50代で起業、異業種への転身。

公開日: : 最終更新日:2017/03/30 これからの働きかた, 生き方と考え方

chiyoda_sanpo_8

そういえば、あの人は今どうしているのだろう。

ふとそんなことが頭を過って名前を検索してみれば近況がすぐわかる、そんな時代です。

さほど密ではないなりに普段からやり取りしている友人知人であればSNSのタイムラインに日々の様子が流れてくるのはもはや日常だけれど、そうでなくても現在の状況を知ることができるとは、便利なような怖いような。

いえね、10年ほど前に仕事でお世話になった年上の女性のことを突然思い出し、検索してみたんですよ。



あの人の「今」を知る

By: raneko

なんだかふとKさんのことが気にかかりGoogle先生に聞いてみて驚く。

Kさんは50代にして全くの異業種で起業していたのです。

Kさんは私がフリーになってすぐの頃に仕事でお世話になった方で、私にとって初めての大型案件のクライアント先担当者。たまたま私の仕事内容が掲載されていた雑誌を見たKさんから声をかけていただき、以降しばらくの間某社でKさんが取り仕切る部署のお手伝いをさせていただいたのでした。

関連 盛らない生き方。

この仕事、良くも悪くも今も本当に印象に残っていて。

まだ実績も何もない状態だった私がまさかこんな大企業と直で取引ができるなんて!とそれはそれは嬉しく、依頼内容も自分がまさにやりたかったこと。この仕事は経験としても実績としても後々大きなものになるぞ、と意気込んだものです。

が、その分プレッシャーも大きかった。

受注した金額も大きかったので、相手側の期待値や要求も半端なく、特に私に直接依頼をしたKさんからの突き上げはものすごいものがありました。

いや、今考えれば別にすごくはなかったのかもしれません。けれどそれまで自分がやっていた仕事とは手法もスピードもまるで違う業界に飛び込んでかなり混乱してしまったというか。

憧れの存在、怖い人

ブランドの象徴的存在であったKさんは聡明で優秀、さらには美人でおしゃれともう絵に描いたような完璧な人で、ああ世の中にはこんな人がいるのだなと自分とのあまりの違いにため息をつきながらも密かに憧れていました。

同時に、めちゃくちゃ怖かった。

優秀な分仕事に厳しかったKさんは社外の人間である私にも容赦なく、期待していた成果が上げられないと激しく叱責されることもしばしば。ずっと男社会で生きてきた私は男性の中で喧々諤々やるのには慣れっこだったけれど、年上の女性と仕事をする経験がなかったこともあり、違いに戸惑うばかり。男性のそれとはまた違う女性社会の厳しさのようなものを知ったのでした。

クライアントでありながら年齢的にもキャリア的にも上司のような存在のKさんに鍛えられながら数ヶ月間が経過した契約満了時。その会社が本国の経済状況悪化の煽りを受けて日本国内の業務を一時的に縮小することが決定したと伝えられ、契約更新には至りませんでした。

もちろん更新にならなかった理由はそれだけではなく、私の力不足でもあったのですが。

ギャラはよかったけれど、その分拘束も激しくストレスが少なくはなかった案件。残念なような、ホッとしたような、なんとも言えない気持ちになったことを覚えています。当時は勉強になった反面、自分の不甲斐なさにイライラしたり落ち込んだりもしましたが、今となってはすっかり懐かしい思い出。

時は過ぎたんだなあ。

50代で起業、異業種への転身

spain

検索してみたのは、あの部署はまだKさんが担当されているのかしら?と考えたからでもあったのですが、まさかそんなことになっていたとは。

詳しくは書けませんが、例えていうならば誰もが知っているラグジュアリーブランドのMDとして長年活躍していた女性が寿司職人になっていた、というくらいの転身。全く違うけどこれ、我ながら秀逸な例えです。それくらいの方向転換です。

