知りたすぎる癖のせいで、毎日忙しくて仕方ない。

公開日: : 最終更新日:2016/11/17 生き方と考え方

tsukiji150910

引っ越してからというもの忙しくて仕方ありません。

何が忙しいかって、街散策。

越して来るまで全く来たことのないエリアというわけではないのですが、改めて住んでみるとたまに遊びに来るのとでは街との関係性がガラリと変わるなあと実感中。

理想の住まいを手放すのは少々惜しい気もしていましたが、現時点では引越しは正解、と言えるでしょう。

引越しを決めた理由

以前の住まいはかなり自分の理想に合致する物件でした。が、残念ながら新居はといえば好み度合いとしては2ランクほど劣ります。部屋は広くなったし南向きで日当たりはいいし、ベランダは使い勝手がいいし、大きな収納もあるので「部屋」自体のクオリティは上がったけれど「物件」としては以前の住まいのほうがよかったなあと未だに思うのです。

もちろん事前に内見して決めた引越しなのでこれは入居前からわかっていたこと。じゃあなぜわざわざ好みの部屋からやや劣る部屋への転居を決めたのかと考えれば答えはひとつ、「街」でした。

以前住んでいた辺りは買い物や交通など生活にはとても便利だったし静かでいいところだったけれど、2年間探索を続けても手応えがありませんでした。手応えってなんだよって話ですが、行きつけの店がたったの1軒もできなかったのは私と街との関係性がよく表れている事象だと感じます。

おーい、飲み屋の話か。

いや、もちろんそれだけではないのだけれど、ここを離れたくないな、もっと住んでいたいな、と感じる理由が物件のよさ以外に見当たらなかったのが散策フェチとしては少々寂しかったのです。

理想の部屋よりご近所感

koukyo_sanpo_13

そんなわけで現在は新規開拓に忙しい日々を送っています。

と言ってもご存知の通り平日は基本的に自炊生活であることは変わりないので街はともかく店開拓作業は主に週末に行っているのですが、街を隅々まで知りたすぎて気になる場所が多くて練り歩きすぎ、そして気になる店もあれこれあって昼からハシゴ酒上等状態。なかなか多忙なのです(バカ)。

そうそう、私の求めているご近所ってこういう感じなんだよなあと大好きな酒場が近所にたくさんあった頃のことを思い出したり。やっぱり家は家だけにあらず、なんだな。

関連 理想の暮らしと住まい、家はどこまでが家なのか。

私の場合は悲しくも酒場を重要視する傾向にありますが、人によってはこれが公園だったりカフェだったり雑貨屋さんだったりするので理想のご近所像は人それぞれ違ってくるでしょう。

やはり自分にとって何が大切なのかがわかっているって大事なことだ。

大事な要素への屈折した感情

自分は一体何があれば、どんな状況であれば上機嫌でいられるのか。これはここ数年考え続けているテーマであります。

関連 機嫌よく過ごす方法、リストアップで逆算する。

寒いのも雨も苦手だけれど天気は自分でコントロールできないので仕方ないとして、他の部分は選択可能。理想的な物件よりもご近所や街をぐるっとひっくるめた広い意味での「家」のほうが私にとっては意義あるものなのかもしれないなあと感じるわけです。もちろん理想的な物件が好みの街にあるのがベストだし、流れ流れてそういう場所へ辿り着いたらいよいよ定住したいと思うかもしれないけれど。

ミニマリストの持たない暮らし

そしてこちらも長年抱え続けてきた「自分が大切だと考えている要素に関する屈折した感情」に関しても少しだけ答えが見えてきた気がしています。また面倒な話になだれ込みそうなのでこちらはまた後日。

しかしなんだ、ご近所探索って本当に楽しいですね。ああ忙しい忙しい。

 




