「買いまくる」彼女と「買わない」私の事情。
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最終更新日:2016/07/03
ミニマルライフ
今朝遠方に住む友人から小包が届きました。
小包、といっても中身は旬の果物でも、海外旅行土産でもありません。
私の私物、です。
昨年所用で一時帰国した際に、滞在中ずっとホテルじゃ不経済だからと自宅に居候させてくれた彼女。
数日間の滞在を終えてまた南国に戻る私に
「向こうで使わないものあったらそのまま置いといていいよ。帰国したら新居に送ってあげるから」
と衣類などの荷物を預かってくれたのでした。
「片付けたい」友人に贈った1冊
私が帰国してからもうかなりの日数が経過していますが、彼女は今年めちゃくちゃ忙しくしていて出張で家を空けることも多かったようで、受け取りが今になってしまったというわけです。
中身は特に今すぐ必要なものはなかったのですが、貴重なスペースで私の荷物を保管してもらっていることを申し訳なく思っていたので、ようやくホッとできました。
小包の中身は少しの衣類と化粧品類、ガジェット類、書類など。帰国してから今までなくても生活できたんだからこのまま手放すことになりそうなものもいくつかあるなあ、などと考えながら荷解きしていたら、私のものじゃない衣類が紛れているではありませんか。
私の荷物は予め箱にまとめていたのですが、しわになるものはハンガー使ってていいよ、という彼女の親切に甘えていくつかハンガーにかけたままにしていました。事前に
「ダンボールと、ハンガーにかかってるシャツとストールだったよね?他はなかったっけ?」
という確認のメールが来ていたのですが、どうやら彼女、自分のものと私のものの区別がついていなかったようです。
らしいなあと思わず笑ってしまったのですが、彼女はとにかくお買い物大好き、洋服大好き。素敵なウォークインクローゼットのある高級タワーマンション住まいなのですが、ベッドルームほどの広さのクローゼットには物凄い量の衣類が詰め込まれています。
「毎回毎回、服買いすぎじゃないの?」
と呆れる私に彼女はいつも
「いっぱい稼いでいっぱい使う主義なんだからいいの!私が日本経済回してるの!」
と力強く応えるのがお約束。
豪快に使うのが彼女のやり方で私とは正反対、といったところでしょうか。だからこそ、気が合うのかもしれません。
そんな彼女ですが、過去に一度だけ「モノを減らしたい」と言い出したことがありました。
何があったのかは知りませんが、どうやったら片付けられるのかと相談を受けたのでカレン・キングストン氏の「ガラクタ捨てれば自分が見える」を贈りました。
これを読んですぐやる気になったらしく、読了後すぐ片付けに取り掛かり、一時はかなり部屋がすっきりしたと言っていました。が、今はまた元に戻っている様子。きっと、またもや心境が変わったのでしょう。乙女(「元」、か)心となんとやら。
ミニマルな暮らしと性格の関係性
彼女は洋服に限らずいろんなものをどんどん買う癖があって、冷蔵庫の中身も把握できなくてすぐにダメにしてしまうタイプ。年末の大掃除で賞味期限から数年経過した調味料をよく発掘しています。
食べ物を粗末にするのはよくありませんが、服やモノを山ほど買うのもたくさん所有するのも本人の自由。それで彼女が幸せなら何も言うことはありません。でも、もしもまた彼女がモノを減らしたいという心境になって助けを求めてくることがあれば、いつでも手伝う準備はあります。
また心境が変わったら、連絡してくるかしら。
ところで面白いのは、彼女が自分のものだとは認識せずに私に送ってきたシャツを、私は彼女のものだと覚えていたこと。そのシャツを彼女が着ているのを見たのはたった一度だけでしたが、彼女にしては珍しい鮮やかなオレンジ色だったので、へえ、こんな色を選ぶこともあるんだと新鮮に感じたので覚えていたのです。
なんともでこぼこな感じですね。
このエピソードだけ切り出すと、私はとても几帳面な性格で彼女は小さなことにはこだわらない豪快さん、という印象を受けるかもしれませんが、性格的には全く逆。彼女はとても繊細で周りにも細やかな気配りができる人で、私はずぼらでがさつでいいかげん。
持ち物の数と性格って、特に関連性はないのでしょうか。
それとも、私のようながさつでモノの管理ができない人間こそモノを減らしたがるのでしょうか。
おそらく両方ですね。
まだ事の顛末を彼女に連絡していませんが、真実を話したらどんな反応を示すか、今からちょっと楽しみにしています。
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