セブ島のホテル暮らしで実践する持たない生活。

公開日: : 最終更新日:2019/06/12 ミニマルライフ

先日は約1年ぶりに一回り年上のお友達Tさんと再会しました。

Tさんは私が以前フィリピンに滞在している頃に知り合った日本人女性。
大手企業で管理職として長年勤められた後に退職、第2の人生は海外ボランティアに参加したいと考え、フィリピンに滞在して英語を学んでおられます。

とても明るく朗らかでオープンなTさんはいつもどこへいっても誰とでもすぐに仲良くなれてしまう人。フィリピンでもいろんな国籍、いろんな年代の友人たちと毎日を楽しんでいるとのこと。

コミュニケーション能力に難アリの私とでもこうして長らく連絡を取り続けて仲良くして下さるお姉さん的存在なのです。

そんなTさんが現在はセブシティにできた新しいレジデンスにお住まいだと聞いたので早速訪ねてみることにしました。

セブ島長期滞在者用レジデンス

Tさんのお住まいは新しくできたホテルの一室。
通常はホテルとして営業しているのですが、月間契約なら15,000PHPで滞在できるそう。2015年4月時点のレートで考えると月40,000円ちょい、日割りにして1,300円程度なのでホテル滞在としては割安と言えますね。

こちらのレジデンス、新しくてとても綺麗だしインテリアのセンスもシンプルで落ち着けます。Tさんのお部屋は7階のベランダがあるお部屋。風通しも見晴らしもよく、東京だったらワンルームでも家賃10万はしそうな感じ。1F部分はカフェやレストランも入っていてコンビニも近く生活はとても便利、外国人滞在者が多く入居しているのも頷けます。

さて、こちらにはキッチンつきの部屋もあるそうですが、Tさんのお部屋は一般のホテル仕様でキッチンはナシ。当然、外食か中食になってしまうわけですが、これがなかなか厳しいのです。

前回も書きましたが、フィリピン料理は日本人の口に合わないわけではないものの、とにかく味付けが濃くオイリー、しかも野菜をあまり使わないので長期滞在となると結構キツい。特に糖尿病予備軍と診断されているTさんが毎日フィリピン料理で過ごすのはかなり危険です。

なければないでなんとかなる

「ふふふ、私ね、この部屋でお料理してるのよ」

TさんはおもむろにiPadの中にある自炊写真コレクションを見せてくれました。
そこには野菜がたっぷり入った味噌汁、魚の煮物、野菜入りビーフン、カレーなど、日本人には嬉しい野菜類をふんだんに使った料理の数々が。

Tさんは現在、これひとつで料理をしているとのこと。

 

電気鍋、というのでしょうか。お湯を沸かすだけじゃなくて、中に食材を入れて簡単な調理ができる電気ケトルのようなもの。現地で購入したとのことなのでこれと全く同型ではないですが。

「これがあればラーメンだけじゃなくて、結構何でもできるのよ。野菜を蒸せれば、なんとかなるしね」

ご飯は近所の食堂で1食分10ペソ(約27円)程度で買えるのでテイクアウトして、おかずは日々自作しているそう。ちなみに朝ごはんはコーヒーとパンに大好物のパパイヤを添えることが多いのだとか。

なければないでなんとかする。
うーん、さすがです。

離れて暮らしているほうがうまくいく関係もある

Tさんがフィリピンで暮らしているのは第2の人生を楽しむため、が最大の目的ではあるものの、実は娘さんと一緒に暮らしたくないからでもある、と教えてくれました。

50代の若さでご主人を亡くされてからは独身の娘さんと2人で一緒に暮らしていたそうなのですが、典型的な「片付けられない」性質の娘さんと常に衝突する生活に疲れてしまったと言います。何度も出て行って欲しい、と言いそうになったけれどご主人の闘病生活を長く支えてくれた娘さんに残酷な言葉を投げかけることができず、それならば自分が出て行こうと決めた、とのこと。

「元気なうちは海外で暮らして、その後は帰国してどうするか考えるわ。一緒にいたらお互いいらいらするけれど、離れていたらなんとなくうまくいくしね」

一時帰国する度にごみ屋敷と化したご自宅を片付けなければならないけれど、それでも一緒に暮らすよりはずっとうまくいっている、とTさんは笑います。
確かに一緒に暮らすだけが家族じゃないし、離れていたほうがお互いを思いやれるのならばその選択もひとつの正解。かなり思い切った選択ではありますが、Tさんの決断によって母娘間の関係が良好になったのは確実のようです。

