょうか。
コンプレックスって何だ?

By: John
ところで改めて「コンプレックス」なる言葉の意味を調べてみました。
精神分析で使われる概念。無意識のなかに抑圧され,凝固し,そのために意識された精神生活に影響を与え,ときに強い感動を誘発する観念の複合体をいう。(コトバンク)
….す、すみません、ちょっとよくわかりません。
どうやら「コンプレックス」そのものは本来「感情複合」と訳される精神医学用語。それが日本では何故か劣等感を表す言葉としてすっかり定着してしまったのが現実のようです。
理解するのがやや難しいコンプレックスの概念をコンプレックスの一種である「劣等感(inferiority complex)」として考えるとたちまち日本人の腑に落ちた、と。
なんかイヤですね、お国柄でしょうか。
ちょっと遠回りしましたが、ここでは日本的にコンプレックス=劣等感として話を進めます。
ダメ出しばかりの毎日では辛すぎる

By: Steve Snodgrass
おそらく人間であれば誰しもが少なからず何らかのコンプレックスを持っていると考えられます。
しかし、この感情はいかにして生み出されるのでしょうか。
例えば、背が低いことを気にしている男性がいる、としましょう。
彼は学生の頃に周りの友達から子供特有の悪気ない、けれど残酷な無邪気さでチビ、なんてあだ名で呼ばれたり、バカにされたりなんて苦い思い出を持っているかもしれません。けれど、大人になってからは背が低くて困ることもましてや嘲笑されるような場面もほぼないはず。
よって、子供の頃は重大な事案であった身長問題も、社会に出れば大した事ではなかったのだな、とわかる…となればよいのですが、なかなかそうはいかない。
別に周りに何も言われずとも、誰も気にしていなくても、自分が気になって気になって仕方ない。そればかりか、きっとみんな自分のことをバカにしているに違いない、なんて思い込んでしまうことすらあったりして。
確かに、毎日毎日誰かにコンプレックスを刺激するようなダメだしをされ続けるとなれば精神的ダメージは大きすぎます。が、まあ通常そんなことはない。それでも、たった一人だけ、年がら年中バカバカバーカと罵声を浴びせてくる人物がいる。
それは、自分自身ですね。
誰にも指摘されたことがない「問題」とも呼べないような些細な事柄を勝手に自分の弱点だと思い込み、日夜それについて考えてみたりする。
世の中に存在するさほど重要ではない劣等コンプレックスは、結局自分自身が作り上げているに過ぎないのかもしれません。
コンプレックスゆえに、服が増えていく

By: Maegan Tintari
さて、前出の友人の話。
彼女は別にファッションについてものすごく深刻に悩んでいるわけではないですが、決して納得はしていないと言います。周りの誰もが彼女のセンスに疑問を抱いていないというのに、本人だけがコンプレックスを持ち続けている。
もしかするとこんなケースはたくさんあるのかもしれないな、と。
ファッションは時にマナーの一部であったり、人と差をつけるためのツールであったり、ともすれば異性の気をひくための小道具にも成り得るけれど、いくら「モテコーデ」やら「愛されワンピ」でキメたところで、そしてそれが他者に絶賛されたところで、結局のところ自分自身が納得できないなら意味がない。ましてや、服をとにかくたくさん持っていれば一件落着!とは全然いかないわけで。
参考 洋服が好きな人ほど妙なコーディネイトに陥ってしまう悲劇。
もうこれ以上増やしたくないと思っているのに服を買ってしまう、たくさん持っているのに今すぐ着たい服がない。だからまた新しいものを買いに走って以下ループ。そんな状態に陥っている場合は、
「(思い込みの)おしゃれコンプレックスから抜け出したい=服を買わなきゃ!」
なんて公式が頭の中に潜んでいるのかもしれません。
となると、解決策は
- 思い込みのコンプレックスから自分を解放する
- おしゃれ=衣装持ち 以外の公式を採用する
などが考えられそう。
結局ファッションなんて人と比べて優劣を争うものではなく、自分が何を着たいか、どうありたいかがわかればそれでいいのですから。
いやいや、私は自分がこうありたい、なんて意見はないの。周りに褒められることこそが生きがい!と心から言い切れるならばいいけれど、結局いつかは自分のために選択すべきであると気付く日が来るのではないでしょうか。服だって、仕事だって、住まいだって、何だってね。
あらゆるコンプレックスの正体は理屈として頭でわかっていてもなかなか手放せないもの。ならば、いつまでもうじうじと抱え込んでいないで劣等感を埋める作業をしながら日々を生きていくしかありません。
私もコンプレックスは人並み以上にあるほうだと自負していますが、昔から気になり続けているのは
「人として浅い」
ことでしょうか。
うわぁ、酷い。まさかの人格全否定。
話がとっ散らかってだんだん回収しきれなくなってきたのでこの続きはまた次回。
やれやれ、毎回こう話が長いのもどうにかしたいところですね。
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