関連記事

逃げよ、生きよ。孤独は怖いか、苦しいか。

内向的な人間には参考になる部分が多いと思う。 こんなコメントを添えて知人が紹介していた

記事を読む

エールフランスラウンジ

キラキラしてない、普通の人生。

サロンなるものに参加したことが無いから中身知らないし、全部が全部そうじゃないのだろうけど。

記事を読む

生ラディッシュ

食べることが楽しみ、は虚しいか。

By: Ken Hawkins[/caption] 先日SNSにポストされる写真の傾向に関す

記事を読む

重たい仕事とカタルシス。

重ための仕事には朝一で取り組んだ方が段取り良く片付くであろうという先延ばし、もとい建設的な戦

記事を読む

40代、親戚づきあいについて改めて考えた。

少々辛気臭い記事になりますが。 先日友人と話していて気がつきました。 「私たち、

記事を読む

なりたい自分と、現実の自分とのギャップ。

写真を撮るのが好きです。 多くの玄人はだしが存在するこの業界(?)、たいした機材も技

記事を読む

黄色いパンツ、選ばなかったもうひとつの道。

Another Day of Sun. 初めて聞いた時からこの曲が好きすぎてたまらなか

記事を読む

キャパシティの小さい人間が持てるモノの数。

By: Bob[/caption] capacityという単語。日本で多用されるようになった

記事を読む

新年の目標はまだ立てないが筋肉。

新年といえば、目標設定ですね。 わたくし相当な皮算用マニアなもので、今年はあれをやろう

記事を読む

短所はこの際おいといて、もう長所に注力する。

近所のスーパーの店長(だと勝手に思っている)が苦手です。 店長は30代半ば。時にはカウ

記事を読む

Comment

  1. cocue-cocue より:

    こんばんは。

    どこまでを自分のテリトリーと位置付けるのか、深いテーマですね。

    引っ越すとしばらくは必需品かどうかは別としてのライフライン構築に、あちこち探索して回りますよね。私は郊外から都心方面に移ったとき、食材購入のインフラが全く異なり、買い物スタンスの抜本的な転換を迫られました。移る前にはピンときていませんでしたが、転換に至るまでは散々歩き回ったものです。

    全ての要素で旧居を上回れば理想でしょうが、そうは問屋が卸しませんよね…私も振り返ると、満足度はおおむね向上したものの、交通アクセスが便利なのにある種難あり、といったところで暮らしています。

    家の外と中、居心地と利便性、いろんな要因が時には相反するのが悩ましいな、と拝読しながらうなずいておりました。

    楽しい行きつけ先が見つかりますように!

    • crispy-life より:

      cocue-cocueさん

      >食材購入のインフラが全く異なり、買い物スタンスの抜本的な転換を迫られました。

      これ、すごくわかります!今回の引越しは距離的にはさほど離れたエリアではないのですが、街によって買い物事情がかなり変わるなあと改めて実感しております。利便性という意味では使える路線が増えたり役所が近くなったりといいことのほうが多いのですが、家自体はやや不便ですかね。

      と言っても私の場合は持ち家ではないこともありどうしても物件よりも街の好みを重視してしまうのかもしれません。建物は私にはどうにもできないけれど、自分で工夫できる範囲のことはなるだけ快適にしていこうと思います。

cocue-cocue へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

50代一人暮らしの1ヶ月の支出。老後に備え、いかにして小さく暮らすか。

現役世代のゴールがちらりちらりと見えてきた50代。友人知人と

腰痛改善に向けて始めたこと2つ。

今年こそは腰痛改善に取り組むぞ!と宣言して早1ヶ月が経過。や

ご近所感覚の酒場を求めて。韓国ソウル一人旅で食べたもの・その2

韓国・ソウル食記録の続きです。1人で飲むなら、定食で。韓国・

やりたいことリスト’24「ちゃかし倒してゲームする」

毎年恒例の儀式・その2「やりたいことリスト」のお時間がやって

2023年、買ってよかったものベスト3。

1年間の買い物を振り返る恒例行事、今年もいってみましょう。

→もっと見る

PAGE TOP ↑