世知辛い世の中を作っているのは誰だ。

公開日: : 生き方と考え方

こう見えて今なお若い男性によくナンパされます。

関連 あらかわ遊園と蝉取り。

男子以外には同年代の女子とか犬とか猫にも比較的好評の模様です。

これは奴らが純粋なフリをしつつ自分にとって都合のいい相手を本能的にかぎ分ける能力を持っていることが原因だと推測するのですが、あちらも甘やかしてくれる人間を思う存分にカモってこちらも目尻を下げて楽しく弄ばれているわけなので両者の利害は一致しているといったところでしょうか。犬かわいいよ犬。

が、相手が人間となると少々気を使うわけで。




鬼車掌と電車ごっこ

先日も某デパートの階段で一人座り込んで菓子を貪る男子と目が合いお約束の名前申告と手指を駆使したぎこちない年齢提示からスタートし、なぜか側にあったベルトタイプパーテーションを用いた電車ごっこになだれ込んでしまいました。彼はごっご遊びスタート直後に即集中モードに入ってしまい

「扉閉まりまーす、はい、早く乗って!こっち」
「もう、次は降りて!で、また乗って!」

などと腰痛持ちには最も過酷な中腰姿勢での移動を100回くらい強要される始末。かわいい顔して鬼車掌。額に汗しながら乗降車を繰り返しつつお連れが全然戻ってこないけどさては迷子なのではと疑い始めたその時、若くて可愛らしいお母さまが登場。無事鬼列車は終着駅に辿り着けたのでした。

「きゃーすみません、買い物中に遊んでもらっちゃって」
「いえいえ、こちらこそ。かわいいですね(鬼だけど)」

なんて和やかに挨拶をしてお別れしましたが、今の時代あんまり気軽に誘いに応じちゃいけなかったのかしらなんてふと思ったり。

中年女性が幼児に声をかける事案

つい先日も子供の安全を守るためにマンション内での挨拶を禁止するとかなんとかいうニュースがありましたが。

参考 「知らない人にあいさつ」って危険なの?(産経ニュース)

「知らない人にあいさつされたら逃げるように教えているので、あいさつしないように決めて」-。神戸市のマンションで、小学生の保護者が提案し、マンション内のあいさつが禁止になったという地元紙への投書がネット上で賛否を呼んでいる。

私は酒癖と性格が悪い以外は至って善良な都民だけれどそんなこと初見では分かりっこない。近頃の傾向を鑑みるにあの場面でお母さんに

「怪しい中年女性に息子が声をかけられた」

などと通報されて「声かけ事案」とされる可能性はなくはない。もちろんやましいことは何もないので話をすればわかってもらえるだろうけど、まあこちらも決していい気はしないでしょう。そして早合点したお母さんを責める気持ちには到底ならないだろうなとも思うのです。

だってねえ、実際に恐ろしい事件は多いし、かと言って四六時中紐でくくりつけておくわけにもいかないし、それでも子供を全力で守らねばならないし。世の中にほんの一部しか存在しないであろう心無い人間を避けるために家族以外とは口を聞くな、他人は全員悪人と思え、なんて教えなければならないなんて随分悲しいお話だけど、それくらい神経質になってしまう気持ちは子供のいない私にだって痛いほどわかります。

あれ、だったらやっぱり小さい子が一人でいるのが心配だからって気軽に相手しちゃいけないってことになるのかな。ただでさえ大変なお父さんお母さんに妙な不安材料を与えることになるのかな。ううむ。

世知辛い世の中を構成するものは何だ

なんて考え始めたら理屈捏ね回し癖の強い人間は一歩も外に出れなくなってしまうし、実際には40代女性が都内で3歳男児に声を掛ける事案が発生、とはならなかったので単なる想像上のお話ではあります。

想像ついでにもし私が風呂にも入らず顔も洗わず異臭を漂わせ頭髪を逆立て右手に大根、左手にモンチッチ、破れかぶれの真っ赤なベルベットのコートの下はエグいハイレグ水着とかいう出で立ちだったとすればまた話は違っていただろうかなどと頓珍漢な妄想まで繰り広げてしまった。

まあその時点で鬼車掌が警戒するかもしれないけど、中身は全く同じ酒癖と性格が悪いだけの善良な中年女であっても他者に与える印象はまるで違ってくる。すなわち最低限の身だしなみは見知らぬ人へのやさしさでもあるのかね。

なんの話だ。
またもや着地点を見失っている気配が漂ってきたけれどとにかく。

子供に声かけることにすら気を使わなきゃいけないなんてやれやれ世知辛い世の中だねえ、などという毒にも薬にもならない感想を垂れ流して生きて行くのはラクだけど、自分だって実は世知辛いらしい「世の中」の構成員。私一人の行動なんて宇宙対比ミジンコくらいの影響力しかないけれどミジンコはミジンコなりにベストを尽くすべきなのだ。

誤解されて責められたら全力でごめんなさいするとして、ぽつねんと一人でいたり泣いてたりして気になる子供を見かけたらやっぱり声をかけようか、と、ミジンコは思うのでありました。

 






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