無地のストール一枚で魅せるマダムの威力。
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最終更新日:2016/06/10
やりたいことほしいもの, ファッション, ミニマルライフ
激しい雨音で早朝に目覚め、慌てて起き出し開け放していた窓を閉める。
この雨のせいか、少々肌寒い日曜日でありました。
「肌寒い」といっても既に4月も後半。コートを引っ張り出すわけにもいかず、キャミソールの上にカーキの長袖Tシャツ、ライダースジャケットの首元にストール、ボトムスは毎度おなじみデニムとスニーカーという今の季節ならばもっとも防寒がきくと思われるコーディネイトで外出しました。
ちょっと厚着し過ぎたかな?と思ったのだけれど、今日はこれくらいでちょうどよかったみたいです。まあ、無理して薄着で出かけて寒さに震えるよりはいいでしょう。
無地のストールに魅せられる
ストールとかスヌードとかスカーフとか、何かと便利な巻き物全般が好き。こういう小物は果敢に色柄モノを選択するほうなので、ちょっとびっくりするような柄のストールを好んで巻きつけては喜んでいます。
よって、真冬の防寒用以外の無地の巻き物にあまり興味がないのだけれど、過去猛烈に欲しくなって探し回って手に入れたものがあったなあとふと思い出す。
きっかけは「パリ流 おしゃれアレンジ!自分らしく着こなす41の魔法」に描かれた1コーデ。早朝のブーランジェリーでレジに並んでいるマダムのファッション、として紹介されたのはキャミソールにボーイフレンドデニム、フラットなサンダルというあまりにも平凡な組み合わせ。が、肩からふわりと無造作にかけられた無地の大判ストールとラフに結ったまとめ髪にヤられてしまったのでした。
内側から滲み出るマダムの圧倒的存在感たるや!といってもこの本は全て「絵」なので実際にこのマダムが存在したのかどうかは定かではありませんが、力の抜けっぷりがあまりにも素敵で
「これ真似したい!」
と、翌日から無地でやわらかくてある程度ハリのある大判ストールを探し回ったのでした。
単純ですね。
結局しばらくして見つけたグレーのストールを新定番とばかりに嬉々として使いまくった私。それまで春夏に使うストールといえば柄物ばかりに注目していたけれど、なるほどこういう合わせ方でもいい雰囲気が出せるのだな、となんだか新たな発見をしたような気になったのでした。本のまんまを真似しただけで、自分が発見したわけでもなんでもないんだけど。
ワンシーズンしか使えなかった理由
さてこのグレーのストール。
あんなに探し回って手に入れて気に入って使っていたというのに、その寿命はわずかワンシーズン足らずでした。
というのも、うっかり失くしてしまったから。
初夏のある日、例のコーディネイトでご機嫌で呑みに出かけて帰ってきて気づいたらどこにもストールはなかった、という悲しいパターン。酔っ払ってたんだろうか、それともあまりに楽しくてはしゃぎ過ぎちゃってたんだろうか。はしゃいだ、と言っても一人で呑んでたんだけど。そして残念ながらマダムに倣ってパリまで出向いてワイングラスを傾けていたのではもちろんなく、銀座でも代官山でも表参道でもなく、門前仲町で串煮込みつつきながらの梅割りだったんだけど。
いや、梅割りには罪はなくて、せっかく見つけたお気に入りを調子に乗ってうっかり失くすという自分の不甲斐なさにショックを受け、その後同じようなものを買い求めることもせずに、現在に至る、というお話。
今日突然あのストールとマダムのコーディネイトのことを思い出したのは肌寒さの中に密かに紛れる来るべき初夏の香りを感じ取ったからでしょうか。それがあの日の川沿いの匂いと似ていたからでしょうか。
レザージャケットを羽織りながら初夏の話とはなんとも気が早いのだけれど、いつものパン屋でバケットを買い求めながらふと、春夏に使える無地のストールがまた欲しいな、などと考えた雨上がりなのでした。
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Comment
crispy様
あらー、ストール失くされたんですか。
数年前、会社仲間と荻窪で呑んでいたはずなのに、
気が付いたら、岩本町の男子トイレで寝ていた
…という、しくじりをしたことがあります苦笑。
少なくとも、女子トイレでなくてよかった…
女性は男よりも身につけるものが多いから、
大変なのかなー、と、敬服します。
旅行記を読ませて頂いてますが、洋服も下○も
男の私が見ても、それで済むのか!?って。
ミニマル凄すぎ。見習いますm(_ _)m
ちゅーなーさん
荻窪→岩本町…中央線で移動されたのですかね。乗車記憶なしって結構怖いですね。
荷物軽量化は必要に迫られて、ですかね。重い荷物を持って歩くのが本当に苦手なものでいかにして軽くするかを日々考えております。なけりゃないで結構どうにかなるもんですよ。