イラストをUPすると服になる。ブランド立ち上げサイト「STARTed」
公開日:
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最終更新日:2019/07/08
ファッション
「アイデア」っていうと何かとてつもなく斬新なものとか、今まで誰も見たこともないものを思いつくこと、なんて考えがちですが、結局は掛け算なんだよねえ。
>>参考
STARtedは、個人のアパレルブランド立ち上げを支援するサービスです(STARted)
※その後サイトは閉鎖されたようです。サービス終了?
STARtedはイメージイラストをアップロードするだけで、プロがイメージ通りの洋服を作ってくれるサイト。出来上がった服はそのままサイト内で販売できるのだとか。ちなみに、絵が下手な人でも大丈夫、ということらしいです。
アパレルの世界は数千・数百という生産数が当たり前の世界なので、なかなか個人で参入するのは難しいという問題がありました。服作りの専門知識と、数百万の資金・・・両方あるのが普通で、せめて片方だけでもないとできないと言われてきましたが、「IT×ファッション」の技術を組み合わせたSTARtedでは、個人が用意できる予算からブランドを立ち上げる事が可能になっています。
説明を読んで見ると、生産数は枚数ではなく予算で注文するのだそうな。「この予算でこの素材なら10着できます」みたいな感じ。
現在マンガ家、安野モヨ子氏の「オチビサン」のブランドが展開されていますが、オチビサンニット販売数は60着。安野さんってファッションやインテリアにこだわりの強い人だから、オチビサンの世界観にきちんとハマるような製品に仕上がっているんじゃないだろうか、と予測します。
洋服のオーダーメイドも、ネットで服を販売&購入できるっていうのも別に新しいことではないですが、こういうパッケージってなかったなうな。まさに掛け算。ちなみに運営はEC会社のようです。
絵をちょちょっと書いただけで「アパレルデザイナー」は名乗れないし、インスタントな服づくりであることは間違いない(と、このサイトでも名言されています)のだけど、イラストだけでOKの服作りってなんというか面白みはあるなあ。夢もある。
もちろん、本来のブランド、服作りって、きちんと一から十まで服作りを学んだプロフェッショナルが全てを取り仕切るのが理想的なんでしょうけど、
「技術はないけどアイデアはある!」
「少ない予算でも自分の世界観を服で表現したい!」
という人もいる。逆に
「技術はあるけどアイデアがない」
「取引先がどんどん海外にシフトして仕事が減ってしまった」
という業界人も多い。
大量生産で単価を下げる、が当たり前のアパレル、国内生産じゃあとてもじゃないけど採算合わないから生産は全て海外で、っていうメーカーが殆どだし。プロの方はプライドもあるから「素人のデザインした服なんて作りたくない…」なんて考えもあるでしょうが、せっかく持っている技術、もったいぶらずに新しい試みに乗っかってみるのもいいんじゃないでしょうか。
STARtedでは、ご協力いただける縫製工場・パタンナー・生産管理をされている方(法人・個人は問いません)を探しております。
こういう新しいサービスの誕生を目にする度に、今後個人でできることの幅がどんどん広がっていくんだろうと感じます。少し前までは大手企業でなければ展開できなかったビジネスを個人や少人数チームでも実現できる時代になったんだなあ、と。
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