これが最後の仕事になると思います。
早朝いつものカフェに行くと、さすがに営業時間短縮とのことで、閉まっていた。
仕方ないので別の店で作業をしていると、いつものカフェの常連らが同じくこちらの店に流れてきているらしく、あっという間に馴染みの顔ぶれが勢ぞろいし、おはようございます、と思う。無論、思うだけ。言わない。
ここ数日は打ち合わせの場を持つにしても、サクサク進められなくなっていて、ええと以前お約束したこの日なんですけど、御社は現在どのように?いえ、私はオンラインでも対応できますがいかがいたしましょうか。みたいな謎の探り合い、譲り合い(?)が起こっている。
今日も1件割と重要なアポが入っていて、とはいえ先方の意向もあることだし、わざわざ出向いてもらわずとも、と思ったのだけれど、行きますとおっしゃるので、向かい合わずに距離を取りつつ、話した。
これが最後の仕事になると思います。
今日が平凡な今日ならば、あの橋のそばの桜ご覧になりました?少し葉が出てきていますけど、まだまだ見頃ですよね。とか、日中はあたたかいですけど朝晩は冷えますなあ、みたいなどうでもいい話がつかみの役割を担ったのだろうけど、今日明日で色々な準備をしなければいけませんね、みたいな話にどうしてもなってしまう。
以前からのお約束とはいえ、大変な時にお越しいただいてすみません、というと
「きっとこれが、最後の仕事になると思います」
と返ってくる。最後、ってのはやや言い過ぎなんだけど、完全リモートで業務が成り立つ相手の仕事を考えれば、しばらくはこうして人と会って話すこともなくなるだろうから、まあ対面での最後の打ち合わせ、となるか。
次にお会いするときは、もっと気軽にお話したいですね、どうかその時までお元気で。お見送りしながら、全然晴れやかさのない仕事納めみたいだなと思う。
いや、私にとってはある意味「仕事納め」ではある。通常モードにはしばらく戻らないクライアントが多く、しばし休業となりそうだからだ。
零細個人事業主としては困った状況ではあるのだけれど、まあ仕方ないので、事態が落ち着くまでは普段できない雑務に没頭しつつ、今後の身の振り方を考えることとする。
突如降って湧いた、空白の期間。普通に考えて危機的状況ではあるし、不安がないわけではないけれど、なぜだか案外いい時間が過ごせそうな予感がしている。根拠はない。
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