えええなんでそんなことに??と、一瞬驚きはしたのだけれど、あのKさんなら可能だな、とも。

私が知っているKさんは業界の最先端で華麗に活躍する女性だったけれど、それ以前はフリーで活動していたと聞いた記憶もあるし、今選んだ仕事も職種は違えど彼女のやりたいこと、実現したいこと、興味関心の分野としては同じライン上にあったのでしょう。確かに突拍子もない転身に見えて、筋はきっちりと通っている。

関連 ひとつの道を極めるべし。仕事を複数持つのは非効率か。

10年前に既にかなりのポジションを確立していたKさんだから、そのまま定年まで勤め上げれば安泰だったはずなのに、10代、20代から修行してその道を極める人が多いであろう職人の世界に50代から飛び込むとはなんとも天晴れ。

やるなあ、というか、ヤラレタ、という気になりました。

こういうのは誰にでもできることではないし、彼女の聡明さとか好奇心旺盛な資質があってこそではありますが、彼女のチャレンジを知ってなんだかやけに嬉しい。

短い期間だったけれど、彼女から仕事との向き合い方のようなものを含め多くのことを教わったのだから、これは大事にせねばと改めて思ったのでした。

ミニマリストの持たない暮らし

そして、いつか彼女の寿司屋(じゃないけど)に行ってみたいなとも。いや、でも会うのちょっと恥ずかしいかな。その華麗な転身にまつわるエピソードを聞いてみたい気持ちはあるのだけど、うーん、悩む。

 




関連記事

By: fotologic

自分で仕事を作る方法、副業、複業、週末起業。

By: markus spiske[/caption] それなりの規模のきちんとした企業にお

記事を読む

cebu-driver_2

行き方を他人に委ねて生きている。

一人でタクシーに乗るのがあまり好きではないので極力使わない派なのですが、行き先によってはそう

記事を読む

By: ilovebutter

大人のジュエリーは年齢を強調するアイテム論。

By: Roderick Eime[/caption] おしゃれな人の旅支度、という見出しが

記事を読む

nerima22

逃げよ、生きよ。孤独は怖いか、苦しいか。

内向的な人間には参考になる部分が多いと思う。 こんなコメントを添えて知人が紹介していた

記事を読む

osaka_shinsekai_1

大人がざわつく理由。

西側の友人から返ってきたメッセージに添えられた、割れた瓶やグラスが床に散乱する写真を見て、背

記事を読む

By: frankieleon

働き盛りの40代、仕事のストレス要因は。

By: frankieleon[/caption] 最近仕事でものすごくストレスが溜まってい

記事を読む

140802lg

方向性の違いによる別れ、最後まで思い続ける尊さについて。

平日の昼下がり。待ち合わせた銀座のカフェに現れるなり 「安室ちゃん行ってきたー、最後に

記事を読む

door.min

40代の働き方、ないないづくしのメリットを活かす。

今更何をぬかすかという感じですが、2017年も後半戦に入って久しいですね。 2017年

記事を読む

140827lg.min

美魔女より難易度の高い妖怪に関する考察。

何年経っても全然変わらない人がたまにいます。そういう人たちは同窓会に出席するたびに 「

記事を読む

ny_dt_30

今では全く共感できないSATC。

懐かしのドラマ「SEX and the CITY」がプライムに来ていたので思わず全話見直して

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

nt_airport
海外一人旅 社交性のない人が英語を使う機会は多くない。

先日英語学習についてのご質問をいただきましたが、その後もちまち

ピーマンとちくわのしょうゆ炒め
ピーマンとちくわのしょうゆ炒め、ブラウンえのきの梅和え献立。

ちくわ。久しぶりに登場しました。 こういうものって、たま

エールフランスラウンジ
キラキラしてない、普通の人生。

サロンなるものに参加したことが無いから中身知らないし、全部が全

きつね丼
休肝日ごはん きつね丼、たま豆腐献立。

冷奴に、油揚げ。かように大豆製品だらけなのには訳がありまして、

抹茶ガトーショコラ
40代、初めての家計簿に感心。

あと、お金のやりくりができないので困っています。お給料だけでは

→もっと見る

PAGE TOP ↑