モノを持たずに身軽に暮らす

「次回帰国したらあと300冊くらい残っている本と本棚を処分してこようと思って。だって、ずっと海外で暮らしていて全然読まないんだもの」

いやいや、セブ島に来てまさか「持たない暮らし談義」をすることになるとは思いませんでした。

私もそうだったように、海外移住がきっかけで物質的に身軽になりたいと考え始める人はかなり多いのかもしれません。

※2016.8 追記
関連 セブ島長期滞在におすすめ キッチンつきアパートメントホテル。

 




関連記事

肉体疲労児の栄養補給とクローゼットの停滞。

めずらしく、体がだるい。 都民の60人に1人がアレみたいなニュースもあったし、周りも

記事を読む

3月1ヶ月で捨てたものリストと買ったもの ’16

By: けんたま/KENTAMA[/caption] 昨日に引き続き月初のまとめを。

記事を読む

2017年 買ってよかったものベスト3。

年が明けたので去年の買い物を振り返ってみましょうか。 関連 2015年、買ってよかった

記事を読む

早く乾くと少なくてすむ。速乾性って結構大事。

By: Adam Selwood[/caption] 先日新調したタオルの話。 参考 フェイス

記事を読む

今日捨てたもの 11/13 白×黒の定番コーディネイト。

また少し洋服を減らすモードに入っています。 そもそも我が家には収納というものが皆無なので、スッ

記事を読む

ミニマリストの部屋着(夏編)

以前たまたま見たブログで 「私はパジャマを15着持っていますが、女性なら平均的な数だと

記事を読む

身軽で簡素でモノがなくても、人生は十分複雑だから。

By: tanakawho[/caption] どうにもこうにも「比較検討」という作業が苦手

記事を読む

持つストレス、持たないストレス、おこだわり。

分厚い参考書類のおかげで自分にはやや重く、そして多すぎた感のある今回の旅の荷物。その重量に疲

記事を読む

今日捨てたもの 望みを叶える方法はひとつじゃない。

By: Steve Larkin[/caption] 最近はめっきり音楽CDのデータ化に勤しんで

記事を読む

Dr.Martens チェルシーブーツ

手持ちの服を活かす買い物方法を改めて。

先日新しい靴を購入したので新たな冬のコーディネイトにあれこれチャレンジできて楽しいです。

記事を読む

Comment

  1. まもいちまま より:

    はじめまして、来年より子供をセブ現地校へ入学させる予定のまもいちままと申します。滞在先を探しているところこちらのサイトを拝見いたしました。お知り合いのTさんがお住いのマンスリーレンタルができるホテルがどちらのホテルなのか教えていただくことはできないでしょうか。

    • crispy-life より:

      まもいちままさん

      コメントいただきありがとうございます。

      記事のホテルはTsai HotelというLahugエリアのホテルです。が、もう4年も前の話なので、現在も同条件にて利用できるかは不明です。お手数ですが直接ホテルにお問い合わせいただければと思います。

      また、本記事にもリンクを入れている別記事に記載したアリシアにも留学中の学生さんが多く滞在されていましたよ。

      セブ島長期滞在におすすめ キッチンつきアパートメントホテル。

      これも3年前の情報なので現状についてはわかりかねますが、よろしければ参考になさってください。実り多い留学生活となりますよう、お祈りしております。

      • まもいちまま より:

        お返事くださりありがとうございます!

        日本での情報収集は先人者様方のブログや記事が一番の収集源でして大変助かります!ありがとうございました。

        これからも記事拝見させて頂きます。

まもいちまま へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

50代一人暮らしの1ヶ月の支出。老後に備え、いかにして小さく暮らすか。

現役世代のゴールがちらりちらりと見えてきた50代。友人知人と

腰痛改善に向けて始めたこと2つ。

今年こそは腰痛改善に取り組むぞ!と宣言して早1ヶ月が経過。や

ご近所感覚の酒場を求めて。韓国ソウル一人旅で食べたもの・その2

韓国・ソウル食記録の続きです。1人で飲むなら、定食で。韓国・

やりたいことリスト’24「ちゃかし倒してゲームする」

毎年恒例の儀式・その2「やりたいことリスト」のお時間がやって

2023年、買ってよかったものベスト3。

1年間の買い物を振り返る恒例行事、今年もいってみましょう。

→もっと見る

PAGE TOP ↑